アスペルガー症候群(ASD)は、発達障害の一種で、物事に対する強いこだわりや、白黒思考などの特徴があります。
ASDの人は、自分の興味や必要性に応じて、物事を完璧にしようとする傾向がありますが、それがストレスや疲労の原因になることも少なくありません。
私自身もASDの診断を受けており、自分のこだわりや完璧主義が原因で、よく疲れてしまいます。
そこで、この記事では、ASDの人の完璧主義の原因と、それによる疲労の対処法について紹介します。
ASDの人の完璧主義を克服することで、ストレスや疲労を軽減し、より快適に生活できるようになります。
ASDの人の完璧主義の原因とは?
ASDの人の完璧主義は、主に以下の3つの要因によって生じます。
・細部に目が行きがちで、全体を見るのが苦手
・物事の中間を見るのが難しく、極端な判断をしてしまう
・未知のことを想像するのが苦手で、事前に情報を集めたり、自分のやり方を考えたりする
ASDの人は、細部に目が行きがちで、全体を見るのが苦手です。
自分の興味やルールに基づいて物事を進めたいと思います。
そうでないと、不満に感じてしまうのです。
例えば、文章を書くのが苦手なのに、何度も見直して書き直してしまいます。
その結果、時間がかかりすぎて、他のことができなくなります。
また、自分の思い通りにならないと、モチベーションが下がってしまいます。
ASDの人は、物事の中間を見るのが難しいです。
はいかいいえか、0か100かでしか判断で着ないことがよくあります。
そのため、完璧でない状態や、平凡な結果に納得できないのです。
例えば、仕事でミスをしたとしても、そのミスがどれくらい重大なものなのか、どのように修正すればいいのか、といったことを考えることができません。
ミスをしたという事実だけで、自分は仕事ができない人間だと思い込んでしまいます。
ASDの人は、未知のことを想像するのが苦手です。
経験したことのないことに挑戦するときは、事前にできるだけ情報を集めたり、自分のやり方を考えたりします。
でも、それだけでは不安が消えず、些細なことに気を取られてしまうのです。
例えば、新しい仕事やプロジェクトに参加するときは、自分の役割や期待されることが明確でないと、不安になってしまいます。
また、他人の意見やアドバイスを受け入れるのが難しく、自分のやり方に固執してしまいます。
このように、ASDの人は、完璧主義になりやすいのです。しかし、それはストレスや疲労の原因にもなります。
ASDの人の完璧主義による疲労の対処法とは?
完璧主義は、ASDの人にとって、ストレスや疲労の原因になります。
そこで、以下のような方法で、完璧主義を克服しましょう。
最初は全体を見る:物事に取り組むときは、細かいことにこだわらず、全体を見ることを目指します。
最初は雑にやっても構いません。
全体を終えた後に、細部を直す方が、効果的なのです。
これは、パレートの法則という考え方に基づいています。
パレートの法則とは、全体の成果の80%は、全体の努力の20%で達成できるという法則です。
つまり、細部にこだわるのは、全体の成果に対してあまり影響がないということです。
細部にこだわることで、時間やエネルギーを無駄に消費してしまうことを避けるために、最初は全体を見ることが大切です。
妥協を受け入れる:
物事を完璧にすることは、現実的ではありません。
自分の理想と現実の間には、必ず隔たりがあります。
その隔たりに囚われず、妥協を受け入れましょう。
妥協は、適当なことではなく、自分の状況に応じた最適なことなのです。
受け入れることで、自分に余裕ができ、ストレスや疲労を軽減できます。
妥協を受け入れるためには、自分の目標や基準を見直すことが必要です。
自分の目標や基準は、現実的で達成可能なものに設定しましょう。
また、自分の目標や基準は、固定的なものではなく、柔軟に変えることができるものだと考えましょう。
状況や自分の能力に応じて、自分の目標や基準を調整することができます。
自分のペースでやる:
物事を完璧にしようとすると、周囲のペースに合わせられないことがあります。
しかし、自分のペースでやることは、自分の負担を減らすことになります。
周囲に流されず、自分のペースでやることを大切にしましょう。
自分のペースでやるためには、自分の能力や限界を認めることが必要です。
自分の能力や限界を認めることで、自分に無理をさせないことができます。
また、自分のペースでやるためには、周囲の理解や協力を得ることも大切です。
周囲の人に自分の状況や思いを伝えることで、周囲の人に配慮してもらうことができます。
以上のように、ASDの人の完璧主義を克服するためには、最初は全体を見ること、妥協を受け入れること、自分のペースでやることを心がけることができます。
これらの方法を実践することで、ASDの人は、ストレスや疲労を軽減し、より快適に生活できるようになると思います。
以上のように、ASDの人の完璧主義を克服するためには、最初は全体を見ること、妥協を受け入れること、自分のペースでやることを心がけることができます。
これらの方法を実践することで、ASDの人は、ストレスや疲労を軽減し、より快適に生活できるようになると思います。
まとめ
この記事では、ASDの人の完璧主義の原因と対処法について紹介しました。
ASDの人は、細部にこだわったり、白黒思考になったり、想像力に欠けたりすることで、物事を完璧にしようとしますが、それがストレスや疲労の原因になります。
そこで、最初は全体を見ること、妥協を受け入れること、自分のペースでやることを心がけることで、完璧主義を克服してみてください。