大人の軽度知的障害は、社会において物凄く辛い思いをします。
仕事ができない、対人関係が築けない、人生の選択のミスをしてしまうなど、生きる力全般が普通の人よりも劣っているのです。
私も大人になって軽度知的障害だと判明しました。
子供の頃から勉強が出来なかったり、明らかに精神年齢が幼く周囲の人と合わないなど、人生の失敗続きとなっていたのです。
軽度知的障害とは、IQが50~69くらいの知能指数の人を対象としています。
IQとは、理解力や頭の回転の速さ、記憶力など、知能全般を数値化したものです。
大人のIQを測るには、「田中ビネー知能検査V」や「ウェクスラー成人知能検査」があります。
私は心療内科にてWAIS-Ⅲ(ウェクスラー成人知能検査)を受けて、軽度知的障害のiqだとわかりました。
発達障害を疑ってウェクスラー知能検査を受けたのですが、IQ(知能指数)も物凄く低くかったのです。
軽度知的障害のIQ(70以下)のボーダーラインの人は、発達障害も併存している可能性が高いと言われています。
私も、発達障害の自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)でした。
発達障害だけでも人生は詰んでしまうのですが、さらに軽度知的障害のバカすぎる頭は本当に辛いです。
今回は、軽度知的障害の大人の特徴と、接し方、仕事について書いていきたいと思います。
軽度知的障害の大人の特徴とは?思考や行動について
軽度知的障害(IQ70以下)の大人は、精神年齢が低く、考え方が幼い、単純、バカすぎる状態です。
全IQ60台の私自身のことですが、本当に40台半ばとは思えないほど、思考が幼稚ですし、考えが浅はかです。
精神年齢の計算について調べてみると、14×(IQ÷100)の値という方程式がありました。
人間の脳の成長(IQ)は13~14歳でストップするそうです。
私の場合、約9歳の精神年齢という結果となりました。
おおむね間違ってはいないと思います。
本当に体だけが大人で、考え方は小学生レベルの考え方です。
軽度知的障害の大人は、日常において日本の平均IQ100前後の普通の人に比べ、多大な苦労を強いられます。
以下に自分基準やネット上(AI)の意見を参照に記載していきます。
理解力・認知力の低さ
軽度知的障害の大人は、物事を理解する力、問題に対する解決など、普通(iq100前後)の人よりも何倍も難しくなります。
簡単な事や単純な誰でも理解できることであれば、一般人並みに対処することはできます。
しかし、複雑な事や、少しでも難しい考えを必要とする物事に対しての困難さは非常に増してしまいます。
IQの値によりますが、理解できない、対処できなくなることもよくあります。
勉強ができない
軽度知的障害のIQの場合、理解力が低い、記憶力も低い、頭の回転も遅い為、勉強が物凄く苦手です。
仕事に必要な順序を覚えられない、資格取得の勉強が困難すぎる、物凄く時間がかかってしまうなど、どうしようもない状態です。
考えが浅はか
普通の人がしない、しても意味が無いことを、何故かしてしまう。
効率を考えられず、自分が思ったことをしてしまいがちです。
大抵間違っており、またうっかりミスをしてしまうこともあります。
社会性の欠如
その場に合った行動や仕草が苦手な傾向があります。
例えば、静かにしていなければならない場所で、話してしまったり、何かしらの迷惑行動をしてしまいがちです。
普通の人がびっくりする、敬遠したくなるような存在になります。
友達や知り合いが出来ない
軽度知的障害の人の考え方は幼く、幼稚な為、話がかみ合わないことがあります。
よく、IQの値が同じ人・近い状態でないと、会話が成り立たないと言われています。
私自身、これは物凄く感じています。
子供の頃からずっと、会話が上手くできない、明らかに幼稚なコミュニケーションになってしまっているのです。
IQが低いことから、考えが単純、思いつかない影響があると思われます。
IQが低く、会話が上手くできない為、友達や知り合いがいない、出来ずらいのです。
ずぼらな生活
家事や身の回りのことなど、生活全般が苦手な傾向があります。
特に複雑な作業、工程を必要とする家のことやお金の問題、支払い、片付けなどが出来ない、難しい状態です。
自己管理能力も低く、自分の思ったことややりたいことを、考え無しに行ってしまうこともあります。
健康の問題を抱えるリスクも高いです。
自己肯定感の欠如
軽度知的障害の人は、普通の人と知的障害の間のボーダーラインであり、サポートや支援が難しい・得られない状態です。
全て自分で行い、自己責任、誰も手伝ってくれない、助けてくれない状態の運の悪い軽度知的障害の人の場合、自己肯定感が異常に欠如してしまいます。
軽度知的障害の人は、子供の頃から普通の人が遭遇しない困難を経験してしまい、精神に問題を抱える可能性が高いです。
その為、大人になっても自尊心が低く、ネガティブ思考になり、うつ病や統合失調症などの2次障害に陥ることもあります。
軽度知的障害の大人の人との触れ合い方・接し方について
軽度知的障害の人と関わり合いで注意すべきことはいくつかあります。
普通の人よりも困難な状況に置かれることが多く、失敗や挫折から常に悩みを抱えています。
問題解決に向けて自分の思考では対処不能な場合が多く、また「助けてが言えない」こともあります。
軽度知的障害の大人の人が困っていたら、何が困っていて辛いのか、悩みを聞いてあげて手助けしてあげてほしいです。
また、軽度知的障害の人とのコミュニケーションに配慮も必要です。
幼稚な言葉を使ったり、思い付きから変なことを言ってしまう為、白い目で見られてしまいます。
世間的に間違った受け答えですが、本人は気づいていない状態です。
なるべく、怒らず、軽蔑しないで、話を合わせてあげてほしいと思います。
軽度知的障害の大人の人は、社会スキル、コミュニケーション、生活全般、勉強などが普通の人よりも難しくなりがちです。
人生の難易度は高く、辛い思いしてしまう為、周囲の人は、理解とサポートをしてほしいと思います。
軽度知的障害の仕事や働き方
軽度知的障害の人の仕事や働き方は、IQや得意なことによって違うので一概には言えません。
ただ、1つ言えるのは、難しい思考を必要としない仕事、単純作業、一度覚えたらずっと続けられるものなどです。
IQが低いと言うことは、頭で考えるのが苦手であり、また臨機応変に対処する能力も劣っています。
自分で考えて行動することも苦手です。
AI的に軽度知的障害のお勧めの仕事として、飲食業、清掃、園芸、農業などが挙げられていました。
また、軽度知的障害の人には創造性がある人もおり、音楽、デザイン、アートなど、芸術系の仕事もお勧めされていました。
私は全IQ60台なのに、プログラムの仕事を選んで4カ月で退職しました。
プログラム言語の理解が難しく、理解がほとんどできず、途方に暮れてしまいました。
軽度知的障害の人が思考力を必要とする仕事は不向きな場合がほとんどです。
自分の適正にあった働き方が出来ない仕事は、IQの低さからいくら頑張っても身につかない傾向があります。
また、出来ない、難しいことを仕事にすると、精神的に問題を抱えてしまうこともあります。
軽度知的障害の人は、自分の出来ることを把握し、適職を模索する必要があります。
まとめ
軽度知的障害のIQで世の中を生き抜くのは本当に難しいです。
また、グレーゾーンである為、周囲や公的機関の理解やサポートも乏しく、人生を乗り切るのが困難です。
個人的に理解力の低さ、幼稚な考え方、社会性の無さなどが、軽度知的障害の辛さだと感じます。
何をするにしても上手くいかない状態になるので、失敗や挫折が多くなります。
そして、メンタル面に多大なダメージを受けるのです。
IQの値は、親の遺伝がほとんどです。
頭の悪い親からは、IQの低い子供が生まれます。
IQは13~14歳で成長が止まると言われています。
その間に、親が熱心に子供のIQを上げる努力をしてくれればいいのですが、現実は無常です。
子どものIQが低いと言うことは、親のIQも低く、子供の成長をどのように支えたらいいのかわかっていない。
全てのIQが低い親がそうであるとは言えません。
ですが、大人になっても軽度知的障害のIQのままの人は、親のせいだと言っても過言ではない気がします。
私の親も、頭が悪く、子供の頃にはただ単に「勉強しろ」としか言っていませんでした。
具体的な子どもの教育、IQを伸ばす努力などは皆無でした。
現代社会を生き抜く上で、軽度知的障害のIQは本当に大変です。
国や社会のサポートや理解を充実してほしいと願うばかりです。