発達障害の人は運動や筋トレをしても、筋肉がつかないor筋肉が付きづらいのでしょうか。
結論として、発達障害と筋肉・筋力の成長は無関係です。

発達障害は生まれつきの脳機能の問題であり、体の発達とは直接的な関係性は無いからです。
発達障害だからと言って筋肉が付きにくい、もしくは筋肉が付きやすいことはないです。

筋肉は遺伝的要因が一番影響を及ぼしています。
例えばアスリートやプロレスラーの親からは、身体能力が高く、筋肉が付きやすいです。

ただ、筋肉をつけるためには、筋トレや運動をしなければなりません。
天性の素質に恵まれていない限り、何もしなければ筋力が増すことはあり得ないのです。

発達障害の人は、この筋肉をつける為の行動が上手くいかない為に、筋肉がつかない、筋力が付きにくいのだと思われます。
発達障害の特性によって健常者のようにできない影響があるのです。

今回は、発達障害の子供や大人の筋肉問題について考えていきたいと思います。

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発達障害の子供の筋肉がつきずらい理由

発達障害の子供は筋肉が付きづらいのでしょうか。
科学的にはそのような根拠はありません。
しかし、発達障害の脳の問題によって、普通の子供のように運動や体育などが出来ないことがあります。
その為、筋力の発達が遅れたり、成長しない可能性もあります。
以下に理由をご説明します。

運動や筋トレが上手くいかない・できない

発達障害ASDの自分も感じていることですが、運動音痴な傾向があります。
運動が出来ないと言うわけではなく、何故か普通の人のように上手くできないのです。
普通に走るくらいの単純な事であれば、走り方が変になりますが、人並みにはできます。

自分で考えなければならないスポーツや運動が、普通の人のようにできないのです。
例えば、野球ではバッターだと構え方が変になってしまい上手くバットが振れない。
守備では、フライを取ろうとすると位置がずれてジャンプしながら無理やりキャッチするなど。

発達障害の脳の機能異常によって、考え方の違い、自分流にやってしまう、体が適切に動かせない影響があるのです。

また、発達障害の人の場合、筋制御が上手くできないといわれています。
筋制御とは、脳からの筋肉への命令です。
運動やスポーツなどをするときに、適切な速度、向き、タイミングを調節する機能です。

運動をする為に必要な筋制御が低い・上手く働かないため、筋力を効率的に使用できず、筋肉が付きづらいのではないかと思います。

特に子供の頃は、適切な運動やスポーツの仕方、体の動かし方などわかっていません。
誰かに教えてもらったり、経験を重ねない限り、効率的に体を使えないのです。

小学校の体育や遊びでは自由に体を動かします。
健常者の人であれば、自然と様になる運動でも、発達障害の人が行うと本当に変になってしまいます。
発達障害の協調運動障害や筋制御の影響もあり、普通が出来ず、ぎこちない動きになってしまうのです。
その為、発達障害の子供は、普通の人のように筋肉がつかない・つきづらいのではないかと考えられます。

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運動をしたくない

筋肉は体を動かさない限り、付くことはありえません。
インドア派だったり、家に引きこもって身体を使っていないと、筋力は衰えてしまいます。

発達障害の子供は、運動が苦手・嫌い、と1度意識づけてしまうと、極端にしなくなってしまいます。
健常者よりも、こだわりが異常に強く、ほどほどが出来ない、頑固なので意思決定はなかなか揺るがないのです。

身体の活動が少なくなってしまうと、筋肉に刺激が行かなくなり、筋力も付きにくくなるのです。

好き嫌いの問題

筋肉を育てるために必要な栄養素が発達障害の特性によって、上手く取れない可能性もあります。

筋肉をつけるために必要な栄養素は、たんぱく質とビタミンDが重要だと言われています。
たんぱく質は、肉や魚、豆、乳製品などから取れるので、好き嫌いがあっても摂取できます。
ビタミンDは、魚類やキノコに多く含まれており、摂取しずらいこともあります。(太陽の光を浴びることでビタミンDを増幅させることもできる)

発達障害の人は、味覚過敏の影響からより強く味を感じ取ってしまい、好き嫌いがはっきりしてしまう傾向があります。
また、触覚過敏の影響から、触感が苦手で食べられないなど。

発達障害の特性から好き嫌いが激しく、筋肉に必要な栄養素を摂取できず、筋力が育たないのです。

ちなみに発達障害の人の子供の頃は食べられない・嫌いな食べ物であっても、大人になると克服できることがよくあります。
発達障害ASDの私も子供の頃は本当に苦手で食べられない食べ物がたくさんありましたが、大人になるとほとんど食べられるようになりました。

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発達障害の大人は筋肉がつきずらい?

発達障害の人は、大人でも筋肉が付きにくいのでしょうか。
発達障害の先天性の脳機能による筋肉への影響はありません。
しかし、発達障害の特性によって、筋肉の成長を妨げる要因はたくさんあります。

発達障害ASDの私は、中学生くらいから今現在まで、毎日筋トレを続けています。
子供の頃は腹筋も割れていました。
しかし、大人になってからはいくら運動や筋トレをしても筋肉はつかなくなってしまいました。
遺伝によるところも大きいと思われますが、子供の頃と比べると明らかに腹筋も割れなくなったし、力もありません。

理由は、発達障害の脳機能異常からくるストレスが原因です。
ストレスは筋肉の育ちと密接に関係しており、多大な影響を与えるのです。

発達障害の大人の筋肉が付きにくいのはストレスが理由

ストレスを抱えているとストレスホルモンであるコルチゾールが増幅します。
このコルチゾールが筋肉の成長に必要なたんぱく質を分解してしまい、筋力が育たなくなってしまうのです。

また、ストレスは睡眠にも悪影響があります。
眠れなくなったり、途中覚醒など、睡眠障害を引き起こしてしまいます。

睡眠不足は、筋肉の成長を妨げる影響があります。
睡眠中に筋肉の発達を促進する成長ホルモンが分泌されます。
睡眠不足になると、筋肉の修復がされにくく、体の疲労が取れなくなるのです。

睡眠は筋肉の回復や成長に多大な影響を与えます。
発達障害の人は、特性によってストレスを抱えやすく、睡眠に悪影響をもたらしてしまいます。

特に発達障害の大人の人は、子供の頃のように誰も助けてはくれませんので、ストレスを何倍も感じてしまいます。
ストレスによって、子供の頃よりも筋肉が付きにくい状態になるのは仕方がないのです。

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まとめ

発達障害の人は、筋肉が健常者よりも付きにくいと考えられます。
発達障害の先天性の脳機能異常によって筋肉が付かない訳ではなく、成長過程において筋肉の育成を妨げているのです。

発達障害の特性による筋制御や協調運動障害によって、体のを上手く動かせない。
筋トレの仕方が適切でなかったり、運動やスポーツにおいて上手く体の機能を使えないなど。

普通の人のように自然と体の機能を使ったり動かせないので、筋肉がつかない、筋肉が付きにくくなってしまうのです。

でも筋肉が付くかどうか、筋力や体格などは遺伝によるところが最も大きいです。
子供の身体機能は親次第であり、親の影響が強すぎるのです。

発達障害も遺伝であり、何にしても子どもに与える影響は結局、親次第なのです。
生まれ持った才能は、努力では覆せないのです。

筋肉のつきやすさも遺伝がより強く影響しています。
私は33年以上、毎日腕立て、腹筋、スクワットなどたくさんしていますが、一向に筋肉はついていません。
自己流な影響もあります。
でも、ほとんど筋肉が付いていないのは、親の遺伝、そしてストレスが原因だと思います。

一応、肩回りや骨の部分だけは、大きかったり、強くなっているとは思います。
しかし、何故か筋肉はついていません。
力も平均より下だと思います。

遺伝、そして発達障害によるストレスが筋肉の発達に多大な影響を与えているのだと感じられます。

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