私はアスペルガー(ASD)であり、タイトルの通りの人間です。
ルールや規則など、大好きというか、当たり前と考えてしまいます。
想像力が異常に欠如しているので、言われた通りにしてしまうし、別のことを思いつかないのです。
誰しもルールや秩序を守ることは
当たり前のことだと思います。
学校では校則、会社では就業規則、
社会では法律など、
さまざまな守るべき規則があります。
ですが、誰しも完璧に正確に
守っているわけではなく、
ある程度自分なりにだらけたり、
これくらいは大丈夫、
といった思いはあるのではないでしょうか。
アスペルガーの人は、
このような曖昧で中途半端な解釈が
できず、全てを鵜呑みにして
実行しようとします。
想定外が苦手なため、
決められたルールや規則性は、
心が落ち着くのです。
そのため、少しでも守るべきルールが
破られたり、変更があると、
酷く困惑してしまいます。
臨機応変が難しいのです。
そのため、決められた事や、
自分ルールを定めることが
大好きなのです。
今回は、ルールや秩序などの規則性が
大好きなアスペルガー症候群の人の
特徴をお伝えしていきます。
秩序やルールが絶対
アスペルガー症候群の人は、
決められたルールや、秩序立った物事を
絶対視する傾向があります。
アスペルガーの特性によって、
想像力が著しく欠如しており、
自分で考えて判断することが苦手だからです。
自分の行動基準が定まっていないと、
何をどうしたらいいのか
わからないのです。
そのため、自発的に行動しなければならない
ときは、パニックになってしまいます。
思いつきが極端に低いため、
発想力もなく、戸惑ってしまうのです。
決められたルールや秩序を守ることで、
自分のするべきことが把握できて、
安心感が得られるのです。
普通の人から見ると
「規則正しく真面目な人」
という印象を受けます。
しかし、柔軟性がほとんどなく、
融通も利かないため、
「頑固な人」「ロボットみたい」
と思われてしまうこともあるのです。
なにごとにおいても、型にはまった
ルールや法則を自分なりに捉え、
枠組みされています。
そのため、少しでも違っていたり、
変更があると、怒りの感情や不安感が
湧き上がってきます。
例外を想定して柔軟な対応をしたり、
許容する力が非常に弱い為です。
また、気持ちを切り替えたり、
発想を変えることが苦手な為、
変化についていくことが難しいのです。
想像力の無さからルールや規律を
絶対視する思考は、「こだわりの強さ」
によって実生活にも影響します。
自分の中で正しいと思っている
決まりごとを相手にも押し付けて
しまうのです。
自分が思っていることに対して、
他人が間違った行動をしていると
それを我慢することができません。
まったくの他人であれば
イライラするだけで済みます。
しかし、ある程度話せる人の場合、
矯正しようと強く言ってしまったり、
怒ってしまうのです。
本人はルールや秩序の通りであり、
自分は間違っていないと
確信しています。
そのため、相手にも求めてしまい、
嫌われたり、変な人と思われて
しまうのです。
私の場合、父の影響でタバコの煙が
大嫌いです。
歩きタバコや駅の喫煙席以外の場所で
タバコを吸っている人をみると
その場で怒鳴りたくなるくらいの
怒りの感情が沸き上がります。
また、地面にタバコの吸い殻が落ちて
いると、
「どうしてマナーすら守れないのか」
と強い憤りを感じてしまいます。
タバコだけでなく、
空き缶やコンビニのゴミなど、
無造作に道端に落ちているのを
見るだけで、
どうしようもない気持ちに苛まれます。
そのような適当なことをやっている
人間はごく一部だと思いますが、
どうしても排除したくなるのです。
まとめ
アスペルガー症候群(ASD)には、
想像力の欠如の特性があります。
そのため、自分で物事を判断して、
行動することが非常に苦手です。
あらかじめ決められたルールや秩序
といった規則性によって判断材料が得られ、
自分の行動の指標が決まるのです。
アスペルガーの人は、
明確なルールや規則といった基準を元に、
本人の解釈した独自の秩序を守ることで
安心感を感じます。
それを絶対視しており、
変更や間違い、邪魔をされることが
とても嫌なのです。
独自の世界観で秩序を守っているため、
普通の人(健常者)には理解されにくい
こともあります。
そのため、頑固な人、変わった人などと
思われてしまうのです。
仕事では柔軟性がなく、
扱いにくい人といった印象を受けます。
しかし、決められたルールやマニュアルが
ある環境では、強みになります。
ある程度するべき指標を定めて、
行動を決めてあげることで、
普通の人(健常者)よりも
力が発揮できるのです。
本人と周囲の人がこの規則性を理解して、
サポートしてあげることが
大切なのです。