孤独感や寂しさとは、
一体どのような感情なのでしょうか。

15年以上引きこもっていると
孤独感や寂しさを忘れてしまい、
人と接していなくても
何も感じない心になってしまいました。

普通の人であれば、クリスマスや
お正月に誰かと過ごして、
楽しみたいという気持ちを
持っていると思います。

逆に健常者がそのようなイベントで
一人で過ごす羽目になると
寂しさから、辛い気持ちに
なってしまうと思います。

アスペルガー症候群の人の場合は、
この辛い気持ちになりずらい
感性の持ち主なのです。

私の場合は、
昔から他人とまったく馴染めず、
常に孤立感を感じていました。

そのため、一人でいることの方が
気楽であり、他人との付き合いは
煩わしいものでした。

また、想像力の欠如から
一人でいることの辛さがわからず、
平気なのだと思います。

では、具体的に何故アスペルガーが
孤独や寂しさに強いのでしょうか。

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アスペルガーが1人でも平気な理由

アスペルガー症候群の人は、
一人ぼっちでも平気な人が
多いと言われています。

これは、人との共感力が乏しく、
一緒に行動したり、遊ぶことが
楽しいと感じにくいからです。

普通の人(健常者)と違い、
人との触れ合いで感じられる
幸せ」や「満足感」が
極端に低く、心に響かないのです。

学生時代は集団行動を強制されて
生活しなければならないため、
頑張って共存しようとします。

しかし、どうしても普通の人が感じる
楽しい」「悲しい」「怒り」などの
感情に共感することができない、
ズレているのです。

そのため、他の人と行動を共にすることが
苦痛になってしまいます。

また、もともとコミュニケーションに
問題を抱えているため、
気疲れしてしまい、
対人関係が嫌になってしまうのです。

学校から離れて家に帰って一人でいると
物凄く落ち着くのです。

一人でいることに安心感が得られ、
孤独感や寂しさを感じないのです。

しかし、全てのアスペルガーの人が
独り身で平気というわけではありません。

アスペルガー症候群には、
「受動型」「孤立型」「積極奇異型」
「形式ばった大仰型」など、
さまざまなタイプがあります。

「受動型」や「孤立型」は、
孤独感や寂しさに強い、
「積極奇異型」「形式ばった大仰型」は、
人との関りを持とうとします。

どのタイプにも共通しているのが、
人付き合いが上手くいかない
ことです。

人との親密な関係が築けず、
友達ができなかったり、
友達関係がそのうち崩壊してしまいます。

自分では普通にしているつもりでも、
人とのトラブルを避けることができず、
孤立してしまう運命にあるのです。

そのため、「結局一人でもいい
一人の方が良い」と考えるようになり、
孤独感や寂しさに強くなるのです。

アスペルガーの4つのタイプは、
成長とともに変化していきます。

基本的にアスペルガーの人の子供時代は、
「積極奇異型」が多いです。

小学校低学年くらいまでは、
対人関係に悩まされることが少なく、
無邪気な気持ちを持っているからです。

虐待や放置など家庭環境が酷いと、
「受動型」や「孤立型」が
多いとされています。

知能が発達してきた小学校高学年以降に、
アスペルガーの特性から
対人関係に悩まされ始めます。

理解やサポートが得られ、
自己肯定感が育まれる環境であれば、
「積極奇異型」や「形式ばった大仰」
として成長できます。

しかし、対人トラブルによって
イジメられたり、孤立してしまうと、
「受動型」「孤立型」に変化していくのです。

一人でいることを好み、
自分から他人に関わろうとはしません。

自分に必要なときだけ人と関わろうとしたり、
人からアプローチされたときだけ
人との接触を持つのです。

どのタイプもコミュニケーションが上手く
いかないので、常に普通の人とは違う
孤独感を感じながら生きています。

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まとめ

アスペルガー症候群の人が孤独や寂しさに
強い理由は、主に2つあります。

1つ目は、脳の機能異常により、
普通の人とは違う感性によって、
一人でいても辛い気持ちになりにくい。

2つ目は、アスペルガーの最大のハンデ
である対人関係の築けなさです。

人との交流が上手くいかず、
孤独感を感じ続けたり、
孤立してしまう状態を経験し続けます。

結果、「一人が良い」と感じられる
ようになり、孤独を好むようになるのです。

私の場合は、人と関わろうとすると、
とにかく嫌われたり避けられて
しまいます。

そのため、嫌われるのが怖くて
人に気を使いすぎてしまいます。

しかし、自分で考えてコミュニケーションを
図ろうとしても、全く上手くいきません。

相手の気持ちがわからないからです。

そして、人の触れ合いが辛くなり、
一人でいる気楽さが好きになったのです。

学生時代もほとんど人との触れ合いは
ありませんでしたが、
引きこもってからは病院の先生以外との
コミュニケーションはほとんど
ありません。

しかし、寂しさや辛さは
全くと言っていいほどありません。

むしろ一人なのが幸せです。

アスペルガーの特性から、
一人ぼっちでも何の寂しさも感じないのは、
唯一の救いなのだと思います。

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