ひきこもりニート状態の人は、やる気や元気の値が物凄く低いと思います。
社会の枠組みから外れてしまって、不安な気持ちを抱えてしまっているからです。
引きこもっていることで、社会のストレスからは解放されています。
でも、「現実に戻れるのか」、「そのためにはどうすればいいのだろうか」と常に考えています。
なので、引きこもっているだけでメンタルは悪化し続けていると思います。
私も22年以上の真性・長期ひきこもりなのでわかります。
引きこもりの最初の頃は、それほどメンタル的にはダメージを受けていませんでした。
しかし、引きこもる期間が増えるにつれ、精神が悪化し続けました。
常に「どうしよう」と心の中で感じていたからです。
結果、今では鬱病の薬を飲んでいます。
引きこもりの人の無気力度は、引きこもり期間に比例しています。
引きこもりになった理由にもよりますが、世間から隔離され続けるとメンタルも落ちていきます。
私のように長期引きこもりになると、精神安定剤やうつ病の薬に頼らないとなかなか回復しないと思います。
そうならない為にも、引きこもりニートの人の意欲を回復させるには「希望」が必要だと思っています。
そこで、引きこもりニートの人の無気力度を測る診断テストプログラムを作成しました。
このセルフチェックテストでは、無気力度に応じて希望となるようなアドバイスや目標を提示しています。
引きこもりニートの無気力度セルフチェック診断プログラム
このプログラムは、厚生労働省の「ひきこもり支援推進事業」や長野県の「ひきこもりとは/精神保健福祉センター」を参考に、オリジナルの無気力チェックプログラムです。
このプログラムは、無気力の状態にある方やそのご家族に対する支援の一助となることを目的としていますが、あくまで自己診断のためのものであり、医学的な診断や治療を代替するものではありません。あくまで参考程度のものとしてください。
無気力の原因や症状には個人差がありますので、このセルフチェックの結果だけに頼らずに、必要に応じて専門家や支援者に相談してください。
引き篭もりが無気力になる理由
無気力とは、やる気や元気がなくなって、何もしたくないという状態です。
無気力になると、生活に支障が出たり、精神的にも苦しくなったりします。
では、なぜ引きこもりニートは無気力になるのでしょうか?
引きこもりの無気力の原因
引きこもっていることで、精神的には落ち着いていると思います。
でも、毎日代わり映えの無いループをしているだけです。
感情の起伏もほとんどなく、心も低飛空を続けているので、次第に無気力状態となっていきます。
また、引きこもりになると、外の世界との接点が減ります。
その結果、新しい刺激が少なくなり、日々が単調になります。
人間は新しい体験や刺激によって、エネルギーを得る生き物です。
そのため、刺激が少なくなると、自然とやる気も低下してしまうのです。
引きこもりが無気力になるとどうなる?
引きこもりが無気力になると、さらに引きこもりが深刻化します。
活動の幅が狭まり、人との接触も減るため、孤立感が増していきます。
これが悪循環を生み、心の健康にも悪影響を及ぼします。
無気力を打開する方法は「希望」
無気力から脱出するには、「希望」が非常に重要になります。
希望とは、未来への期待感です。
小さな希望であっても、それが行動を促す一歩となるのです。
引きこもり当事者の私も、「希望」が最も重要だと思います。
例えば、「近い将来社会復帰できる」とか「お金を稼ぐ手段が見つかった」など、少しでも一般人に近づけるような希望があれば、気力が湧いてきます。
ただ、そこには、難しい壁が立ちふさがっています。
例え社会復帰できたとしても、周囲に偏見の目で見られたり、能力的に役立たずになってしまうなど。
完ぺきとは言わないまでも、ストレス要素が限りなく低く、頑張っていけるような環境でなければなりません。
引きこもりでも、お金を稼ぐ手段が見つかったとしても、それが出来るのか、継続性があるのか、など一時的なぬか喜びではダメです。
「期待するから失望する」
もし、引きこもりの人が希望を持ったとしても、それが実現できないと、落差によってさらに鬱や精神が悪化し、無気力を助長してしまいます。
なので、絶対に達成可能な「希望」が必要なのです。
意欲やモチベーションを回復させるには
引きこもりの人が無気力を回復させるには、「具体的な希望」を得る必要があります。
その為には、行動するしかありません。
何もしないでじっとしていても、勝手に希望がやってくることは無いからです。
運が異常に良くない限り。
では具体的に、どのような行動をすればいいのでしょうか。
その方法はたった1つです。
「誰かに相談する」です。
引きこもりでも、自分で考えて行動し、生活を維持していたり、お金を稼いでいる人もいます。
でも、その様な能力のある引きこもりの人は、あまりいないと思います。
大多数の引きこもりの人は、「何をどうしたらいいのかわからない」状態です。
私もそうですが、自分でどうにかしようとしても、何も解決できないからいつまでも引きこもってしまっています。
ただ私は、ある時、発達障害という言葉を知り、心療内科へ相談しに行きました。
そして、自分の発達障害が判明し、障害者手帳、障害年金の受給も出来るようになりました。
もし、「心療内科へ行って相談する」という行動をしなければ、何も変わってはいませんでした。
誰かが、自然と病院へ連れて行ってくれる確率は相当低いです。
たまたま、発達障害が気になって行動した結果、得るものがあったのです。
引き篭もりが相談できる機関
引きこもりの人が行動するには、まず誰でもいいので相談する必要があります。
親や兄弟に相談するのは恥ずかしいと思うので、公的機関や医療機関が良いと思います。
具体的には、以下の機関がおすすめです。
市役所の福祉課
私が最も頼りになると感じている相談場所です。
引きこもり専門というわけではありませんが、具体的にどのような行動をしたらいいのか、親身に相談に乗ってくれます。
もちろん、その地域や人次第ですが、邪険にされることは無いと思います。
私は、自立支援や障害手帳、障害年金の更新、その他の手続などで市役所の福祉課に相談へ行きます。
毎回、わかりやすく対応してくれますし、一番信頼できる公的機関です。無料ですし。
ただ、混雑していたり、業務が忙しそうなときは、申し訳ない気持ちになります。
ひきこもりの人に対応する地域支援センター
日本全国の各県や政令指定都市には、ひきこもりの人のための相談所があります。
ここでは、社会福祉士や精神保健福祉士などの専門家が話を聞いてくれます。
また、必要な場合は、他の機関と協力して支援をしてくれます。
ひきこもりの人やその家族が集まる場所や会も用意されています。
私も何度か相談しに行ったことがあります。
しかし、その時は自分に発達障害があることが判明していませんでした。
その為、甘えているように思われてしまい、自分から相談を打ち切りました。
普通の引きこもりの人であれば、自分の状態を相談したり、行動方針を示してくれると思います。
ひきこもりの人やその家族のために活動するNPO法人
日本には、ひきこもりの人やその家族を助けることを目的とした非営利団体がいくつかあります。
相談や仕事の支援、自立の支援、フリースクールなどのサービスが受けられます。
中には、自治体からの委託を受けているところもあります。
私も、引きこもりの非営利団体に相談したことがありますが、正直、あまり得るものはありませんでした。
ですが、人によると思います。
私の場合は、コミュニケーションが全く取れないので、上手くいかなかっただけです。
精神科
精神科や心療内科などの医療機関
ひきこもりの人の多くは、精神的な問題を抱えています。
例えば、うつ病や不安障害、発達障害などです。
そういう場合は、医師やカウンセラーに相談して、治療や薬を受けることが大切です。
さらに、障害者手帳や障害年金を申請するときに必要な診断書ももらえます。
国の調べによると、引きこもりの人の80%は精神的な問題を抱えているとされています。
なので、まずは心の問題を解決することが先決だと思います。
ただ、「引きこもり」という根本的な問題を解決しない限り、無気力の回復は難しく、行動が出来ないと思います。
引きこもりの問題を解決するには、「希望」を持つことです。
引き篭もりにとっての希望とは、お金を稼ぐ事だったり、一般人並みになる事だと思います。
その為の方針を、心の病と一緒に解決していく必要があるのです。
まとめ
この記事では、引きこもりの無気力や希望についてお伝えしてきました。
引きこもりの人が無気力になってしまうのは、社会から隔離されて、家で同じループをしているからです。
引きこもり期間が長ければ長いほどメンタルは悪化し、無気力状態を極めてしまいます。
このような状態から抜け出すためにも、何よりも「希望」が必要なのです。
希望とは、ただ漠然とした願望ではなく、具体的な目標や小さな達成感を感じられる活動を通じて見出されるものです。
こうした希望があれば、行動を促す力となり、徐々にでも良いので前向きな変化を生み出すことができます。
引きこもりの人が行動を起こすには、本当に勇気が必要です。
今までの怠惰な生活から、辛い、頑張る努力をしなければならないからです。
ストレスから解放されるために引きこもりになったのに、また一般人になるのは大変だと思います。
ただ、ちょっとずつでもいいので、何かしら行動(相談)をして欲しいです。
誰かに相談することは、状況を変えるための第一歩です。
しかし、それには勇気が必要です。
自分から動き出すことに不安を感じるかもしれませんが、少しでも興味を持ったら、まずは情報を集めることから始めてみてください。
インターネットで検索する、電話で相談してみるなど、小さな一歩を踏み出すことが大切なのです。
引きこもりや無気力の状態は、一人で抱え込むには重すぎるものかもしれません。
しかし、支援を求め、少しずつでも前に進むことで、状況は変わり始めます。
自分自身に優しく、希望を持って一歩ずつ進んでいきましょう。