発達障害と歯の虫歯には何の関係性もないです。
しかし、発達障害の人は子供の頃から特性により、虫歯になりやすい要因があります。
大人になっても発達障害の思考回路は変わらないので、虫歯だらけの可能性が高いです。

私も発達障害の自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の影響から、子供の頃に虫歯が多かったです。
歯医者通いをしていたのですが、途中放棄したり、我慢をしていることもありました。

二十歳くらいまでは歯磨きが苦手で、虫歯に悩まされていました。
40代半ばの大人になった現在では、上下左右の奥歯の2~3個、計7個が銀歯状態です。

歯が虫歯になる要因は、生まれつきの親からの遺伝による歯の丈夫さ(質)、歯磨きをしない、ストレス、口の中の乾燥があげられます。
これらの虫歯原因は、発達障害の特性によって影響を及ぼすことがあります。
その為、発達障害の人は虫歯になりやすい傾向があるのです。

今回は、発達障害と虫歯の関係性についてお伝えしていきます。

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発達障害の子供は歯磨きをしない・嫌がる理由

発達障害・自閉症の子供が歯磨きが出来ない理由は、主に3つあります。
歯磨き粉が苦手」、「歯磨き自体が苦手」、「めんどくさい」です。

全てアスペルガーASDの私の事ですが、一般的な発達障害の子供の歯磨きが出来ない理由でもあります。

歯磨き粉を使えない

大抵の子供は、歯磨き粉が苦手なのではないでしょうか。
歯磨き粉の種類にもよりますが、スースーしたり、甘かったり、気持ち悪さを感じてしまうからです。

発達障害には、味覚過敏があります。
味覚過敏の症状が強いと、歯磨き粉による味の刺激が嫌いすぎて使うことが出来なくなります。

私も子供の頃は、歯磨き粉の味がどうしても無理で、18歳くらいまで歯ブラシに水以外はつけたことはありませんでした。
歯磨き粉をつけないと、歯垢がしっかりとれないですし、虫歯予防ができず、虫歯リスクが非常に高いのです。

歯磨き自体が苦手

発達障害の人の子供の頃は、歯磨き自体が苦手な理由がいくつかあります。

・触覚過敏の影響から、歯磨きに違和感を感じて辛い。

・歯磨きをする動作が苦手。

・ADHDの多動・衝動性の影響から、歯磨きに集中できず適当になる。

・歯磨きに興味が無い

・歯磨きをしなければならない理由がわからない

・歯磨きをすると気持ち悪くなってしまう

アスペルガーASDの私は、ADHDの要素以外、全て自分の子供の頃に当てはまっています。

私は子供の頃に歯磨きを全くしてなかったので、母親に無理やり歯磨きをさせられていました。
歯磨き粉は絶対に無理なので、水だけです。

それでも、上記の歯磨き自体が苦手な理由によって拒んでいました。
結果、子供の頃から虫歯だらけになってしまっていました。

ただ、発達障害の人でもずっと歯磨きが出来ない訳ではありません。
いずれ歯磨きに慣れて自主的に行うことができるようになります。

歯医者通いはもう絶対したくない」、「口内を清潔に保ちたいなど」、発達障害の特性があっても、大人になってくると考えが変わってくるのです。

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めんどくさい

歯磨き自体がめんどくさすぎて、しない子供も多いと思います。

発達障害の子供は、一度「嫌い」な部類として位置づけすると、絶対したくない気持ちや、してはいけない感情に支配されてしまいます。
これは発達障害ASDの「こだわり」の影響から、頑固さが強くでるからです。

歯磨き自体がめんどくさい部類に入ってしまうのは、歯磨きをしなければならない理由がわかっていないからだと思います。

歯を磨かずに放置してしまうと、将来的に虫歯になってしまい、歯の痛みから引き起こされる日常の問題を考えていないからです。

発達障害の自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の人は、想像力が異常に欠如しているので、先のことを考えられません。
今現在の事しか頭に無いのです。
その為、歯磨きをする毎日を「嫌な事」として感じ取っています。
虫歯によって引き起こされる将来的な悲劇をわかっておらず、「しなくてもいい」、「めんどくさい」と位置付けてしまっているのです。

逆に考えれば、歯磨きをする大切さの理由をしっかりとわからせれば、歯磨きができるようになるかもしれません。

発達障害の大人は虫歯が多い?

大人になっても虫歯が出来てしまう要因は、「歯磨きをしない」、「ストレス」、「口の中の乾燥」です。
発達障害の人は大人になっても、これらの虫歯になる問題が引き起こされてしまいます。

・ADHDの自己管理の無さから、定期的な歯磨きができない

・ASDのこだわりによって歯磨きをルーティンワークに出来ない

・発達障害の社会性の無さから仕事や日常でストレスを感じやすい

・発達障害や二次障害による薬の副作用から口の中が乾燥しやすくなる

・偏食や甘い物ばかり食べる

上記の虫歯になりやすい原因が発達障害の特性により、リスクが増すのです。

アスペルガーASDの私自身は、めんどくさから歯磨きが出来ない状態でした。
しかし、引きこもってからはすることが無いので、毎日5回は歯磨きをするようになりました。
結果、それ以降は虫歯になったことは1度もありませんでした。

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まとめ

発達障害の人は、特性によって歯磨きが苦手な傾向があります。
その為、虫歯になりやすく、歯医者通いをしなければならない状態になります。

発達障害の子供は、歯医者通いもしたくない、出来ない、サボってしまう傾向が強く出てしまいます。
放置しすぎて、神経を取る羽目になったり、取り返しのつかない状態になってしまうこともあります。

特に前歯の虫歯は見た目にも関わってきますので、絶対に放置はしてほしくないです。

発達障害の大人も虫歯になるリスクがあります。
意識的に歯を磨く習慣をつけて、虫歯対策をして欲しいと思います。

発達障害の人の子供の頃は、歯を磨くのが苦手であり、嫌いな傾向があります。
しかし、大人になってくると多少改善されることもあります。

発達障害の人は、特性によって脳の成長は限られますが、経験によって学んでいます。
歯を磨くことの大切を身をもって知ることで、自主的に歯磨きを行うようになるのです。

私も子供の頃は、歯を磨いていなくても特に気にならなかったのですが、大人になると、くち口内が清潔でないと気持ち悪くなってしまいました。
その為、食後すぐに歯を磨くようになりました。

また、歯を磨いていないと虫歯になってしまう恐怖心があります。
ひきこもりなので、恥ずかしくて歯医者に行けないからです。

発達障害でも歯を磨かなければならない理由がわかれば、歯磨きが出来るようになります。
ただ、子供の頃に歯磨きの大切さをわからせるのは難しいです。
そこは親の責任だと思います。

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