発達障害・自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の人は、インターネット上では他人にどのような印象を与えているのでしょうか。
発達障害特有の性格が出てしまい、変な人に思われることはあるのでしょうか。

個人的には、長く同じハンドルネームや掲示板を使っている、もしくは同じ人と交流しているとそのうちバレてしまいます。
発達障害の人はリアルでもそうですが、最初は頑張って普通を装います。
しかし、だんだんボロが出てきて発達障害とわかられてしまいます。
普通の人には見られない、おかしな言動がどうしても出てしまうからです。

発達障害の人は特性上、考え方が健常者とはズレてしまっています。
その為、言動や仕草、行動が本当に変になってしまいます。
特にアスペルガーASDのコミュニケーションは独特ですので、ネット上でも現実世界でも他人に違和感を与えてしまうのです。

ただ、ネット上では本人が発達障害と知られていない限り、そうそうバレないと思います。
特に、リアルタイムでの会話でなければ、考える猶予があるので、健常者のフリがしやすくはなります。

インターネットと言っても、様々な媒体があります。
掲示板、ツイッター(X)、スカイプ、フェイスブック、youtube、ネットゲームなどなど。
どれも、対面で人との交流をするわけではないので、そうそう「発達障害の人」と知られることはないと思います。

ですが、どうしても発達障害特有の症状によって、他人から変に思われてしまうのは宿命だと感じます。
発達障害の人は、現実世界でもネットやSNSで人との交流は、向いてはいないです。
でも、何においても短い交流であれば、重度の発達障害出ない限り、違和感を与えず普通の人にはなれます。

今回は、発達障害の人がネット上で上手くいくのかどうかを考えていきたいと思います。

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発達障害はネット上でのコミュニケーション・SNSが苦手?

私は発達障害のアスペルガーASDで25年以上、インターネットを利用しています。
さらに20年以上引きこもりで、寝食以外はずっとPCの前に座ってネットを利用しています。

自分の傾向的には、短期的なやり取りにおいては普通の人のように思われている気がします。
一言二言で済む掲示板の記載であったり、短い期間の交流程度であれば発達障害とはほぼバレません。

例えば、ヤフオクの出品・落札でのちょっとした意志の書き込み。
業務的なメールのやり取りなど。

伝えることがわかりきっており、自分で考える必要のないSNS利用であれば、普通の人の真似ができます。
それでも、自分の文章を見直してみると、ちょっと普通ではない変な感じにはなってしまいますが。

リアルタイムでコミュニケーションを取らない、そして長期的な交流でない限り、そうそうボロは出ないとは思います。

ただ、感情が抑えられなかったり、思い込みから行動してしまうと、すぐに変な人だとバレます。
発達障害特有の症状が出てしまい、一方的になってしまったり、支離滅裂になるからです。

発達障害・自閉症の人がネットやSNSが苦手で上手くいかない理由は、感情表現の困難さだと思います。
特に自閉症アスペルガーASDの人は、自分の感情を上手く表現できません。

アスペルガーASDは、物事に対して論理的、機械的な返答しか思いつかないのです。
感情が出てきません。

普通の人であれば、自分の感じたことや思ったことを素直にSNSに書き込んでいます。
しかし、発達障害ASDの人は、男性脳すぎるので一般的な理由・解決策などをそのまま書いてしまうのです。
だから「つまらない人」に思われたり、「人の気持ちがわからない」と言われるのだと思います。

アスペルガーASDの人は、リアルでもネットでも考え方や性格は変わりません。
短期的な交流であれば、違和感を与えずらいですが、長く付き合っていると嫌われたり、避けられてしまいます。

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発達障害・アスペルガーASDはチャットやスカイプ・通話は不向き

発達障害の人は、ネット上であってもリアルタイムでのコミュニケーションをとる媒体は難易度が高いと思います。
瞬間的に考えて返答しなければならないからです。

特にアスペルガーASDは思ったことをそのまま言ってしまいます。
その返答が間違っていようが、相手に不快感を与えようが、何も考えず思いついたことをそのまま伝えてしまうのです。

インターネットでは、リアルタイム性が求められるチャット、スカイプ、Discord、Zoomなどの通話機能などがあります。

チャットは文章を打ち込むだけなので、声でのやり取りはありません。
(音声認識で文章を打つことはできます)
ですが、チャットでも相手を待たせてしまうと申し訳ないですし、即時性を求められるので、考える猶予はほとんどありません。
(youtubeやニコニコ動画、その他の緩いチャットであれば、少しは考えを吟味して書き込むことはできます。)

チャットでは、一度書き込んでしまうと、そのまま残ってしまいます。
もちろん消す機能がある媒体もありますが、相手の目に触れてはしまいます。

私は、今年の春にA型事業所で働くためのサポートをしてくれる機関と、DiscordやZoomでチャットのやり取りをしたことがあります。
(結局A型事業所で働くことはできず、未だに20年以上の引きこもりです。)

遠距離のA型事業所で働くには?申し込み方法や手順を紹介します

その時に、相手はzoomで顔出しをして、私はチャットで返答していました。
もちろんリアルタイムでのやり取りですので、考える猶予はありませんでした。
ある程度、返答は形式的な感じでしたので、変な受け答えにはなりませんでした。

しかし、質問を要求されたり、感想を聞かれたときに、上手く返答できなかったり、的外れなことを言ってしまいました。
アスペルガーASDの影響から、本当に思いつかないし、何も感じないのです。
明らかに、変な人だと思われていたと思います。
ですが、事前に私が発達障害と伝えているので、それほど怒らせたり、呆れられてはいないと思います。

基本的に発達障害の人は、リアルと変わらないコミュニケーション方法のネット媒体は苦手です。
短い時間のやり取りや、自分で考えなくても良いわかりきっている返答であれば、それほどの支障はありません。
普通の人のように振る舞うことは可能です。
しかし、雑談や自分の考えなどをやり取りしなければならない場合、ネット上でも発達障害の特性が出てしまうと思います。

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発達障害・アスペルガーASDは掲示板やツイッター(X)、メールは向いている?

発達障害の人は、掲示板(BBS)やツイッター(X)、フェイスブック、メールなどは向いているのでしょうか。
長文だったり、自分の強い思いを書き込まない限り、発達障害とバレるリスクはそれほどないと思います。

掲示板やツイッター、メールなどは、チャットや通話と違い、考える時間があります。
文章を推敲できるので、見直して訂正することができるからです。

ただ、ツイッター(X)や掲示板などは、気軽に自分の思いをコメントする場所です。
いちいち文章を何度も見直して考えて書くのは、めんどくさいと思います。
発達障害と思われようとどうでもいいのであれば、気にせず気楽に利用したらいいと思います。

メールやフェイスブックなどは、ある程度文章を正しく書く必要があります。

発達障害・自閉症の人は、文章を書くのが物凄く苦手です。
ASDの私も、前後の文が曖昧で変になってしまったり、脈略の無いこと、意味不明になることもよくあります。

それでもメールや重要な文章を書くときは、リアルタイムではないので何度も推敲できます。
文脈や変な言葉など、間違いを書き直すことができます。
発達障害でもなんとか普通を装うことはできるのです。

発達障害の人は、掲示板やツイッター、メールなどは、ある程度向いていると思われます。
しかし、健常者よりも文章の手直しに時間がかかってしまい、めんどくさくなる、辛い気持ちになってしまうかもしれません。

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発達障害はSNSに依存する?

発達障害はSNSに依存するのでしょうか。
人によるとしか言えないと思います。

自閉症アスペルガーASDの人は、自分の好きなことに対して物凄く固執します。
1つの物事に熱中するので、その話題に関係するyoutube、ブログ、掲示板、ツイッター(X)などのSNSで自分の思いを伝えようとします。
ある意味、依存状態になるのかもしれません。

アスペルガーASDの私は、対人恐怖症であり、人にどう思われるか気になってしまうので、SNSでの書き込みはほぼ皆無です。
サッカーが好きなので、その事に対して自分の感情を記載したいと思うことはありますが、怖くてできません。
もし何も劣等感や負い目が無く、自分の思ったことを書き込める性格であれば、SNSに依存していたかもしれません。

ただ、発達障害の人がSNSに依存すると、だいたい健常者に変人と思われてしまいます。
自分よがり、極端な思考、頑固で一方通行なので、敬遠されがちなのです。

大多数の人が利用するネット上では、発達障害の人は水の中の油みたいな存在になり、浮いてしまうのです。

発達障害の人は、自分の興味のあることに対しては、異常な執着心があります。
その話題のSNSに依存するかもしれませんが、普通の人から見ると変人に見られてしまうのです。

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まとめ

発達障害はリアルでもネットでも特徴がモロに出てしまいます。
人とのコミュニケーションの取り方や思考は、変わらないからです。

ですが、短い交流や、考えを振り返れる文章のやり取りであれば、発達障害の特徴がバレにくいです。
少しの情報量で、発達障害が判明することはほぼあり得ないからです。
ネット上では、リアルタイムのやり取りや、長い関係を続けない限り、普通の人と何ら変わらない印象になります。

発達障害の人は、現実世界では明らかに変人に見られてしまいます。
対面でコミュニケーションを取ろうとすると、視線が合わない、表情や仕草に違和感を感じさせてしまうからです。

ネット上では、顔が見えない為、文章や声だけで判断する必要があります。
その為、交流が浅かったり、たまに掲示板やツイッターに書き込むくらいであれば、違和感は感じられないのです。

ただ発達障害の人がSNSで気を付けなければならないことがあります。
発達障害の特徴上、どうしても相手の気持ちを考えられず、自分の思ったことをそのままネット上で実行してしまうことがあります。
それが、ネット上の規約違反に繋がってしまったり、法律的にアウトなことになる可能性があるのです。

発達障害ASDの私も気を付けてはいます。
しかし、感情の赴くままに行動してしまったり、一般常識が思いつかず、間違ってしまうことがあります。
以前に、ニコニコ動画やyoutubeに動画を投稿してちょっとしたトラブルになったこともあります。
大事件にはなりませんでしたが、心理面で深手を負い、トラウマになってしまっています。

発達障害の人は、何も考えずに実行してしまうことがありますので、十分にネットリテラシー(マナーや一般常識)を肝に銘じておく必要があるのです。

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