私たちは、難しいことに取り組んだり、新しいことを学んだりすると、頭が疲れることがあります。
しかし、発達障害の人は、普通の人とは違う脳の特徴を持っているため、脳が疲れやすいと感じることが多いのです。
発達障害の人は、想像力や社会性が低い、感覚が過敏である、注意力が散漫であるなど、様々な困難を抱えています。
これらの困難は、物事を理解したり、集中したりするのに、脳に余分な負担をかけます。
発達障害のASD（アスペルガー）の私も、子供の頃から脳の疲労を強く感じていました。
小学校の頃は、１時間の授業が終わると、もう頭がぼーっとしていました。
周りの人はどうして平気なのだろう、と不思議に思っていました。
大人になっても、普通の人の３～５倍くらい脳を使っていると感じています。
発達障害の人は、好きなことや得意なことに対しては、普通の人と同じくらい脳の疲れを感じると思います。
しかし、苦手なことや難しいことに対しては、普通の人の何倍も脳の負荷が高くなります。
発達障害の人の脳が疲れやすい原因や、脳の燃費が悪い理由について、詳しく見ていきましょう。
発達障害の人の脳が疲れやすい原因
発達障害のある人は、脳の疲労を感じやすいことがあります。
脳の疲労とは、脳が長時間や高度な活動を行うことで疲れてしまう状態です。
発達障害の人の脳の疲労には、以下のような原因があります。
感覚過敏:
音や光、触覚などの感覚刺激に対して敏感な人が多く、普通の環境でも刺激が強すぎると感じることがあります。
そのため、脳が常に警戒してしまい、疲れやすくなります。
社会的コミュニケーションの難しさ:
ASD（自閉症スペクトラム障害）の人は、社会的なやりとりが苦手なことがあります。
相手の表情やジェスチャーを読み取ったり、適切な言動を選んだりするのに、脳が一生懸命働かなければなりません。
注意力の問題:
ADHD（注意欠如・多動性障害）を含む発達障害の人は、注意力が散漫になりやすいことがあります。
集中して物事を行うのに、普通の人よりも努力が必要になることがあります。
好きなことや得意なことへの関心:
発達障害の人は、自分の興味や趣味に夢中になることがあります。
そのときは、集中力や情熱が普通の人と変わらないか、それ以上になることがあります。
これらの活動は、「特殊興味」と呼ばれることがあり、彼らにとって楽しみや自信の源になります。
脳の疲労の対処法 発達障害の人が脳の疲労や「脳の燃費が悪い」と感じるのは、彼らにとって難しい課題に直面しているからです。
しかし、これらの課題は、人によって違うし、環境によっても違います。
だから、脳の疲労を減らすためには、自分に合ったサポートや介入を受けることが大切です。
発達障害・自閉症の人の脳の燃費を改善する方法
発達障害の人は、脳の特徴や困難によって、脳の燃費が悪くなりやすいです。
しかし、脳の燃費を改善する方法はあります。
まず、自分の得意なことや好きなことに力を入れることです。
得意なことや好きなことは、脳の疲れを感じにくく、やりがいや楽しさを感じられます。
自分の強みを活かすことで、脳の燃費を上げることができます。
次に、苦手なことや難しいことに対しては、無理をしないことです。
苦手なことや難しいことは、脳の負荷が高くなり、疲れやすくなります。
無理をしても、成果が出ないことが多いです。
苦手なことや難しいことに対しては、必要最低限のことをするか、できるだけ避けるか、他の人に助けてもらうことが大切です。
最後に、脳の休息やリラックスをすることです。
脳は、休息やリラックスをすることで、回復や整理をします。
脳の休息やリラックスには、睡眠や瞑想、趣味や運動などがあります。
自分に合った方法で、脳の休息やリラックスを取り入れることで、脳の燃費を改善することができます。
まとめ
発達障害・自閉症の人は、脳の特徴や困難によって、脳が疲れやすくなります。
脳が疲れると、勉強や仕事などのパフォーマンスが低下し、ストレスや不安などの精神的な問題が起こりやすくなります。
脳の疲れを防ぐためには、自分の得意なことや好きなことに力を入れることで、脳の疲れを防ぐことができます。
しかし、それだけではなく、脳の疲れを感じたときには、適切な対処をすることも大切です。
脳の疲れを感じたときには、以下のようなことを試してみてください。
水分補給をする
脳は水分不足に敏感で、水分が不足すると脳の働きが低下します。
水分補給をすることで、脳の潤いを保ち、疲労を回復させます。
頭皮マッサージをする
頭皮マッサージをすることで、頭皮の血流を促進し、脳に酸素や栄養を送ります。
また、頭皮の緊張をほぐすことで、リラックス効果もあります。
アロマテラピーをする
アロマテラピーをすることで、香りの刺激によって、脳の活性化やリラックスを促します。
特に、ミントやレモンなどの爽やかな香りは、脳の疲労を和らげる効果があります。
音楽を聴く
音楽を聴くことで、脳の波動を整えたり、気分を変えたりすることができます。
特に、クラシックやジャズなどの穏やかな音楽は、脳の疲労を軽減する効果があります。
ストレッチをする
ストレッチをすることで、筋肉や関節の緊張をほぐし、血液やリンパの流れを改善します。
ストレッチをすることで、脳にも血液や酸素が行き渡り、疲労を回復させます。
以上が、脳の疲労を感じたときに試すことができる方法です。
これらの方法は、すぐに効果が出るというものではありませんが、継続して行うことで、脳の燃費を改善することができます。
発達障害の人は、脳が疲れやすいという特徴を持っています。
しかし、脳の疲れを感じたときには、適切な対処をすることで、脳の状態を改善することはできます。
脳の疲れを感じたときには、無理をせず、自分のペースで休息やリラックスを取りましょう。
脳の疲れを軽減することで、勉強や仕事などのパフォーマンスも向上し、精神的な問題も予防することができます。
脳の疲れやすさは、発達障害の人の弱点ですが、それを乗り越えることで、自分の強みを発揮することができます。
自分の得意なことや好きなことに力を入れて、脳の燃費を上げることを目指しましょう。
最後に
発達障害は非常に個人差が大きく、記載されている課題や対処法が全ての人に当てはまるわけではありません。
発達障害の当事者や周りの人が直面している具体的な状況に合わせて、適切な支援や方法を探求することが重要です。
