誰でも難しいことを考えたり、理解しようとすると頭が疲れると思います。
発達障害の人の場合、健常者には無い脳機能異常があり、より脳疲労しやすい状態となります。

発達障害の特性である想像力の欠如から、理解力が劣ってしまい、普通(定型発達)の人よりも脳を酷使する。
感覚過敏の影響から、物事に集中していても外部刺激によって脳に負荷がかかってしまう。

発達障害の様々な特性から脳の処理に時間がかかったり、疲れやすくなるのです。

発達障害の自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の私も、子供の頃から脳の疲労を感じていました。

小学校の頃は40~45分授業でしたが、1限だけで物凄く脳が疲れ切っていました。
「どうして周りの人は平然としているのだろう」、といつも感じていた記憶があります。

大人になった今でも、普通の人の3~5倍くらい脳の使用、そして脳の疲労があると感じています。

発達障害特有の好きな事や得意な事に対する脳の疲れは、一般人並みだと思います。
しかし、苦手な事、難しい、やりたくないことに対する発達障害の人の脳の負荷は、健常者の何倍もかかっていると思われます。

発達障害の特性によって、理解が難しくなり考える時間がかかる、感覚過敏による過多情報、メンタルの影響など、脳が疲れやすくなる、脳の燃費が悪くなる原因がたくさんあるのです。

今回は、発達障害の人の脳が疲れやすくなってしまう原因や脳の燃費が悪い理由をお伝えしていきます。

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発達障害・自閉症の人の脳が疲れやすくなる原因

発達障害の人は、普通(定型発達)の人には無い、脳の問題を抱えています。

自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の人の場合は、想像力・社会性の欠如から、物事を多角的に考えられない。
考えがまとまらない、理解が難しい状態となり、余計に脳を使ってしまうのです。

また、こだわり行動から、自己流でかんがえてしまう、柔軟な思考ができません。
1つの考えに固執してしまい、単純化して考えられない。
難しい考え方、捉え方から、脳が疲れてしまうのです。

多動・衝動性・注意欠如(ADHD)の人の場合、前頭前野の機能不全があり、気が散ってしまう、マルチタスクが苦手、集中できないなど。
脳の機能の消費が激しく、燃費が悪くなります。

ADHDの人は、ドーパミンやアドレナリンといった脳神経伝達物質のバランスが乱れており、脳の情報処理が追い付かず、疲れやすくなります。

学習障害(LD)の人の場合、読み書き、計算能力、聞く力など、ある特定もしくは複数の機能が苦手です。
その為、何度も学習しなおしたり、理解するために脳をフル回転させるなど、脳が疲れやすくなるのです。

感覚過敏では、「聴覚」「触覚」「嗅覚」「味覚」「視覚」の影響から、より強い刺激を感じることから、脳の処理に余計に負荷がかかります。
勉強や仕事などに集中していても、五感の過敏性から、刺激をとらえてしまい、脳に疲労が溜まるのです。

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発達障害の人の脳の燃費が悪い理由

発達障害の人は、脳の凹凸や未発達の影響から、脳の特定の領域・機能が低下・不足しているとされています。

脳の機能の低下や不足の原因から、脳の情報処理の低下から理解力が低い、物事を考えるのに時間がかかるなど、脳の燃費が悪くなるのです。

ASDの人は、想像力の欠如から気づきや感じる力が薄く、視野が狭い為、理解力が低い人がいます。

勉強や仕事でどうしても覚えなければならないことでも、なかなか理解できない為、脳をフル回転させて覚えようとします。
ASDの人は、一度覚えたり理解すると、人並み以上にこなすことができるようになります。(人によります)

しかし、その第一歩の最初の理解がなかなかできず、脳が疲れ、他のことをする気に慣れなくなってしまいます。

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まとめ

ASDの私は、勉強や何かを理解しようとするとき、明らかに健常者とは違う脳の異常な疲労感を感じています。

例えば、このブログを1記事書いただけで、もうこの1日は何も書きたくなくなる、書けなくなる状態となります。
発達障害ASDの特性から、文章を書くのが子供の頃から非常に苦手でした。
自分の感想が思いつかない、固いニュースのような文になる、敬語になってしまうなど、自閉症アスペルガーの人が書く文の特徴がモロに出ています。

また、1000文字書くだけでも1時間以上かかってしまう脳の燃費の悪さがあります。
普通の人が2~30分で書けることも、2~3倍かかってしまうのです。

発達障害ASDの人は、文章を書く仕事に全く向いていないと断言できます。

文章能力は、IQの低さも関係しているとは思います。
しかし、発達障害ASDの脳の機能異常から、考える力が極端に低く、考えがまとまらず、時間がかかるのです。

また、聴覚過敏の影響からちょっとした物音に気を取られてしまい、気が散ります。

発達障害ASDの人は、出来ない事、苦手な事に対して、健常者の何倍も時間がかかる、もしくは全くできない状態となります。
脳の疲労も著しくかかり、疲れ切ってしまいます。

だから発達障害の人には、自分に適した仕事や勉強、進路を見出すことが必須なのです。

子供の頃に発達障害と判明したら、徹底的に自己分析をして、自分が何が得意で、何が出来ないのか明確にする必要があります。

発達障害の人の出来ないことの勉強をしていても、成長はほとんどできません。
時間の無駄であり、脳が余計に疲れてしまいストレスを溜める、そして精神的な問題に発展してしまいます。

発達障害の人は、不得意なことに対する脳疲労は健常者の何倍も負荷がかかります。
難しいと思ったら、諦めて自分の得意な分野を伸ばすことを検討してみてください。

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