発達障害の人は、普通になりたい。
「健常者と同じような人生を送りたい」と願っている人がほとんどだと思います。
でも、発達障害の脳の特性上、普通に仕事や恋愛をすることはかなりの難易度です。
発達障害の脳の特性は、現代医学では治すことができません。
また、いくら努力しても成長できず、改善させることも不可能となります。
発達障害の私自身もASDの特性は治らず、年齢を重ねても全く成長していない、子供の頃のままの脳機能異常です。
では、何故発達障害の人の脳は成長しないのでしょうか。
今回は、発達障害の人の脳問題について考えていきたいと思います。
発達障害の人の脳は成長するとどうなる?改善する?
発達障害・自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の人は、年齢を重ねるにつれ、健常者と同じように脳が成長するのでしょうか。
結論として、成長できる部分もあるけど、まったく身につかない・脳の進化はしないことが多いと思われます。
発達障害の生まれつきの脳の凹凸や未発達、特性は治ったり改善することが無いからです。
数字の0に何をかけても0にしかならないのと同じです。
発達障害ASDの私も大人になっても、特性の困りごとはほぼ成長していません。
ASDのハンデである想像力の欠如は1mも成長していないと感じていますし、社会性も身につかない、視野の狭さ、こだわりなど、子供の頃から変わっていません。
ただ、経験することで健常者のように振る舞うことは可能です。
脳の凹凸や特性の成長はしないけど、体験することで「周囲の真似をする」、「何をするべきか理解できる」のです。
発達障害ASDは、ある物事を体験して経験値を得る事で、同じことに対する慣れは得られます。
しかし、脳の特性の成長は得られません。
その為、新しいことや未体験の物事に対しては、また一からの出発となるのです。
しかし何故、発達障害の脳の凹凸や未発達部分が成長しない、治らないのでしょうか。
医学的にもわかっておらず、今も治すことはできません。
身体障害を例に出して申し訳ないのですが、体の一部が欠損して生まれてくると治すことが出来ないように、脳もまた同じなのでしょうか。
そう考えると、見た目や数値には現れない発達障害は本当に理解されづらいし、苦悩してしまいます。
もし自分に想像力が合ったらどうなっていたのだろう。
想像力を持ち合わせると、どういった思考になるのでしょうか。
物凄く気になるし、羨ましい、悔しい気持ちになります。
ただ、この気持ちも想像力が欠如しているので、他人事のように感じてしまい、ほとんど悲観はしていません。
発達障害の脳の特性は大人になっても変わらない!どうすればいい?
発達障害の脳のハンデは治すことが不可能であり、大人になってもそのままです。
では、一体どうすればいいのでしょうか。
発達障害は脳の特性により、出来ないことが多いです。
いくら努力しても、健常者の足元にも及ばないことが多々あります。
だったら、同じ土俵で競わなければいいだけです。
自分の得意な分野や、好きで続けられることを追及したり、仕事にすればいいのです。
むしろ、発達障害の人は、それ以外の道は絶対に進んではいけないと断言できます。
確実に悲劇が起きるし、人生が終わるからです。
発達障害ASDの人は、こだわり属性から、何かしらの好きな事や得意なことがはっきりしています。
それ以外は、興味が持てなかったり、全くやる気が出ない、成長しない状態です。
その何かを子供の頃に見つけて、将来の仕事に結びつける必要が絶対なのです。
私は自分が発達障害とわからずに、健常者と同じように過ごし社会に放り出された結果、人生が崩壊しました。
もし、自分の得意なことが明確に判明して、その道に進めていれば全く違った人生を歩んでいたと思います。
発達障害の人の脳の特性は大人になっても、子供の頃と変わらず、全く成長していません。
成長できないと言うことは、いくら努力しても無駄であり、健常者にはなれないのです。
諦めて、自己分析を徹底的に行い、自分の進むべき道を模索する必要があるのです。
発達障害の脳の成長とは何か
脳の成長とは一体何なのでしょうか。
子供から大人になるにつれて、様々な経験を積み、考える力や情緒(心)の成長だと思います。
その過程には、親や環境の要素が多大にあります。
発達障害の人は、脳の凹凸や未発達により、健常者と同じような成長は困難となります。
IQの値によって脳の成長する度合いは異なります。
学習力、コミュニケーション力、状況判断力など、IQが高ければ高いほど成長は比例していくのです。
発達障害ASDは、上記の能力が生まれつき物凄く低いです。
さらに、発達に障害が生じているので、その脳の成長は皆無です。
ある特定の科目の勉強が全くできない、興味が持てないので成績が上がらない。
想像力の欠如からコミュニケーションが上手くいかず、友達が出来ない、人から嫌われる。
社会性が無いので、その場に適した振る舞いが出来ず、変人扱いされる。
発達障害ASDが人生において多大に苦労してしまう要因である「脳の特性が成長しない」ので、人生の最後まで付き合わなければなりません。
発達障害の人の脳の成長とは、「経験を身に着ける」と言うことです。
脳が成長しないのは、仕様なので仕方がありません。
脳の成長はできないけれど、物事を体験することで糧とするのです。
学習力や考える力、コミュ力が成長しているのではなく、「その場面でのやり方が経験でわかっているだけ」なのです。
まとめ
発達障害の人は、特性により脳の成長が出来ない部分がたくさんある、もしくはほとんど成長しない状態です。
いくら努力しても、ASDの一番辛い想像力の欠如は絶対に治りません。
こだわりの限定性や一部の学習が出来ないことも、脳の凹凸や未発達が原因で、成長が困難となります。
私も発達障害のハンデは大人になった今でも、子供の頃と全く変わっていないと感じています。
コミュニケーション能力は相変わらず皆無ですし、想像力が全くない、社会性も皆無、こだわりが強すぎるなど。
発達障害ASDの特性が治ったり、成長している実感は年齢を重ねてもゼロです。
ただ、それでも多少は人生の経験してきているので、その場面での立ち振る舞いは健常者のように「フリ」をすることはできます。
しかし、あくまで似せているだけであり、「自分の頭の中で考えた普通」です。
「感情がこもっていない」、「何を考えているのかわからない」など、他人から違和感を覚えられてしまうことも多々あるのです。
脳の成長ができない、ほとんどしないのは、社会人として辛すぎるハンデだと思います。
頑張っても普通の人と対等にはなれないからです。
諦めて、障害者として生きていくのがストレスも軽減されて生きやすいのでは、と思います。
もしくは自分の強みを生かして専門的な道に進めれば、発達障害でも特定の脳の成長はトップレベルになると思われます。