発達障害の自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の私は、物凄くおとなしい性格です。

発達障害ASDの特性から、常に頭の中が空っぽであり、思いつかないからです。
想像力が異常に欠如しているので、物事において「自分で何をどうしたらいいのかわからない」のです。
主体性が全くなく、行動力が無いので、大人しい存在に見えるのです。

また、コミュニケーション能力が皆無なので、何を話したらいいのか全く分かりません。
特に、知らない人、たまにしか会わない人などにおいては、全く会話ができません。

例えば、父親の葬儀の後に、親戚の集まりの食事会みたいなものがありました。
そこで、対面に小学5~6年生くらいの2人の子供がいました。

当時まだ大学4年生の頃であり、私が話しかけなければならない立場です。
しかし、何を話したらいいのか全く分からず、沈黙状態でした。

姉2人には、「暗すぎる」、「もっとしゃべりなさい」、「大人しすぎる」というようなことを言われていました。
それでも私は会話することができませんでした。
自分でも何でコミュニケーションを取れないのだろうと感じていました。
当時は自分が発達障害とは判明しておらず、仕方がありませんでした。

発達障害・自閉症ASDは、生まれつきの脳の特性から大人しくなってしまう影響、そして人生経験によって性格の変化が関係しています。

今回は、発達障害ASDの人の「おとなしい」性格について書いていきたいと思います。

Sponsored Link

発達障害ASDのおとなしいタイプの特徴

発達障害の自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の人と関わったことのある人なら、大抵「おとなしい」印象を受けると思います。
自己主張が無い、話しかけても返答が薄い、存在感が無いなど。
ツマラナイ、暗い人間のように見えてしまいます。

発達障害ASDの人は、人生において様々なマイナス体験をし続けています。
その為、自己防衛本能から人との接触を避ける傾向があり、内向的になってしまうのです。

もちろん、発達障害の特性により、生まれつき大人しい性格に強制的になっていることもあります。

発達障害ASDには、「受動型アスペルガー」、「孤立型アスペルガー」、「積極奇異型アスペルガー」の3つの性格タイプがあります。

受動型・孤立型アスペルガーは、主体性が無く、自己主張も薄い為、おとなしい性格です。
積極奇異型は、その名の通り自分から積極的に人と触れ合ったり、行動力があるのでおとなしくはありません。

受動型アスペルガーの対人関係・社会性の特徴

一人でも寂しくない孤立型アスペルガーの特徴・原因

アスペルガー症候群の積極奇異型の特徴とADHDの違い

受動型・孤立型アスペルガーのASDが人が、内向的・内気なタイプとなります。

発達障害ASDのこの3つの性格は、年齢や経験によって変化していきます。
また、発達障害の症状(特性)は人それぞれであり、生まれた環境、遺伝の優劣(IQ)、親、家庭の状況によって異なります。

発達障害ASDの全ての人が、おとなしい訳ではありません。
ストレスフリーな環境で育つことが出来れば、精神が安定しており、普通の性格を保つことができます。
しかし、大抵の発達障害ASDの人は、辛い経験をしてきており、大人しいタイプになっていく傾向があるのです。

Sponsored Link

発達障害の子供がおとなしい理由

発達障害ASDの子供の頃は、ほとんどが積極奇異型アスペルガーです。

子供の頃は誰でも、見得や劣等感を抱えておらず、精神的に安定しています。
その為、自分の思ったこと、感じたことをそのまま素直に行動として現れます。

しかし、発達障害ASDの特性の影響から、友達が出来なかったり、集団生活に馴染めず、心がすさんでいきます。
そして、いつの間にか、受動型アスペルガー、孤立型アスペルガーのおとなしい性格へと変化していくのです。

私も少なくとも小学2~3年生くらいまでは、積極奇異型アスペルガーだったと思います。
しかし、物心がついてからは、発達障害ASDの影響から、対人関係や周囲との同調が出来ず、辛い思いをし続けました。

そして小学5~6年生になると、週に2~3日は毎日学校で泣いている状態でした。
その頃から受動型アスペルガーに変化していったと思われます。

中学時代は受動型アスペルガーのおとなしい性格から、イジメのターゲットにされました。
いじめを受けても自己主張が出来ないので、親や教師に「助けて」が言えない。
何をされても耐え続けてしまうので、最悪な中学時代を過ごしました。

ただ、発達障害ASDの想像力の欠如から、自分が普通ではないと気づけない、そして異常な忍耐力から生存できたのです。

高校生になると、孤立型アスペルガーも併用するようになります。

中学時代があまりにも酷かったため、高校ではどうにかして友達を作りたい、イジメられたくない気持ちで一杯でした。
しかし、(当時判明していない)発達障害ASDの影響から、高校でも人から避けられ、嫌われてしまい、孤立してしまいました。

孤立型アスペルガーも主体性が無く、自分の殻にこもっているタイプです。
受動型は、他人に流される性格ですが、孤立型は一人を好む、誰とも触れ合いたくない状態です。

私は高校から大学卒業までは、基本的に受動型が6割、孤立型が4割を占めていたと思います。
ひきこもりの現在は、孤立型が9割以上だと感じます。

孤立型アスペルガー、受動型アスペルガーのどちらも、おとなしい性格であることには変わりはありません。
根底には、発達障害ASDの特性によって、自分で何をしたらいいのかわからない主体性の無さが、内気な性格になる原因なのです。

Sponsored Link

発達障害の大人がおとなしい原因

発達障害ASDの大人の人のほとんどは、受動型アスペルガー、孤立型アスペルガーのタイプになってしまっています。

過去の経験から、自分の行動が他者に与えるマイナス影響を考えてしまうからです。
その為、自ら積極的にコミュニケーションを取りに言ったり、行動力を発揮することはありません。

周囲に流される、主体性が無い性格なので、人から「おとなしい」と感じさせてしまいます。

ただ心の中ではストレスを抱え続けています。
言いたいことを我慢しており、感情を出せないからです。

発達障害ASDの受動型・孤立型アスペルガーは、感情をおもてに出して人とぶつかることはほとんどありません。
しかし、何かのきっかけで爆発してしまい、取り返しのつかない事態になることもあります。

私は、会社を辞めてから、アルバイトを1ヶ月半くらいしたことがあります。
PCの組み立て部品の出荷の倉庫作業をしていました。

まだ慣れていないことや自分の能力の低さから、たまに間違えてしまうことがありました。
そこで、一人の人が明らかに私のことを嫌っており、感じの悪い対応をされ続けました。

私はずっと我慢していたのですが、あからさまに態度に我慢が出来ず、ついに怒ってしまいました。
周囲の人も啞然としており、いたたまれなくなり、1カ月半くらいでアルバイトを辞めてしまいました。

受動型・孤立型アスペルガーが大人しいのは、我慢し続けているからです。
そして、ストレスを発散できずにいると、いつか不満が表に出てしまい、修復不能な状態になる可能性もあります。

会社や上司、社会的な場面においてストレスが出てしまうと、取り返しがつかなくなります。

発達障害ASDは、特性上ストレスを溜めやすく、常に我慢を強いられています。

特に大人になると、社会性、対人関係、主体性が求められます。
ASDは、大人に必要なこれらのスキルが欠如しています。
出来ない自分にストレスが溜まり、我慢し続ける為、表面的にはおとなしく見えるのです。

Sponsored Link

まとめ

基本的に発達障害の自閉症ASDの人は、大人しい性格です。

ASDの特性上、自己主張が出来ない、個性が無いからです。
何事に対しても受け身になってしまい、相手の言いなりになる、YESマンとなるのです。

子供の頃はASDでも、自分の感じたことや思ったことを素直に表現できます。
しかし、健常者とは違う辛い経験をし続けてしまい、内向的、自分の殻に閉じこもる性格となるのです。

環境や運に恵まれれば、積極奇異型アスペルガーの性格になり、自己肯定感の低下は免れます。
でも大抵のASDの人は、受動型アスペルガー、孤立型アスペルガーになり、ネガティブ思考、暗い性格になってしまいます。

他者から見れば、「おとなしい」と思われがちです。
しかし、ASDの心の中では、何かしらの思いを感じ続けています。
不満や怒り、ストレスを我慢しているのです。
発達障害ASDの特性上、自分を出せない状態になっているだけなのです。

発達障害ASDでもメンタルが安定して成長できれば、自尊心を得られ、おとなしい性格を回避できます。
でもそれが発達障害の特性により難しくなります。
集団が苦手、感覚過敏の我慢、コミュニケーション能力の無さなど。
親や周囲の人の介入、手厚いサポートが無い限り、自己肯定感は下がってしまうのです。

大人しい性格は悪い事ではないと思います。
しかし、何を考えているのかわからない、暗い、つまらないと思われてしまい、敬遠されてしまいます。

友達や恋人も出来づらいですし、社会において不利益を被る可能性も高くなります。

発達障害ASDは特性上、おとなしい性格になってしまうのは仕方がありません。
しかし、なるべく自分を出せるように、親や周囲の人がサポートしてあげて欲しいと思います。

Sponsored Link