誰でも被害妄想をしたことはあると思いますが、発達障害の人はある意味、その傾向が強いかもしれません。

被害妄想とは、現実には起こっていない被害や危害が自分に対して行われていると信じ込む状態です。
また、自分が他人から悪意や敵意を持たれていると思い込んでしまいます。

発達障害の人は、特に対人関係で問題が起きやすく、悩みやすいです。
なので、被害妄想をしてしまう回数が健常者よりも多く発生してしまうのです。

ただ、発達障害の人でも個人差はかなりあります。

私は、発達障害のアスペルガー(asd)ですが、被害妄想はほとんどありません。
特に子供の頃は、被害妄想をほぼしなかったと思われます。

理由として、ASDの想像力の異常な欠如から、そもそも人から嫌われていることに全く気づけないからです。
いや、嫌われているだけなく、「相手からどう思われているか」ということ全般の想いが頭の中に全くないのです。

ただ、大人になってからは、さすがに多少は気づくようになります。
あからさまに無視されたり、嫌われているとわかってしまいます。
また、子供の頃からそのような経験を積んできているので、大人になってようやく理解するのです。

そして、過去を振り返って、「実は嫌われていた」、「恥ずかしいことをしてしまっていた」と思い込むようになり、被害妄想に発展していくのです。

しかし、asdの私は自分自身が被害妄想が強いとは思えません。
なんというか、頭の中が本当に空っぽで、想像が乏しすぎるのです。

自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の症状のタイプは人それぞれですので、全ての人に当てはまるわけではありません。

実際に、私の父は完全にASDでしたが、母がよく「被害妄想が強い人」と言っていたのを覚えています。
例えば、浮気を全くしていないのに、母が浮気をしていると勝手に信じ込んで、離婚届を出してくる。
隠し子がいるんじゃないかと、疑心暗鬼になっている。

実際は父親が浮気を堂々としていたわけですが、それは母親が悪いからだと勝手に思い込んでいるのです。
その原因は、浮気相手や悪友が、そそのかしたそうです。
ASDの父は、本当に騙されやすく、そして信じやすいバカな性格です。

想像力が欠如しているASDの場合、他者からの嘘の情報を信じてしまい、悪い妄想をしてしまうのです。

逆にADHDの人は、想像力が豊かな人が多く、物事の捉え方が特殊になりやすい一面があります。
自分の主観や感情に囚われやすくなってしまうので被害妄想が強い傾向もあります。

白黒つけて考えやすいというのも、この一つです。
例えば、一度、誰かに悪口を言われた時に、多角的に判断すれば、その悪口は、その相手の一意見に過ぎません。
ですから、それだけを鵜呑みする必要もないのです。

ただ、多角的に判断するのが苦手な場合、一度の悪口でも、世の中のすべての人がこう思っているんではないか!?
これが絶対的に正しいのではないか!?と思い、過剰に自分を守ろうとしてしまうことがあります。
その結果、まだ起こっていないあれこれを妄想するということが起こっていきます。

ASDとADHDの両方を特性がある場合、白黒思考や視野の狭さから思い込みが激しくなり、被害妄想が強くなりやすいと感じます。

今回は、発達障害の大人の人が被害妄想をしてしまう要因や対処の仕方についてお伝えしていきます。

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発達障害の大人が被害妄想に陥る理由

発達障害の人は、ほぼ確実に健常者以上に辛い子供時代を過ごしてきています。
その為、大人になって精神的な2次障害を抱えやすく、被害妄想になりやすいともいえます。

発達障害の大人が被害妄想に陥る理由は、主に以下の3つです。

コミュニケーションの困難さ

発達障害の大人は、コミュニケーションの困難さを抱えています。例えば、以下のようなことがあります。

・他人の表情や声のトーン、ボディランゲージなどの非言語的な伝達を読み取れない

・他人の気持ちや考えを推測できない

・自分の気持ちや考えを上手に伝えられない

・会話の流れやルールを把握できない

・皮肉や冗談、比喩などの言葉の裏を理解できない

これらのコミュニケーションの困難さは、発達障害の大人が被害妄想に陥る原因になります。
なぜなら、コミュニケーションの困難さがあると、以下のようなことが起こるからです。

・他人の言動や態度に対して、自分の都合のいいように解釈してしまう

・他人の言動や態度に対して、過剰に反応してしまう

・他人の言動や態度に対して、自分に関係ないと思ってしまう

・他人の言動や態度に対して、自分のせいだと思ってしまう

例えば、あなたが職場で同僚と話しているときに、同僚があなたの話に興
味がなさそうにしていると感じたとします。
このとき、あなたはどう思いますか?

「あの人は私の話がつまらないと思っているに違いない」

「あの人は私のことをバカにしているに違いない」

「あの人は私のことを無視しているに違いない」

「あの人は私のことを嫌っているに違いない」

これらの思いは、被害妄想の兆候です。
実際には、同僚はあなたの話に興味がなさそうにしているのではなく、以下のような理由があるかもしれません。

・同僚はあなたの話に興味があるが、表情や声のトーンが乏しいだけである

・同僚はあなたの話に興味があるが、他のことに気を取られているだけである

・同僚はあなたの話に興味がないが、それはあなたのせいではなく、話題の好みの違いである

・同僚はあなたの話に興味がないが、それはあなたを嫌っているわけではなく、単に無関心である

このように、コミュニケーションの困難さがあると、他人の言動や態度を正しく理解できず、被害妄想に陥りやすくなります。

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自己肯定感の低さ

発達障害の大人は、自己肯定感の低さを抱えています。
自己肯定感とは、自分の価値や能力を認めることです。
自己肯定感が低いと、以下のようなことがあります。

・自分に自信が持てない

・自分を否定的に評価する

・自分を責める

・自分を変えようとする

自己肯定感の低さは、発達障害の大人が被害妄想に陥る原因になります。
なぜなら、自己肯定感の低さがあると、以下のようなことが起こるからです。

・他人の評価や反応に過敏になる

・他人の評価や反応を自分の価値や能力の尺度にする

・他人の評価や反応を自分に不利に解釈する

・他人の評価や反応に対して、自分を守ろうとする

例えば、あなたが職場で上司から仕事の指示を受けたときに、上司があなたの目を見なかったとします。
このとき、あなたはどう思いますか?

「上司は私の仕事に満足していないに違いない」

「上司は私の能力を疑っているに違いない」

「上司は私のことを信頼していないに違いない」

「上司は私のことをクビにしようとしているに違いない」

これらの思いは、被害妄想の兆候です。
実際には、上司はあなたの目を見なかったのではなく、以下のような理由があるかもしれません。

・上司はあなたの仕事に満足しているが、目を見るのが苦手だからである

・上司はあなたの能力を認めているが、仕事に集中しているからである

・上司はあなたのことを信頼しているが、気さくに話すのが苦手だからである

・上司はあなたのことをクビにしようとしていないが、他の問題に悩んでいるからである

このように、自己肯定感の低さがあると、他人の評価や反応を自分に関係するものとして捉え、被害妄想に陥りやすくなります。

ストレスの蓄積

発達障害の大人は、ストレスの蓄積を抱えています。
ストレスとは、心や身体に負担をかけることです。ストレスが蓄積すると、以下のようなことがあります。

・睡眠の質が低下する

・食欲が減退する

・気分が落ち込む

・不安や恐怖を感じる

・怒りや悲しみをコントロールできなくなる

ストレスの蓄積は、発達障害の大人が被害妄想に陥る原因になります。
なぜなら、ストレスの蓄積があると、以下のようなことが起こるからです。

・現実と非現実の区別がつきにくくなる

・論理的な思考ができなくなる

・感情的な思考が増える

・被害妄想を補強するような情報に偏る

例えば、あなたがインターネットでニュースを見ているときに、自分に関係ない事件や事故の記事に目が留まったとします。
このとき、あなたはどう思いますか?

「自分も同じようなことに巻き込まれるかもしれない」

「自分も同じようなことをされるかもしれない」

「自分も同じようなことをするかもしれない」

「自分も同じようなことを狙われているかもしれない」

これらの思いは、被害妄想の兆候です。
実際には、自分に関係ない事件や事故の記事は、自分の生活に影響を与えないかもしれません。
しかし、ストレスの蓄積があると、自分に関係するものとして感じてしまいます。

このように、ストレスの蓄積があると、現実と非現実の区別がつきにくくなり、被害妄想に陥りやすくなります。

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発達障害の大人が被害妄想に陥ったときの対処法

発達障害の大人が被害妄想に陥ったときの対処法は、主に以下の3つです。

客観的な証拠を探す

被害妄想に陥ったときには、自分の思い込みに疑いを持ち、客観的な証拠を探すことが大切です。
客観的な証拠とは、自分の感情や主観に左右されない、事実に基づくものです。
例えば、以下のようなものです。

・記録やデータ

・見聞きしたこと

・他人の意見や証言

・専門家の分析や判断

客観的な証拠を探すことで、自分の被害妄想が正しいかどうかを検証できます。

もし、客観的な証拠が自分の被害妄想と矛盾する場合は、自分の被害妄想ではない。
逆に、客観的な証拠が自分の被害妄想と一致する場合は、自分の被害妄想が正しいです。

例えば、あなたが職場で同僚から嫌がらせを受けていると思ったとします。

このとき、客観的な証拠を探すことで、自分の被害妄想が正しいかどうかを検証できます。
例えば、以下のようなものです。

・同僚があなたに対して言ったりしたことをメモする

・同僚があなたに対してしたことを証拠として残す

・他の同僚に同じようなことがあったか聞く

・上司や人事に相談する

これらの客観的な証拠を探すことで、自分の被害妄想が正しいかどうかを判断できます。

信頼できる人に相談する

被害妄想に陥ったときには、自分だけで悩まずに、信頼できる人に相談することが大切です。
信頼できる人とは、以下のような人です。

・家族や友人

・同僚や上司

・医師やカウンセラー

・支援団体やホットライン

信頼できる人に相談することで、以下のようなメリットがあります。

・自分の被害妄想を客観的に見直すことができる

・自分の被害妄想に対する理解や支援を得ることができる

・自分の被害妄想に対する対策や解決策を考えることができる

・自分の被害妄想に対する不安や孤独を和らげることができる

例えば、あなたが職場で上司からクビにされそうだと思ったとします。
このとき、信頼できる人に相談することで、自分の被害妄想が正しいかどうかを確かめることができます。

・家族や友人に自分の状況や気持ちを話す

・同僚や上司に自分の仕事の評価や将来の見通しを聞く

・医師やカウンセラーに自分の被害妄想の原因や影響を診断してもらう

・支援団体やホットラインに自分の被害妄想の対処法や相談先を教えてもらう

これらの信頼できる人に相談することで、自分の被害妄想が事実である場合は、適切な対応をすることができます。
自分の被害妄想が誤りである場合は、自分の被害妄想を克服することができます。

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プロの支援を受ける

被害妄想に陥ったときには、プロの支援を受けることも大切です。
プロの支援とは、以下のようなものです。

・精神科や心療内科の診察

・カウンセリングや心理療法の受ける

・薬物療法や電気療法の受ける

・発達障害の専門家や支援者の相談

プロの支援を受けることで、以下のようなメリットがあります。

・自分の被害妄想の原因や症状を正確に把握することができる

・自分の被害妄想に対する効果的な治療や介入を受けることができる

・自分の被害妄想に対する回復や予防のための指導や支援を受けることができる

・自分の被害妄想に対する信頼性や安全性の高い情報や知識を得ることができる

例えば、あなたがインターネットで自分に関係ない事件や事故の記事に不安を感じたとします。
このとき、プロの支援を受けることで、自分の被害妄想が正常な反応なのか、それとも病的なものなのかを判断できます。
例えば、以下のようなことができます。

・精神科や心療内科で自分の被害妄想の診断や治療を受ける

・カウンセリングや心理療法で自分の被害妄想の原因や対処法を学ぶ

・薬物療法や電気療法で自分の被害妄想の症状を緩和する

・発達障害の専門家や支援者に自分の被害妄想の特徴や理解を深める

これらのプロの支援を受けることで、自分の感情や思考をコントロールする方法を身につけることができます。

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まとめ

子供の頃は、人間関係がそれほど複雑ではなく、また親の庇護下なので、それほど被害妄想に発展するような出来事はありません。
しかし、大人になると自分で考えて行動し、解決しなければなりません。

発達障害の人の場合、社会性の欠如や対人関係の困難さにぶち当たることも多いです。
さらに、想像力の異常な欠如やゼロサム思考などによって、被害妄想が引き起こされやすくなります。

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被害妄想の対処法としては、本当にその想像が真実なのか、客観的な証拠を見つけることです。
事実確認をすることで、真実なのか、ただの妄想だったのか判明し、心もスッキリします。

また、友達や家族、信頼できる人に相談する、または精神科や心療内科などの専門医に頼ることです。

大体、被害妄想は間違っていることも多く、考えすぎな場合があります。
特にストレスが溜まっていたり、睡眠不足など、体や心の不調から陥りやすくもなります。

発達障害の大人の人は、健常者以上に精神的な問題を抱えやすいので、被害妄想をしやすい状態ともいえます。
また、人から簡単に騙されやすかったり、辛い経験をしてきている人も多いので、被害妄想を助長しやすいのです。

被害妄想は、精神衛生上よくないだけでなく、周囲の人との関係も悪くなってしまう可能性があります。

被害妄想によって、相手に不信感や敵意を抱いたり、無理やり自分の考えを押し付けたりしてしまうからです。
相手は不快に感じたり、距離を置かれてしまいます。
その結果、自分はますます孤立してしまい、被害妄想が強まってしまうという悪循環に陥る可能性があります。

被害妄想は、自分の心の中で作り出されたものであり、現実とは違うことが多々あります。
そのため、自分の感情や思考を客観的に観察することが重要です。

自分が被害妄想に陥っていると気づいたら、一旦立ち止まって、その根拠や理由を考えてみましょう。
もしかしたら、自分の思い込みや先入観によって、事実とは違う解釈をしているかもしれません。
また、自分の感情や思考に影響を与える要因を探してみましょう。

ストレスや不安、孤独、劣等感などが被害妄想を引き起こしやすくすることがあります。
そのような要因を減らすために、自分に合ったリラックス法や趣味、運動などを見つけてみましょう。

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