今年も残りわずかとなりましたね。
今年はどんな年でしたか?

私は変わらず20年以上の引きこもりであり、今現在も抜け出せていません。
発達障害のアスペルガー(ASD)も抱えています。

個人的に今年変わったことと言えば、このブログを4年ぶりに再開したことです。
7月くらいから復帰して、毎日書き続けてきました。
1日2~3時間くらい時間を割いていたので、かなり大変でした。

私の今年の発達障害の重大なニュースとして、聴覚過敏を抱えているので、近所の人とトラブルとなったことです。

昨年から我慢し続けていましたが、今年の2月くらいについに近所の室外機に耐えられなくなり、手紙をポストに入れました。
その前に、色々と駆け引きがあったのですが、書くと長くなるので、以下のブログ記事を参照してください。

発達障害の人が近所に迷惑をかけるのは本当?うるさい騒音トラブルについて

近所の室外機の低周波振動音の騒音問題は一応解決しました。
しかし、今日、また寝ている時に室外機が2~3カ月ぶりくらい起動しており、うるさくて目が覚めてしまいました。
また、毎日室外機の低周波振動騒音に悩まされる日々が続くかもしれません。

世間的には、今年の2023年に発達障害関係でどのような話題のニュースがあったのでしょうか。

調べてみましたので、ランキング形式でご紹介します。

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令和5年の発達障害の10大(十大)ニュースランキング

それでは、さっそく2023年度、発達障害関係の重大ニュースランキングを発表していきたいと思います。

第10位:発達障害、オーガニックで改善?川田議員の投稿に批判

発達障害のある人は、食べ物にも気をつけないといけません。
アレルギーや添加物などに反応して、体調や気分が悪くなることがあります。
でも、食べ物が発達障害の原因や治療になるということは、本当なのでしょうか?

2023年3月、自民党の川田龍平議員が、自分のツイッターにこんなことを書きました。
「発達障害の子供は、オーガニックの食べ物を食べると、症状が改善するという研究があります。
私は、オーガニックの食べ物を推奨します」。そして、その研究のリンクを貼りました。

この投稿には、たくさんの人が反応しました。
でも、ほとんどの人は、川田議員の言うことに納得しませんでした。

第9位:発達障害の要望ノート(mahoraノート)

ノートを使って勉強したり、仕事したりするとき、あなたはどんなことに気をつけますか?
紙の色や罫線の太さ、日付欄の位置など、細かいことにこだわらない人も多いでしょう。
でも、発達障害のある人にとっては、そういうことがとても大切なんです。

発達障害のある人は、視覚や聴覚などの感覚が過敏だったり、集中力が途切れやすかったりすることがあります。
そのため、普通のノートを使うと、白い紙がまぶしかったり、罫線がチカチカしたり、日付欄が気になって書けなかったりすることがあるんです。

そんな人たちの声に耳を傾けて、大阪の企業が特別なノートを作りました。
その名前は「mahora(まほら)ノート」です。mahoraとは、古語で「住みやすい場所」や「素晴らしい場所」を意味する言葉だそうです。

mahoraノートは、発達障害のある人たちにアンケートをとって、紙の色や罫線を工夫しています。
紙の色は、白ではなく、レモンやラベンダー、ミントなどのやさしい色にしています。
罫線は、薄くても目立つように、赤や青、緑などの色にしています。
日付欄は、上部ではなく、下部に移動しています。

これらの工夫によって、mahoraノートは、発達障害のある人たちにとって、使いやすく、快適なノートになりました。
もちろん、発達障害のない人にも、気に入ってもらえるノートです。

2020年2月から発売されているmahoraノートですが、2023年にニュースの記事になっていたので、9位に入れさせていただきました。

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第8位:発達障害のある人のための「発達障害バッジ」、差別や偏見に対抗

発達障害のある人は、見た目ではわからないことが多いです。
でも、見た目ではわからないからといって、発達障害のある人の困りごとや苦しみがないわけではありません。
そんな人たちに、発達障害であることを周りに知らせる方法が、「発達障害バッジ」です。

「発達障害バッジ」とは、発達障害であることを示すバッジです。
例えば、「自閉症です」「ADHDです」「グレーゾーンです」などの文字が書かれています。
これらのバッジを身につければ、周りの人に自分の状態を伝えることができます。

今年、発達障害バッジが、差別や偏見に対抗するシンボルとして、注目されました。
発達障害バッジを身につけることで、発達障害のある人は、自分のアイデンティティを誇りに思うことができます。
また、発達障害バッジを見ることで、周りの人は、発達障害のある人に対して、配慮や理解を示すことができます。

「発達障害バッジ」は、発達障害のある人の存在を可視化するものです。
発達障害のある人にとって、バッジは自分の声になることができます。
周りの人にとって、バッジは相手の気持ちを尊重することができます。

第7位:発達障害のある人の感覚の問題を調査、聴覚や触覚に困りごと

発達障害のある人は、感覚に敏感な人が多いです。
音や光、匂いや触り心地など、普通の人には気にならないことが、とてもつらいことがあります。
でも、発達障害のある人の感覚の問題は、あまり研究されていませんでした。

今年、国立障害者リハビリテーションセンター研究所が、発達障害のある人の感覚の問題を調査しました。
その結果、感覚の問題が最も顕著なのは聴覚だとわかりました。

音がうるさいと感じる人が、発達障害のある人の約8割にもなりました。
自閉スペクトラム症のある人では、触覚の問題も無視できないことがわかりました。
服の素材やタグが気になる人が、約6割にもなりました。

この調査は、発達障害のある人の感覚の特性に応じた支援の必要性を示しました。
発達障害のある人が、感覚の問題で苦しまないように、周りの人が理解してあげることが大切だと思いませんか?

私自身も聴覚過敏、触覚過敏を抱えており、普段の生活の中で本当に辛い思いをしています。

この調査結果では、発達障害のほとんどの人が何かしらの五感の過敏性がみられる傾向にあることがわかりました。

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第6位:女性の発達障害 気づきにくい訳

発達障害というと、男性に多いイメージがありますが、女性にも発達障害のある人はいます。
でも、女性の発達障害は、気づきにくいことが多いそうです。なぜでしょうか。

今年、女性の発達障害について、精神科医が指摘する記事が話題になりました。
その記事によると、女性の発達障害は、以下のような理由で見逃されやすいということです。

・女性ホルモンや親のフォローが影響して、症状が一時的に軽減されることがある

・女性は社会的に、人付き合いや気配りを求められることが多いため、発達障害の特性を隠そうとすることがある

・女性は感情的になりやすいという偏見があるため、発達障害の症状が他の原因によるものと誤解されることがある

女性の発達障害は、男性とは違う特徴や困りごとがあることを、知っておくことが大切だと思います。

第5位:子どもの1%が「聞き取り困難症」、発達障害との関連も、大規模調査

子どもの約1%に、聴力検査では異常がないのに、聞き取れない、聞き間違いが多いといった「聞き取り困難症(LiD)」の症状があることが、日本医療研究開発機構(AMED)研究班の調査でわかりました。
国内最大規模の調査で、約2万人の小学生を対象に行われました。

聞き取り困難症の子どもは、学校や家庭でのコミュニケーションに支障をきたすことがあります。
教師の話や友だちの声が聞こえにくかったり、指示や質問に答えられなかったりします。
また、読み書きや計算などの学習にも影響が出ることがあります。

調査では、聞き取り困難症の子どもの約4割が、発達障害の診断を受けているか、疑いがあることも判明しました。
発達障害のある子どもは、言葉の理解や発話に困難があることが多いですが、聞き取り困難症との関連性は、これまであまり研究されていませんでした。

この調査は、聞き取り困難症の子どもの早期発見や支援の必要性を示しました。
聞き取り困難症の子どもには、聞きやすい環境や話し方を工夫してあげることが大切だと思います。

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第4位:発達障害ある人「手放せない人材」…IT分野、集中力や突破力に強み

発達障害のある人は、普通の人とは違う考え方や感じ方を持っています。
でも、それは悪いことではありません。
むしろ、それが発達障害のある人の強みになることがあります。

特に、IT分野では、発達障害のある人が活躍しています。
発達障害のある人は、集中力や突破力が高いことが多いです。
プログラミングやデザインなどの仕事には、ぴったりな人もいます。

今年、発達障害のある人がIT分野で「手放せない人材」だと言われるようになりました。
発達障害のある人が働くための支援や環境が整えられるようになりました。
発達障害のある人が自分の才能を発揮できるようになりました。

第3位:発達障害のある子への声かけ学ぶ講演会、「具体的に示してあげて」

発達障害のある子と接するとき、どんな言葉をかけたらいいのでしょうか。
発達障害のある子は、言葉の意味やニュアンスを理解するのが難しいことがあります。
だから、抽象的な言葉や比喩を使うと、混乱したり不安になったりすることがあります。

今年、発達障害のある子への対応の仕方を学ぶ講演会が、全国で開催されました。
その講演会では、発達障害のある子にとって、どんな声かけが効果的なのか、具体的な例を紹介しました。
例えば、次のようなものです。

「早くしなさい」と言うのではなく、「5分で終わらせてね」と言う

「もっと頑張りなさい」と言うのではなく、「どこが難しいのか教えてね」と言う

「いい子にしなさい」と言うのではなく、「今は静かにしてね」と言う

このように、発達障害のある子には、具体的に示してあげることが大切だということが、わかります。

発達障害のある子は、言葉だけではなく、表情やジェスチャーなども見て、相手の気持ちを読み取ろうとします。
ですので、声かけだけではなく、態度や様子も大事だということも、教えてくれました。

発達障害のある子への声かけ学ぶ講演会は、発達障害のある子と関わる人たちにとって、とても参考になるものでした。
発達障害のある子には、優しくて分かりやすい声かけが必要だということを、忘れないでほしいと思いました。

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第2位:発達障害者の就労支援を立ち上げ、当事者が自分で開発したアプリ

発達障害のある人が就職するのは、なかなか大変です。
でも、発達障害の特性を生かせば、IT分野などで活躍できる人もいます。
そんな人たちを支援するサービスが、今年注目されました。

その一つが、「キズキビジネスカレッジ」です。
これは、発達障害のある人が、英語やプログラミングなどのスキルを学びながら、就職に向けて準備できるサービスです。
このサービスを立ち上げたのは、発達障害のある林田絵美さんです。
林田さんは、自分の経験をもとに、発達障害のある人に合った教育プログラムを作りました。

林田さんは、自分で開発したアプリも話題になりました。
そのアプリは、「今日はしんどいよ」という感覚を、周りに伝えられるものです。

発達障害のある人は、感情を表現するのが苦手なことがあります。
でも、このアプリを使えば、スマホの画面で気持ちを伝えられます。
林田さんは、自分も「高機能自閉症」があると言っています。自分の困りごとを解決するために、アプリを作ったのだそうです。

林田さんのように、発達障害のある人が、自分の力で仕事をすることは、すごいことだと思いませんか?
発達障害のある人にも、いろいろな可能性があることを、教えてくれたニュースでした。

第1位:発達障害の傾向持つ「グレーゾーン」児童が増加、診断名つかず

発達障害というと、自閉症やADHDなどの診断名があります。
でも、発達障害は、人によってさまざまな特性があります。

診断名がつかなくても、発達障害の傾向がある人もいます。
そんな人たちを、「グレーゾーン」と呼ぶのです。

今年、グレーゾーンの子供が増えていることが、話題になりました。
読売新聞によると、グレーゾーンの子供は、集団生活や学習に困難を感じることが多いそうです。

でも、診断名がないと、学校や地域の支援を受けにくいこともあるそうです。
保護者も、子供の教育方針に悩むことが多いそうです。

グレーゾーンの子供は、発達障害の認知が進んだことや、見過ごされてきた障害に気付きやすくなったことが、背景にあると言われています。

グレーゾーンの子供も、発達障害のある子供と同じように、支援が必要だと思いませんか?
学校や地域が連携して、グレーゾーンの子供にも優しい環境を作ってほしいと思いました。

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まとめ

発達障害という言葉は、世間一般的にも年々、認知度高くなってきています。
しかし、話題性のあるトレンドのような発達障害関係のニュースは、それほどありませんでした。

一時的に、発達障害の人が辛い思いをしている記事だったり、講演などが記事に上がります。
しかし、何か大きく発達障害に対する動きは特にありません。

もっと国が積極的に発達障害の人の為に何か法案を作ってくれてもいいのではないかと思います。
今の支援では、はっきり言って生き辛さは多大にあり、改善点はたくさんあります。

発達障害に生まれただけで、健常者に比べかなりのハンデを強いられてしまいます。

年々、発達障害の人は増え続けています。
今では10人に一人の割合で発達障害の子供がいるとされています。

「発達障害」に関する需要は高くなっていきます。
来年には、もっと重大なニュースとなるようなポジティブな出来事があればと思います。

今回は、令和5年度の発達障害関係の話題をランキング形式にしました。
しかし、特に目新しいものはあまりなく、過去の出来事を2023年に紹介された記事もランキングにいれています。

2024年は、発達障害の人がもっと生きやすい世の中になって欲しいと願っています。

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