私は発達障害の存在が無い時代に生まれました。
その為、親の理解が全くありません。
発達障害が判明したのも30代後半になってからだから仕方がないのかもしれません。
親も当時70代の古い考えの人でしたので。

もし本人が、自分は発達障害だと
気付いているのに親が認めてくれない。

もしくは親が「子どもが発達障害かも」と
感じているのに、現実逃避して
正確な診断を受けるのを怖がっている。

このような状況が長ければ長いほど、
本人、もしくは子供が苦しみ続けます。

家族が理解し、本人や子どもが
サポートを受けて負担を軽減する。

家族が認めず、放置されて
絶望の人生を歩んでしまうかは、
大きすぎる違いがあります。

私自身、30代後半になって
広汎性発達障害と診断されました。

母親にそのことを告げたのですが、
「(引きこもった原因を)
そういうことにしたいんだ?
と言われました。

私は15年以上引きこもっています。
その原因が発達障害のせいにしていると
捉えられてしまったのです。

ただ単に、今まで私の人生が
上手くいかなかったのは、
広汎性発達障害と全IQ67のせいもある
という事実を知ってもらいたかった
だけでした。

その時、私は、
「あ~そういう認識なのか」という感じで
特に気にしてはいませんでした。

しかし、よくよく考えると、
結構酷いような気もします。

明らかに普通ではない先天性の劣等脳で
生まれてきたのは事実です。
そしてボロボロの人生を歩んできた理由が
今さらではありますが、判明しました。

少しくらい理解してほしい気もします。

でも、しょうがないとも思っています。

母親は、既に70代です。
昔の人です。
発達障害なんて言葉は知らないですし、
理解が無いのも当然です。

昔の子は、普通とは違っていても
どうにかして生き抜いてきたし、
理解やサポートがある環境ではありません。

自分でどうにかするしかない時代
でしたので、発達障害があっても
関係ないのだと思います。

私は最初、少しでも理解を求めて貰おうと、
WAIS-Ⅲの結果を見せながら
母に説明しました。

動作性IQ62、知覚統合IQ63の部分
から想像力が著しく劣っている、
勉強ができなかったのは、これが理由。

というようなことを言いました。

母はあまり納得はしていないようでしたが、
考えてはくれていました。

しかし、結局、今現在もそうですが、
ASD(自閉症・アスペルガー)の
本当の苦悩や特性(ハンデ)などは
理解していません。

私自身も今更本当に理解されたとしても
何かが変わるわけではありません。

当然サポートや支援も皆無です。

そして恥ずかしいという感情があるから
誰かに助けてもらうとかはできません。

もし私が子ども時代に、
親に発達障害を理解してもらって、
サポートのある環境で育っていたら
全く違う人生になっていたと思います。

まず大切なのは、親が発達障害を
理解し、正しい知識を身につける
必要があると思います。

そのためには、親が子供の発達障害の
事実を認め、受容する必要があるのです。

今回は、保護者の方が子どもの
発達障害を認めない理由と、
理解してもらう方法を
考えていきたいと思います。

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親が発達障害に理解がない・認めない理由

親が発達障害を理解してくれない、
認めない理由は、
年代も関係あると思います。

私のように親が高齢であれば、

昔はそんな子はたくさんいた、
それでも生き抜いている

今更言われても・・・

というような感じになると思います。

子どもが小中学生くらいの親御さんの場合は
認めたいけど、認めるのが怖い
という認識のようです。

ウワサの保護者会「発達障害かも…どうすれば?」の感想と不満

上記の記事にもあるとおり、

出来れば間違いであってほしい

自然に治ってくれないかな・・・

なんとか普通にならないかな

失敗から学んでほしい

今は失敗ばかりだけど、
中学、高校生になったら治るかも

など、子どもが普通でいて欲しいと
願っています。

現在の日本では、
普通ではない、みんなと同じではない
ような子どもは、人生を生きていく上で
物凄く大変です。

今の保護者の方は、子どもが普通から外れる
状況に置かれたらどうなるか、
わかっているからだと思います。

そのため、発達障害と診断されるのを恐れ、
受容することができないのです。

専門の本では、家族や保護者の
さまざまな心理的反応がありました。

家族の一人がアスペルガーだとわかった時、
多くの人が、戸惑い、事実を受け入れるのに
時間がかかってしまったそうです。

また、聞きなれない診断名に、
心配や不安感が押し寄せてきます。

認めてしまったら、
今までの生活が一変してしまう
と恐れています。

また、怒ってしまう親もいます。

そんなはずはない
気持ちの持ちよう
甘え

など、頭が固かったり、
頑固な親だと嫌がって受け入れず、
頭ごなしに反発してしまいます。

本人が説明しても、
発達障害という言葉自体に嫌悪感を
もっている場合があり、
努力しないお前が悪い」などと
完全否定されます。

発達障害の理解・認めるステップ

親が発達障害を受容するには、
いくつかのステップがあります。

第1ステップは、
理解したくない・認めたくない思いから
とまどい」や「拒絶反応」など
ショック状態です。

この段階では、まず心を落ち着ける
必要があります。
不安や不満の気持ちを抱えたままでは、
理解することは難しいです。

少しずつでも良いので、
前向きに受け止められるよう
気分を落ち着けてください。

第2ステップでは、
親が理解しようと努力しますが、
まだ心に拒否反応がみられます。

子どもが発達障害の事実を理解しつつも

どうサポートすればいいのか
なんでうちの子だけ

など、「混乱」「怒り」「辛い」の気持ち
がわいてしまい、まだ受容は困難です。

第3ステップでは、第2ステップで
理解しようとさまざまな情報に
触れる中で、気づきを得て
心が落ち着いてきている段階です。

割り切るように考え、
諦めの気持ちも生まれています。
気持ちの切り替えをしたり、
考えを改めようとしています。

第4ステップでは、ようやく子供の
発達障害を真剣に捉えることができ、
親が受容できます。

親が発達障害を理解・受容するには、
心が追いつかず、時間がかかります。

しかし、理解・受容するまでに
たくさんの日数をかけてしまうと、
子どもに様々な悪影響があります。

子どもが辛い状況に置かれ続ける
だけでなく、成長の機会も阻害
しているからです。

子どものは、
年齢が低いほど成長します。

ですので、子どもの特性に合わせた
教育や療育を早くしてあげるほど、
症状を軽減し、
脳の成長を促せるのです。

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親に理解や認めてもらう方法

先ほどご説明した受容ステップ
考えられるように、
保護者の方が理解して
受容するには時間がかかります。

では当事者としては
どうすればいいのでしょうか。

かなり難しい問題だと思います。
親御さんひとりひとりの性格や
気持ち、捉え方が違います。

頑なに認めてくれない親もいますし、
すぐに行動してくれる親もいます。

問題なのは、認めてくれない親と、
認めるのが怖くて問題を先延ばしに
している親です。

積極的に理解をうながすには、
学校の先生や医療機関、
専門のサポート機関などから
説明をしてもらうことです。

自分で説明しても
親を説得させられるほど
うまく伝えられないと思います。

ですので、発達障害の知識があり、
専門的な活動をしている人に
頼るべきなのです。

専門機関の人には、
発達障害の生きずらさの大変さを
親に伝えてもらいます。

サポートや理解がないと、
将来が絶望的な状況に追い込まれて
しまうことを認識してもらいます。

親が発達障害を理解し認めて
サポートしていかないと、
引きこもりや対人恐怖症など様々な
子どもの未来を奪う二次障害に
繋がると警告してもらうのです。

同じような問題を抱えている保護者との
繋がりをもってもらうことも
大切だと思います。

同じ状況や境遇を共感することで
理解が生まれ、サポートの仕方などを
学べ合えるのです。

人を動かすのは「希望」と「危機感
だといわれています。

人は希望があるからこそ、
行動することができる。
希望を実現するには目的があります。

子どもが発達障害と診断されても
周囲の理解とサポートがあれば成長できる

脳の凹凸の長所を伸ばすことができれば、
定型発達(健常者)がいくら頑張っても
越えられないレベルになれる。

子どもの発達障害を受け入れて、
「希望」を持つことが、
受容につながると思います。

逆に人が危機感を持つことでも
行動、理解をうながす原動力となります。

子どもの発達障害を放置、無関心に
なってしまうと、将来は完全に
終わってしまう。

遅くなってからでは手遅れになる。

発達障害の無理解の危険性を
親に持ってもらうことで
理解、行動につながるのです。

まとめ

保護者の方が子どもの発達障害の
事実を認めることは、
さまざまな事情から難しいと
思います。

ですが、いつまでも理解せず放置して
しまうことが、一番子どもにとって
最悪な判断になります。

子どもと親が共に発達障害の特性を
理解して、サポート方法を考えて
学校生活を送らなければなりません。

そのためにもまず、
親御さんの理解が絶対に必要です。

家族や保護者の方がまず受容し
理解がなければ、サポートはできません。

本人は生きずらさを感じていますが、
一番求めているのは、理解です。

特性により苦しんでいる状況を誰も
わかってくれず、
孤独感にさいなまれている状態が
本当に辛く苦しいです。

本当に子どものことを考えているなら
世間の目を気にせず、
行動をしてください。

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