私は発達障害のアスペルガーASDであり、正義感が強いと思います。
よくある事件や事故、不祥事などのニュースを見ると、自分事のように考えて、どうにかしたい気持ちに駆られます。
ただ、その思いは極端です。
悪い事件は、裁判や手続きなどせずに、すぐに処罰してほしい。
もしくは同等の目に遭わせたいと思ってしまいます。

そして今すぐ解決してほしくなります。
そうでないと、自分ではどうすることもできない為、辛い気持ちを抱え続けてしまうからです。

発達障害のアスペルガーASDの全ての人が、正義感が強い傾向にあるわけではありません。
育った環境や生まれつきの遺伝による性格など、様々な要素が関係しています。

しかし、ASDの特性から正義感が強くなってしまう傾向はあります。
今回は、発達要害・自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の人の正義感について書いていきたいと思います。

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自分が正しいと思う精神の病気

発達障害の自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の人は、自分の考えが正しいと思ったことについては「絶対間違っていない」と思ってしまいます。
これはASDの特性である、「こだわり」、「想像力の異常な欠如」、「感覚過敏」などが影響しています。

発達障害は生まれつきの脳機能異常であり、病気とは違います。
ただ、発達障害の特性によって「自分が正しいと思う気持ち」に自然となる為、後天的な精神の病であるといえます。

想像力の欠如

ASDの人は、想像力が無い為、多角的な視野や考え方ができません。
その為、規則や規律など、決まっているルールに沿って行動しているのです。
それ以外のイレギュラーや間違いに対しては、我慢できないくらい嫌悪感を感じたり、もやもやしてストレスを抱えてしまいます。

こだわり

ASDのこだわりでは、物事について自分の決めた信念があります。
自分の考えが正しいと思っているので、他者の意見を受け入れることが難しいです。
ある意味頑固であり、自分ルールを曲げられないのです。

その為、間違っていると感じる他人の言動が許せない、訂正したい気持ちに駆られてしまいます。

感覚過敏

発達障害・自閉症ASDの人は、五感に鋭い感覚を持っている人がいます。
その為、他人かそんなに気にならない音、見え方、匂い、味、肌触りなど、異常に感じ取ってしまいます。

感覚過敏の五感の鋭さから、迷惑に感じたり、不快に思ってしまい、他人や物事を正そうとしてしまうのです。

私の場合、聴覚過敏を抱えており、低周波や高周波音、周囲の雑音などを異常なほど感じ取ってしまいます。
その為、近所の室外機問題で、何度もトラブルになりました。

母親は何も感じないのに、私だけ脳と体にモーター振動音が響いてくるのです。
健常者であれば、気にならない、もしくは感じない音です。
ASDの聴覚過敏の影響から、他人の迷惑が原因であり、自分は正しいと思ってしまいます。

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正義感が強い自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の心理

発達障害・自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)は特性により、正義感が強くなりやすい心理があります。
何事においても、自分の信念や考えが正しいと思っています。
その為、他者の間違いや事件・事故など、許せない気持ちや正したい行動に駆られてしまいます。

私も毎日のニュースを見ては、自分のことのように考えてしまい、どうにかしたい衝動を感じています。
しかし、自分ではどうすることも出来ない為、辛い気持ちやストレスを抱え続けています。
特に印象深い感じ方をしてしまうと、数カ月は引きずってしまい、心に暗い気持ちを持ち続けてしまいます。

その為、日々のニュースやトレンドはなるべく見ないように意識しています。
しかし、気づいたら見ていることもあり、正義感に駆られて許せない気持ちや正しくしたくなってしまいます。

自分に関係しない・影響の及ぼせない出来事については、何を感じていてもどうすることもできません。
割り切るか、忘れるために他のことに熱中するしかないと思います。

私は、たくさんどうしようもないニュースを見て心が辛くなりすぎたため、感情の鈍化をしているような気がします。
なるべく考えないように、気にしないような心理を持ち続けています。

「自分には関係ない」、「どうすることもできない」と思い込んでいます。
それでも、強く正義感をかられる出来事を見てしまうと、どうすることもできず鬱状態になったり、マイナス思考で溢れてしまいます。

正義感の強いASDは生きづらい

発達障害のアスペルガーASDの正義感は、自分の考えや信念が絶対に正しいと思っている「自分基準」です。
一応、世の中の一般的な規則やルールに基づいた判断が物差しとはなっています。

ですが、ASDの想像力の欠如やこだわりの影響から、視野が狭く、多角的な判断が出来ていません。
その為、自分の正しいと思っていることが本当は間違っていることもあります。
物事の善悪の判断が健常者とは異なり狭く、思考が浅いのです。

ASDは、自分の思っていることや感じていることをそのまま言葉や行動に出てしまいます。
一旦、考えるとか、熟考せず、人に指摘しまいます。

結果、他人のミスやルールを破っていると思われる状態が見過ごせず、注意してしまい、険悪になってしまうことがあります。
実際は、ASD本人の考えがズレていることもあります。

発達障害ASDの人が対人関係が上手くいかず、気われたり避けられるのは、正義感の影響もあるのです。

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正義感が強すぎるとどんな問題が起こるか

正義感が強すぎると、以下のような問題が起こる可能性があります。

人間関係がうまくいかない

ASDの人は、自分の正義感に反する人や行動に対して、容赦なく批判したり、指摘したりします。
しかし、それが相手にとって不快だったり、不適切だったりする場合もあります。

相手は、ASDの人を攻撃的だったり、無神経だったり、面倒だったりと感じるかもしれません。
その結果、人間関係が悪化したり、孤立したりすることがあります。

自分自身が苦しむ

ASDの人は、自分の正義感に従って行動しますが、それが必ずしも報われるとは限りません。
自分の正義感が世の中のルールや常識と合わない場合もあります。

その場合、ASDの人は、理不尽だと感じたり、悲しくなったり、怒ったりします。
しかし、自分ではどうすることもできないことも多いです。
そのため、自分の正義感によって、自分自身が苦しむことになります。

自分の成長が妨げられる

ASDの人は、自分の正義感に固執しますが、それが自分の成長を妨げることもあります。
自分の正義感が正しいと思い込んでいると、他人の意見やアドバイスを聞くことができません。

自分の考えや行動に対して、客観的に反省したり、改善したりすることができません。
そのため、自分の正義感によって、自分の可能性やチャンスを逃すことになります。

正義感をコントロールする方法やコツ

正義感をコントロールする方法やコツはどのようなものがあるでしょうか。
以下に、一般的な方法を記載していきます。

自分の正義感を客観的に見つめる

ASDの人は、自分の正義感が正しいと思い込みがちですが、それは必ずしも正しいとは限りません。
自分の正義感が、自分の感情や思い込みに基づいている可能性もあります。

自分の正義感を客観的に見つめるためには、以下のようなことをしてみましょう。

自分の正義感の根拠や理由を明確にする

自分の正義感に従って行動する前に、自分の正義感の根拠や理由を明確にしましょう。自分の正義感は、どこから来ているのでしょうか。自分の経験や知識、価値観、感情などに基づいているのでしょうか。自分の正義感は、客観的な事実や論理に基づいているのでしょうか。自分の正義感の根拠や理由を明確にすることで、自分の正義感が正しいかどうかを判断しやすくなります。

他人の正義感や視点を理解しようとする

自分の正義感に反する人や行動に対して、すぐに批判したり、指摘したりするのではなく、他人の正義感や視点を理解しようとすることが大切です。

他人の正義感や視点は、自分とは違う経験や知識、価値観、感情などに基づいているかもしれません。
自分の正義感が正しいと思っていても、他人の正義感が間違っているとは限りません。
他人の正義感や視点を理解しようとすることで、以下のようなメリットがあります。

対立や衝突を避けることができる

他人の正義感や視点を理解しようとすると、自分の正義感に固執することをやめることができます。
自分の正義感に固執すると、他人との対立や衝突を招くことがあります。

しかし、他人の正義感や視点を理解しようとすると、他人の気持ちや立場を尊重することができます。
その結果、他人との関係を円滑にすることができます。

自分の正義感を見直すことができる

他人の正義感や視点を理解しようとすると、自分の正義感を見直すことができます。
自分の正義感は、自分の感情や思い込みに基づいている可能性があります。

しかし、他人の正義感や視点を理解しようとすると、自分の正義感が客観的かどうかを判断することができます。その結果、自分の正義感を修正したり、柔軟にしたりすることができます。

他人から学ぶことができる

他人の正義感や視点を理解しようとすると、他人から学ぶことができます。

他人の正義感や視点は、自分にとって新しい知識や情報、考え方や価値観を持っているかもしれません。
自分の正義感に固執すると、他人から学ぶ機会を失うことがあります。

しかし、他人の正義感や視点を理解しようとすると、他人から学ぶ機会を得ることができます。
その結果、自分の成長や発展につながることができます。

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正義感を活かす方法やメリット

正義感をコントロールすることは大切ですが、正義感を活かすことも大切です。
正義感を活かす方法やメリットは、以下のようなものです。

自分の正義感に合った活動や仕事をする

自分の正義感に合った活動や仕事をすることは、正義感を活かす方法の一つです。
自分の正義感に合った活動や仕事とは、自分の正義感が満たされるような活動や仕事です。

例えば、社会貢献やボランティア、人権や環境などの問題に関わる活動や仕事などがあります。
自分の正義感に合った活動や仕事をすることで、以下のようなメリットがあります。

自分のやりがいや充実感を得ることができる

自分の正義感に合った活動や仕事をすると、自分のやりがいや充実感を得ることができます。

自分の正義感に合った活動や仕事は、自分の価値観や目標に沿っています。
そのため、自分の活動や仕事に対して、自信や誇りを持つことができます。

自分のやりがいや充実感を得ることで、自分の幸せや満足度を高めることができるのです。

社会に貢献することができる

自分の正義感に合った活動や仕事をすると、社会に貢献することができます。
自分の正義感に合った活動や仕事は、社会の問題や課題に対して、解決策や改善策を提供します。

そのため、社会に対して、価値や意義を持つことができます。
社会に貢献することで、社会の幸せや発展につながることができるのです。

まとめ

正義感が強いのは人として良いことだと思います。
正しいことをしていたり、感じる気持ちは誇れることだし、自己肯定感の向上にもつながります。

ただ、発達障害・自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の人は、視野が狭く、考え方にこだわりがあります。
自分の正しいと思っていることが、実は間違っていたり、ズレていることもよくあるのです。
その倫理観を他人に押し付けてしまうと、人から嫌われてしまうし、おかしな人と思われてしまいます。

自分の考えが間違っていないくても、他人にアドバイスをしたり指摘するのを我慢する必要があると思います。

ASDの正義感を自分の影響の範囲外に感じてしまうと、やるせない気持ちになります。
正したり、行動できないからです。
テレビやネットニュースや記事内容に、正義感から怒りや辛い気持ちを抱えてもどうすることもできないです。

正義感が強いと他人事のように考えられず、その影響をモロに受けてしまいます。
ASDはいつまでも引きずってしまう傾向があり、注意が必要です。

最近、というかずっとテレビやネットのニュースや記事は、マイナスな出来事が多い気がします。
逆に嬉しく感じたり、楽しい気持ちになる時事が少ないです。

ASDはニュースや物事をそのまま受け取ってしまいます。
そして自分の考えに基づいて正義感を発揮して、感情移入してしまうのです。

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