昨日、心療内科へ行ってきました。
8年以上通っているので、すでに担当医が5人目になっています。

この担当医が変わった理由は、すべて他の病院へ移ると言われて交代しています。
しかし、本当のところはわからないです。

実は、あまりにも末期的でどうしようもなかったり、何かの失言をしてしまって嫌われていたのかもしれないです。

そもそも発達障害(ASD)であり、想像力の欠如から、相手の気持ちを汲み取ったコミュニケーションが出来ない。
何か言葉を出しても、思ったことをそのまま言ってしまいます。

そして、心療内科で言ってはいけない言葉を気づかぬうちに言ってしまって、嫌われたり誤解されている可能性もあります。

心療内科や精神科に通う人は、心や精神に何らかの支障をきたしていると思うので、NGワードや言ってはいけないと思われる言葉を言ってしまうこともあります。

そこで今回は、心療内科や精神科での言ってはいけない言葉や意味について考えてみたいと思います。

*あくまで診断や薬の誘導ではなく、「円滑なコミュニケーションのため」の記事です。

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医師が敏感に反応しやすい言ってはいけないNGワードとは?

心療内科では、本人が普通に話しているつもりでも、ちょっとした失言で逆鱗に触れてしまう可能性もあります。
自分ではまったく悪気がなくても、医師からすると「えっ?」と身構えてしまう言葉があるようです。

担当してくれる医師も人間ですし、変わった人もいる可能性があります。
なので、こちらの伝え方ひとつで、相手の捉え方が大きく変わってしまうのです。

心療内科では、会話そのものが大切な情報になります。
そして、当事者の言い方やニュアンスを敏感に読み取ろうとするそうです。

こちらとしては「ただ正直に話しただけ」でも、医師から見ると

  • 薬を求めているように聞こえたり
  • 自己判断で治療方針を決めようとしているように見えたり
  • 危険な状態と誤解されたり

することもあるのです。

もちろん、本人が悪いわけではないです。
ただ、少しでも医師目線でどう聞こえてしまっているのか、知っておいた方がいいと思います。

ここでは、つい言ってしまいがちなNGワードと、その背景にある医師が気にするポイントについて、考察していきます。

医師が敏感に反応しやすいNGワード

心の心療内科や精神科の医師は心理のプロですし、いろいろな患者を診てきているので、一般的な発言を問題視したり、「嫌われる」というようなことは稀だと思います。

でも、当事者自身が薬を求めていたり、診断をどうにかして欲しいとか、何かそういう強制や自分の都合の良い方にしてほしい、といったことはNGになりやすいとされています。

診察で避けた方がいいワード & 正しい言い換え

実際の診察では、気づかないうちに地雷になってしまう言葉があります。
自分には悪気はなくても、医師が「意図が違って聞こえる」と感じ取ってしまい誤解されるケースも。

とくに良くないのが、

  • 薬を指定する
  • 自己判断を強く伝える
  • 医師の治療方針を真っ向から否定する
  • 危険な状態と誤解されやすい言い方をする

などは、医師にとっては「気をつけなければならない」と感じてしまうようです。

逆に言えば、同じ内容でも言い方を少し変えるだけで、ちゃんと意図が伝わるということです。

①「ドーパミンを増やす薬がほしいです」

自分の状態を顧みて、「症状を良くしたい」という前向きな発言ですが、医師からすると“自己診断をして薬を指定している”ように聞こえてしまいます。

医師は「この人、本当に薬を必要としているのかな?」と確認を強めざるを得なくなり、余計に距離が生まれることも。

✔ 言い換え例
「最近やる気が出なくて、生活に影響が出ています。どんな治療が合いそうか相談したいです。」

私はドーパミンというか、やる気や行動力が出たり、改善されるお薬を求めて、昨日、担当医に手紙を渡しました。
言葉で伝えるのが苦手なので。

結果、やはり怪しまれている感じになりました。
自分から治療方針を提案していると思われてしまったのでしょうか。
そもそも、今の担当医に嫌われている感じなので、判断がつきにくいのですが。

②「ネットで見たんですけど、〇〇〇って薬が良いらしくて…」

ネットの情報を参考にするのは悪いことではないと思います。
でも、薬名をピンポイントで出すと薬を指定して要求しているという印象を与えてしまうようです。

医師は専門職なので、薬名の指定は思った以上に敏感に受け取られるのです。

✔ 言い換え例
「ネットでいろいろな治療の情報を見ましたが、自分の場合はどんな選択肢があるのか教えていただきたいです。」

③「この薬は意味ないと思います」

自分が悪く言っているつもりはなくても担当医には「治療を否定されている」ととらえられてしまうことも。

医師も人間なので、言い方が強いと「そう言われても…」と戸惑ったり、嫌われたりする可能性があります。

✔ 言い換え例
「この薬を続けてきたのですが、最近の変化と合っているのか少し不安です。」

④「薬をやめたいです」

薬をやめたい気持ちがあることを伝えるのは悪いことではないです。
ただ、いきなりこの一言だけだと自己判断で止めようとしていると思われてしまうことがあります。

安全性の問題から、医師は慎重になるひつようがあるのです。

✔ 言い換え例
「薬を減らしたりやめたりする可能性も含めて、今後の治療方針を一緒に考えたいです。」

⑤「前の先生の方がよかったです」

これは言われた側としては、やっぱりちょっと胸が痛む言葉だと思います。
医師が悪いわけではなくても、比較されて否定されたと受け取られることも。

本当は「もっと話しやすい環境が良かった」という気持ちを伝えたいだけなのですが。
また、ASDのちょっとした思い付きで言ってしまうこともあります。

✔ 言い換え例
「前の先生と話していたときの感じが自分にとって落ち着いていたので、今はまだ距離感がつかみにくくて…どういうふうにお話ししたらいいか相談したいです。」

医師に伝わる話し方のコツ

心療内科でうまく話すのって、本当に難しいです。

特に発達障害の人(ASD)は、思い付きで何もストッパーが効かずに話してしまって唖然とさせてしまったり、ADHDの人の場合は、脳内が騒がしくて、話が散らかってしまうなど。

こちらはただ事実を伝えているだけなのですが、誤解されたり、変な風にとらえられてしまいます。
でもその受け止め方は、担当医の経験やレベルによって全く違うとは思います。

重要なのは、心療内科の診察は、こちらが話した内容がそのまま治療の材料になるということです。

なので、特に見栄を張る必要もなく、淡々と事実や状態などを、言葉足らずでも単語でも伝えればいいのです。
相手はプロなので、汲み取ってくれると思います。

よくある伝え方のコツ

  • 結論 → 理由 → 状況の順で話す
     (「今日は気分がすごく落ちました。理由は〇〇で…」のように)
  • 話す前に、頭の中をメモで整理しておく
     (スマホのメモでもOK。箇条書きで十分)
  • 「何を話したか忘れるかもしれません」と先に伝えておく
     (ADHDの人は特に安心につながる)
  • 感情よりも“事実の変化”を中心に伝える
     (「先週より眠れない」「家事が半分に減った」など)
  • 思いつきで話してしまう人は「話が飛んだら止めてください」と宣言しておく
     (医師が優しく軌道修正しやすくなる)
  • 緊張して言葉が出ない人は「今日は手紙で説明します」でもいい
     (医師側も読み解きやすくなる)

医師が喜ぶ患者の伝え方とは?

前提として、医師が求めているのは、完璧な説明や専門用語ではなく、「当事者本人の状態が分かる、素直でシンプルな情報」ということです。

前もって、受け答えの練習をシミュレートしておくといいかもしれないです。

ただ、それを伝えるのが難しいのが発達障害です。
私の場合、まどろっこしくなって何を伝えたいのかわからなくなってしまいます。
逆に、シンプルにすると、一言二言で意図が伝わらない。

そもそも医師とは会話を最小限にしているのですが、それでも伝えたいときは、前もって文章を書いてそれをコンビニで印刷して渡すようにしています。

医師が助かると感じる伝え方

  • 具体的な変化を短く伝えてくれる
     (「先週より眠れなくなりました」「家事が半分しかできていません」など)
  • “何が困っているのか”がわかる一言がある
     (「仕事に集中できなくて困っています」「不安で外に出るのが大変です」)
  • わからないことを正直に質問してくれる
     (「この感覚はよくあることですか?」など)
  • 感情よりも、生活面で起きた“事実”を話してくれる
     (「起き上がれない日が増えた」「食欲が落ちている」など)

医師は、患者さんの言葉をヒントに治療方針を組み立てています。
少しだけ整理された情報や、生活の変化がわかる一言があると、診察がとても進めやすくなるのです。

うまく話そうと気負う必要はないです。
感じていることを、そのまま、できる範囲で伝えるだけで十分です。

そして、もし話すのが苦手なら、「今日は言葉にしづらいので、メモを見ながら説明してもいいですか?」、とひとこと添えるだけでも、医師は「助かる」と感じてくれます。

まとめ

今回は、心療内科で避けた方がいいNGワードや、伝わりやすい話し方のコツについてまとめてみました。

心療内科や精神科の医師は心理のプロなので、ちょっとした言い間違いや言葉足らずがあったとしても、表情や様子を見てしっかり汲み取ってくれます。

とはいえ、医師も人間であり、性格や受け止め方には個人差があります。
思いがけない地雷が存在することもあり、こちらの意図が伝わらず誤解されることだってあります。

なので、一般的に避けたほうがいいと言われている言い方を少しだけ意識しておくと、診察がスムーズに進みやすくなります。

そもそも医師側は「うまく話すこと」を期待してはいないようです。
自身の状態を、嘘偽りなく伝えて欲しいと思っているということです。

言葉が足りなくても、メモでも、単語でも、医師はその奥にある困りごとを読み取ってくれます。

よくある誤解されやすい言い方と、安全な言い換えまとめ表

【心療内科で避けた方がいいNGワード一覧表(言い換え例つき)】

NGワード医師が気にするポイント安全な言い換え例
「ドーパミンを増やす薬がほしいです」薬を指定する=自己診断と捉えられやすい「最近やる気が出なくて困っています。どんな治療が合いそうでしょうか?」
「ネットで見た〇〇という薬がいいらしくて…」情報元より、薬の指定と受け取られがち「ネットで治療について少し見ました。自分に合う選択肢を教えてください。」
「この薬、意味ないと思います」治療を否定されたと感じさせる「最近の変化を見ると、この薬で合っているのか不安です。」
「薬をやめたいです」自己判断で中断しようとしているように見える「減薬・中止の可能性も含めて、今後の方針を相談したいです。」
「なんか全部無意味に感じます」場合によっては危険な状態と誤解されやすい「無気力で、何をしても楽しめない状態が続いています。」
「前の先生の方がよかった」比較されたと感じると距離が生まれる「以前はもう少し話す時間が長くて、自分には合っていました。」

これらを少し意識しておくだけで、ある程度は担当医との交流が上手くいくはずです。
気を使わずに、遠慮しない方がいいです。

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