今のおじいちゃん、おばあちゃん世代は、
自分の孫が発達害者だと判明しても、
受容することが難しいこともあります。
世間的に特別視されてしまうと思い込み、
将来も悲観してしまうからです。
ひと昔前は、発達障害という言葉はなく、
障害者の烙印を押されると、
将来は絶望的でした。
ですが、現在は発達障害の理解も
深まってきており、法律や教育現場などの
支援も増えてきました。
また、子供の発達障害の特性を見極め、
幼いころからしっかりとサポートして
あげれば、健常者(定型発達)に
近づけることは可能です。
ただ、ご年配の方は頑固な方が多く、
固定観念にとらわれていることがあります。
親が子供の発達障害を受け入れて
支援を頑張っても、
祖父母の理解が無いと辛いです。
子供が問題行動を起こしたり、
成績が悪かったりすると、
母親のせいにされてしまう恐れがあります。
発達障害の子どもに一番必要なのは、
特性に合ったサポートと理解です。
祖父母が発達障害を認めず、
普通の子どもと同じように甘やかしたり、
しつけてしまうと、
子供に悪影響を及ぼします。
家族が発達障害の理解を深め、
適切な対応をしなければ、
子供は不幸な人生を歩むことになるのです。
では、祖父母やご年配の方に
発達障害の事実を受け止め、
理解を深めてもらうには、
どうすればいいのでしょうか。
発達障害を認めない祖父母
発達障害は特性にもよりますが、
見た目には問題が現れにくい、
わかりずらい場合が多いです。
ASD(自閉症・アスペルガー)は、
コミュニケーションが苦手。
ADHD(衝動・多動性、注意欠如)は、
落ち着きがない、不注意など。
発達障害に理解がない祖父母世代の場合、
普通の子とはちょっと違うけど、
子どもだから十分許容範囲であると
認識してしまいます。
そのため、いくら説明しても
「個性的な子はどこにでもいる」
「昔は変わった子はいくらでもいた」
など、否定的な言葉が返ってきます。
また、母親に問題があると思い込み、
「言えばわかる!甘やかすな」
「障害者にしたいのか」
「しつけが悪い」
など、叱責されてしまうこともあります。
また、発達障害に対するネガティブな
イメージが問題であると考えられます。
ご年配の方は、テレビのニュースで
情報を仕入れており、
真に受けてしまう傾向があります。
ニュースで発達障害という言葉が
出てきたときは、大抵事件です。
最近では、和歌山の裁判で弁護士が、
被告の発達障害を理由にして
刑を軽くしようとしています。
発達障害の人が事件を起こしやすい
というデータは全くのデタラメですし、
定型発達(健常者)と何ら変わりありません。
発達障害の人にとっては大迷惑です。
発達障害は最近広まってきた言葉であり、
人によって認識のズレもあります。
ASD、ADHD、LDなど
さまざまな種類があり、
さらに細かく分類され、
専門用語もたくさんあります。
発達障害は、同じ症状の人は、
一人もいないとされていますし、
捉え方が難しいです。
祖父母世代の方に説明するのも難しく、
「障害」という言葉だけで判断され、
理解されないのも仕方がないのです。
理解してもらうには?
頭が固いシニア世代の人の場合、
「障害」という事実を
受け入れることが難しいです。
私の母も70代ですが、
発達障害を理解してくれず、
引きこもった理由を私が言ったと
思い込んでいます。
私としては、事実であり、
発達障害は親の遺伝のせいでもあり、
理解してくれないのは本当に辛いです。
でも、今更理解を求めたところで、
どうでもいいとも思っています。
すでに手遅れなので。
発達障害の子どもをもつ保護者の場合、
祖父母に理解してもらわないと、
家庭が不穏になってしまうこともあります。
発達障害の特性の影響で
問題行動を起すこともありますし、
扱いづらい子どもなので、
「育児が悪い」と思われてしまいます。
言い合いになってしまうこともあります。
いくら言っても理解してもらえない場合は、
諦めることも大事です。
無理に障害の事実を受け入れさせて
家庭の不和を招くよりも、
普通の子と思って接してくれた方が
幸せなのです。
また、発達障害の診断名を告げるのではなく、
「個性」として出来ること、
できないことを理解してもらう。
対処方法を教えておくなど、
「普通の子とは少し違う脳の機能」
と説明してあげましょう。
ある程度、受容が可能な祖父母の場合、
専門家に説明してもらったり、
同じ悩みを抱える人の集まりに
参加してもらうと、
理解を得られるきっかけになります。
心療内科の医師に話を一緒に
聞きに行ってもらったり、
発達障害の親の会などに足を運んでもらうと、
自分の子どもの特性がわかりやすくなります。
ただ、話を聞いただけでは
納得できないと思います。
実際に子どもが発達障害の特性によって
問題行動を起こしていたり、
普通の子と比べて変だと思わない限り、
本当の理解にはならないのです。
発達障害の特性は、
見た目にはわかりずらく、
「子どもだから」と思われてしまう
こともあります。
そのため、発達障害の特性を知ってもらい、
問題行動の特徴に当てはまっていることを
認識してもらう必要があるのです。
ADHDの場合は、不注意だったり、
ジッとしていられないなど、
わかりやすいことが多いです。
ASDの場合、
コミュニケーションがおかしい、
つま先立ち、姿勢が悪い、常同行動、
感覚異常などがあります。
子どもの特徴を把握し、
特性による問題を実際に視覚情報として捉え、
理解してもらいましょう。
まとめ
祖父母に発達障害を理解してもらうには、
専門家にわかりやすく説明してもらい、
子供に実際に起こっている困り感を
見ていただく必要があります。
「普通とは違う問題行動がある」
という状態を視覚情報で証明することで、
理解が深まるのです。
ただ、受け入れられないご年配の方の場合、
「育て方が悪い」、
「障害者にしている」、
と思われてしまいます。
その場合、無理に理解してもらうのではなく、
普通の子として愛してくれるのであれば
問題ない、と諦めることも必要です。
発達障害の理解の説得をいくらしても
頑固だったら疲れるだけですし、
ストレスも溜まってしまいます。
私も母には理解されていないし、
向こうも放置して、考えないように
自分のことを好きにやっています。
理解されないことで問題が起きるのであれば
徹底的に抗戦しますが、
不利益がない限り、
どうでもよくなりました。
家庭内不和が起きない限り、
お互いに余計な心労をかけないことが
大切だと思います。
最近思うのはあちら側の息がかかってそうな人達が発達、自閉症の印象悪くしてるような気がします…気のせいなのかなぁ