発達障害の子供が通う学校の担任の先生には、発達障害に対する理解とサポートをお願いしたいところです。

しかし、普通級では30~40人前後の子どもを担任の先生が1人でみなければなりません。
個別の子に対するフォローは難しいものがあるのです。

現在は発達障害に対する理解が進んでおり、学校側や教師の支援体制も整ってきています。
しかし発達障害は様々な特性があり、症状や性格は千差万別です。

そのため、発達障害の子に対する勉強や訓練を受けていたとしても、マニュアル通りにはいかないことが多いのです。
学校の先生の対応に不満があったり、相性が悪くて合わない等の問題が出てきてしまいます。

学校生活では、子供に親が付き添ってはいられません。
面倒を見る(サポートする)のは先生の役割となります。

担任の先生の対応によって、発達障害の子がクラスで馴染めたり、安心した生活がかかっているのです。

そこで今回は、学校の先生の対応に不満や、合わない原因、対処方法についてお伝えしていきます。

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学校の先生の対応に不満・合わない

担任の先生がベテランで評判が良いのに、発達障害のうちの子とは相性が良くない、先生の対応に不満や不安を感じてしまうこともあると思います。

先生が発達障害のことを勉強していて理解があったとしても、「努力すればできる」「子供の可能性を信じてあげて」などと定型発達向けの精神論を言ってしまうこともあります。

発達障害の子に対する指導は、定型発達の経験値が高くてもあまり意味はありません。
先生がベテランで評判が良くても、発達障害の子をたくさん指導してきたかが大切なのです。

また、日本での発達障害はここ10年くらいでようやく広まってきました。
教師になるための授業でも、発達障害の子に対する支え方や理解も講義で扱われるようになりました。

発達障害に対する理解は、経験値の高いベテランの先生よりも、発達障害の専門的な知識を学んできた若い先生の方が扱いが上手いこともあります。

学校の先生の対応を変える

学校の先生が合わない、不満があると感じていても、クラスや学校を変えるのは難しいです。

では一体どうすればいいのでしょうか。
それは、第三者を交えての問題解決を議論する会議を開いて貰うのです。

発達障害の子をサポートする関係者、学校の先生、保護者、外部の識者を集めて開く「支援者(関係者)会議、ケース会議」というものがあります。

ここでは、保護者が感じている不満や支援して欲しいことを話し合えます。
発達障害の子の特性に合わせた教育方針やサポートの仕方を考え、先生の接し方や必要なサポートをお願いします。

「支援者(関係者)会議、ケース会議」を開きたい場合は、担任の先生を経由したり、ケースワーカーに相談してみてください。

学校全体で発達障害の子どもの詳しい情報(特性)を共有することで、先生方のサポートを連携させることができるのです。

まとめ

発達障害の子には様々な特性があります。
先生が専門的な知識をもっていたとしても、個別に対応するのは難しいものがあります。

保護者の方からしてみれば、担任の先生と合わない、対応が良くないと感じられることもあると思います。

そのようなときは、発達障害の子をサポートする関係者、保護者、先生、福祉事業者を集めて開く「支援者(関係者)会議、ケース会議」を開いてもらいましょう。

「支援者(関係者)会議、ケース会議」では、保護者が発達障害の子にしてほしいニーズを議論します。
発達障害の子に対する教育やサポートの仕方を決め、先生方や関係者の支援方法や役割を明確にしていくのです。

学校では発達障害の子だけでなく、生徒一人ひとりの詳しい情報を共有をしています。
それでも、発達障害の子の性格や行動を読み取るのは難しく、サポートは簡単ではありません。

ですので、より詳しい情報共有をするための話し合いの場を設け、必要なサポートを相談してみてください。

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