子供が発達障害が原因で友達が作れない・友達が出来ない・友達がいない事は本当に辛いと思います。
集団生活を強いられる学校生活において孤立状態に陥ると、自己肯定感の欠如、不登校、鬱など、その後の人生に多大な悪影響を及ぼすからです。
私も子供の頃から発達障害が原因で友達付き合いが出来ず、母親に泣きごとばかり言っていました。
イジメられたり避けられて、何度も泣きながら家に帰っていたことを覚えています。
今思うと母親には相当、心労をかけてしまったと思います。
発達障害は対人関係において最悪な脳機能異常です。
特にアスペルガー(ASD)は、友達や知り合いがいない、少ない傾向にあります。
想像力の異常な欠如により、人から嫌われる要素が多々あるからです。
発達障害の人は、最初から嫌われたり、孤立しているわけではありません。
普通ではない行動、避けたくなるような人物と周囲から認定されて、ハブられていきます。
最初は話しかけてくれたり、席が近くの人と触れ合うことはあります。
しかし、会話が上手くいかなかったり、変な行動、普通ではない明らかに浮いてしまう言動をしてしまいます。
自分では無意識に嫌われてしまうことをしてしまうのです。
結果、最初は触れ合うことはできても、離れていくのです。
普通(定型発達)の人は、自然体で友達、人付き合いが出来ている。
発達障害の人も自分では普通にしているつもりでも、何故か浮いてしまう言動になってしまっています。
発達障害アスペルガーASDの子供に友達が出来ない・いない理由
私(ASD)も子供の頃から今に至るまで、友達はおろか知り合いすらいません。
「友達が一人もできなかった」というのは少々語弊があります。
実際には話しかけてくれたり、友達ではないけど輪の中にいたことはありました。
でもそれは一時的なものです。
年齢が低い頃はすぐに嫌われたり、避けられることはありませんでした。
学年が上がるにつれ、周囲の子供や人から自分が異常者と思われてしまう期間は短くなります。
小学生6年生くらいまでは2~3ヶ月は、ぎりぎりもつ範囲です。
触れ合う子供のIQしだいですが。
頭の良い子供の場合、すぐに変な子とバレてしまい、すぐに離れていきます。
頭の悪い(IQが低い)子供だと、似たもの同士なのか、長続きします。
中学生までは頭のよし悪しに限らず、地域の人をまとめて同じ学級(クラス)にまとめられてしまいます。
発達障害の人が一番辛いのが中学生時代。
小学生の無邪気な思考と違い、精神年齢が上がり、コミュニケーションの重要度が高まるからです。
中学校は一貫校や名門など例外はありますが、普通の中学はIQや学力による分別(クラス分け)がされていません。
頭のよし悪しに限らず、ひとまとめにクラスという集団生活の場に放り込まれます。
IQに差があると「会話ができない」とよくいいます。
頭の良い人は簡潔に分かりやすい。
IQが低い人はまどろっこしく、何が言いたいのかわからない。
IQの高い人は同じような人と友達になる、低い人は底辺の人と付き合う流れに自然となっていきます。
中学生はIQに差がある為、必然的に友達付き合いが限られてしまいます。
自然と、A軍、B軍、C軍など、ヒエラルキーで分けられていくのです。
発達障害の場合、その子供のIQにもよりますが、大体最下層になってしまいます。
会話や行動、仕草が普通ではないのが明らかだからです。
中学生時代はIQに差がある人とも同じ環境下に置かれますので、本当に辛いです。
その中でさらに発達障害による脳の凹凸により、友達ができない、嫌われる、イジメられる確率が跳ね上がります。
発達障害の人が運悪く、荒れている中学校・学年になると、酷い目にあいます。
発達障害(ASD)は動作性IQが極端に低い人が多く、想像力の欠如、社会性の欠如、こだわり行動があります。
この3つの特性(ハンデ)が友達が出来ない・いない理由、原因となっています。
想像力の欠如から友達が出来ない
想像力の欠如から、空気が全く読めず、心無いことを言ってしまう。
相手の期待している、望んでいる言動が出来ないどころか、むしろ真逆のことを言ったりしてしまい、嫌われます。
本人は普通に返答、行動しているつもりでも、周囲の子供や人からすれば、おかしかったり、異常となってしまいます。
これが一番つらいです。
発達障害の人はとにかく普通ができないのです。
自然体で人から嫌われる、避けられる、イジメられてしまいます。
想像力の欠如は、本当に悲惨な脳の機能異常だと思います。
社会性の欠如から友達が出来ない
社会性の欠如は、想像力の欠如と被りますが、普通ができない、理解できない状態です。
私も感じていることですが、普通の人が感じている社会のあり様、態度、状況判断ができません。
普通が何なのかわからないので、自分なりに考え、思いついたことをしてしまいます。
主に周囲の状況を真似しているのですが、それでも上手くいきません。
解決策としては、経験を積むこと。
発達障害(ASD)の人は、たくさんの経験から学ぶしかない。
社会や学校の中で普通の人と同じように生活するには、経験して自分なりに答えを出すしかありません。
それが難しいから発達障害の人には、理解とサポートが絶対に必要なのです。
学校の友達付き合いにおいて、親や教師が介入し、支援することは難しいです。
社会性の欠如からクラス内での立ち振る舞いが上手くできない。
小学生時代であれば、まだ変な言動でも許されていました。
周囲の子供から避けられたり、弄られたり、バカにされても、それは本当の悪意があるイジメではありません。
しかし、中学生になると本当に真逆の環境になります。
精神年齢が上がっており、思春期であり、やりたい放題になります。
社会性の欠如から、クラス内で浮いてしまうとターゲットにされてしまいます。
私は、3年間、イジメの標的であり続け、ボロボロの中学生時代を過ごしました。
全て、アスペルガー(ASD)の普通ではない行動、言動、クラス内での立ち振る舞いが出来なかったことが原因です。
友達ももちろん出来ないし、いなかったです。
いや、一応ぎりぎりで何かの班分けで一緒になってくれる人はいました。
しかし、高校に進級してからは離れていきました。
同じ高校、クラスでしたが・・・。
明らかに私の発達障害が原因で向こうから避けられていたのです。
こだわり行動で友達が出来ない
アスペルガー(ASD)の子供から大人まで、自分が興味のあること以外、ほぼ無関心になってしまいます。
普通の人が楽しい、面白いと思って遊んでいることでも、ASDの場合、興味が無ければどうでもよくなります。
最近私が感じているのが、世間の関心ごと。
普通の人は有名な人がニュースになると、興味を持つと思います。
ASDの私は全く無関心です。
気にしないし、知りたいとも思わない。
自分の好きなこと以外は、調べようともしません。
発達障害(ASD)の人は、広く浅くではなく、自分の好きなことの一点集中です。
友達付き合いがこの「こだわり行動」の影響から出来ないと思われます。
周囲の子供が話題にしていることに対して無関心で、黙ってしまっている。
みんながしている遊びにも興味がモテず、参加しない。
自分の好きなこと以外しないので、孤立してしまうのです。
誘われても乗り気でなかったり、冷たい反応をしてしまい、嫌われる原因ともなります。
アスペルガーASDの子供が可哀そう
小学生くらいまでの子供は純粋で素直です。
意識的に悪意があるイジメやのけ者にされることはありません。
心に思ったことが行動にでるので、そこに考えられた気遣いや思いやりはないのです。
(あくまで低学年の話です)
アスペルガー(ASD)の子供は、普通ではないため、自然に孤立します。
意識的に周囲の子供がしているわけではありません。
普通(定型発達)の子供が感じている感情の赴くままに、おのずとそうなってしまっているのです。
自然の摂理のようにアスペルガー(ASD)の子供は友達が出来ない状態です。
本当に可哀そうだと思います。
ASDの子供が友達付き合いが出来ず、孤立している状況は親としても辛いし、かわいそう、心配になります。
学校での出来事なので、介入することはできません。
先生に頼るしかないのですが、それも難しいと思います。
一人で3~40人を見なければならないのですから。
どうにかしたい場合、やはり親同士が仲良くなって子供も一緒に遊ばせるのがいいのではないかと思います。
私も親同士の交流から、知り合うことが出来ました。
ただ、ASDの影響から離れて行ってしまいましたが。
まず子供同士の交流が無ければ、友達にもなれません。
発達障害の特性から嫌われる要素がありますが、そこを上手く親がみてあげる。
家に招待してもてなすとか、仲良くなれるように何かしてあげるとか。
私の場合、誕生日会や一緒に勉強、外で遊ぶなどがありました。
ただ、明らかに私は変だったので、いつの間にか交流が無くなりました。
発達障害の場合、同学年での交流は難しい傾向があります。
IQにもよりますが、精神年齢が低い場合、少し下の年代の子供との交流もありだとは思います。
放課後等デイサービスに通って、いろいろな年代の子と絡むのも良いかもしれません。
同じような症状や悩みを持つ人との交流は有益です。
普通の人には理解されなくても、発達障害者同士であれば気負いなく自分を出せることもあります。
そもそも発達障害の子供を定型発達(普通の人)と同じような環境、クラスに置くのが間違っています。
明らかに場違いになってしまうし、浮いてしまうからです。
高校生になれば偏差値で学校が決まります。
大体同じようなIQの人との交流になります。
私は中学生時代までは酷いイジメで辛い思いをしました。
それは主にIQの差がもたらす悲劇だったと言っても過言ではありません。
高校生時代は酷いイジメはありませんでしたが、嫌われて孤立するだけでした。
発達障害の人も同じように、似たような問題を抱えるもの同士、もしくは支援や配慮がある場所での育成が必要です。
発達障害の人には障害者枠があるように、何のサポートや理解が無い環境に置いたら、上手くいかないのは必然なのです。
友達付き合いにおいても同様に、似たようなもの同士の集まり、悩みを持つ人同士での交流がポイントだと思います。
まとめ
発達障害の子供が友達ができない、作れない、離れていくのは特性上、仕方がないことです。
子供は純粋であり、ある意味大人以上に残酷です。
遠慮や気遣いの心が無いからです。
少しでも変な言動があると、区別する対象になってしまいます。
最初は話しかけてくれても、嫌な部分が出てしまい、そのうち離れていきます。
嫌われる、孤立する時期は、年齢が上がるにつれ早くなります。
私の場合、就職して最初の会話で失敗してしまい、1日で周囲の人から孤立しました。
大体の猶予期間は、小学生の場合、3~4ヶ月、中学生の場合、1~2カ月、高校生の場合1ヶ月以内だと思います。
(周囲の子供IQ次第ですが)
その間になるべくアスペルガー(ASD)の特性をごまかしながら生き抜くしかありません。
また、発達障害であっても、運動能力が高くて体育が出来たり、美術、工作などが凄く上手いなど、他の子供よりも優れている場合、友達ができる可能性があります。
健常者の子供よりも何かしらの優れている部分があり、認められる場合。
多少変な子供であっても、受け入れられることはあります。
ただ、大多数の発達障害の人は対人関係が苦手で、難しい状態だと思います。
その場合、似たような症状を持つ集まりに参加したり、放課後等デイサービスでの交流をお勧めします。
子供時代に友達がいない状態で寂しい思いをすると、大人になっても精神的に問題を抱えます。
少しでも子供が友達の出来る環境を提供してあげる必要があるのです。
学校では友達が出来ず一人でも、学校外の活動や付き合いを通じて友達を作れるようにしてあげてください。
また心療内科や親身になってくれるような専門機関に相談してほしいと思います。
一人で考えて行動しても難しいです。
親自身もストレスや心労を抱えてしまいます。
自分一人で思い悩まず、いろいろな人に相談してみてください。
アスペルガー(ASD)の私は、思ったことをそのまま言ってしまいます。
相手の気持ちを考えられず、いいことでも悪いことでもなんでも、頭の中に思いついた1つのことをそのまま話すのです。
それが友達が出来なかった一番の原因だと思います。
子供の頃にそれを治すのは不可能です。
出来るとしたら、会話をしないことくらい。
周囲の子供が失言を受け入れてくれる心は持ち合わせていません。
子供は、あくまで感情の赴くままの行動にでます。
結果、友達ができない、離れていくのです。
アスペルガー(ASD)は本当に友達ができない、かわいそうな脳の機能異常です。
学校や社会が発達障害の子供をストレスなく、友達ができる環境になるように変わっていってほしいと願っています。