長期引きこもりの人は、どんな支援や接し方を家族から望んでいるのでしょうか?

私は22年以上引きこもっている40代半ばの人間です。
引きこもりを脱出したいと思っていますが、現実には社会復帰はとても難しいです。

私のような長期引きこもりの人は、メンタル、金銭、健康、将来の問題に悩んでいます。
これらの問題を解決しないと、引きこもりを続けるしかありません。

しかし、自分ではどうすることもできません。
家族や周囲の人に支援や理解が必要です。

では、具体的にどんな支援や理解が必要なのでしょうか?
私の経験と感想をもとに書いていきたいと思います。

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長期引きこもりの人が家族から求めることとは?

長期の引きこもりが家族に求めている支援は、主に以下の4つです。

・メンタルの問題への理解と配慮
・金銭的な援助や障害年金の申請のサポート
・健康状態のチェックと病院への誘導
・将来への希望や行動プランの提案

それぞれ詳しく見ていきましょう。

メンタルの問題への理解と配慮

長期の引きこもりは、うつ病や社交不安障害などの精神障害を抱えていることが多いです。
そのため、人と接することが苦手で、恐怖や嫌悪を感じることがあります。

例えば、近所の人との挨拶や会話、町内会や自治会の行事、回覧板やゴミ捨てなどの日常的な出来事が、彼らにとっては大きなストレスになります。
また、病院へ行くことも、保険証の問題や他人の目などで、気が重くなります。

これらの場面では、家族が代わりに対応してくれることを望んでいます。
もし、引きこもりの人に無理やり参加させたり、責めたりしたら、メンタルが崩壊してしまう可能性があります。

家族は、引きこもりの人のメンタルの問題を理解し、配慮してあげてください。
近所の人との関係は、なるべく穏便に済ませてください。
病院へ行くときは、一緒に付き添ってあげたり、費用の面で助けてあげたりしてください。

金銭的な援助や障害年金の申請のサポート

長期の引きこもりは、働いていないので収入がありません。
欲しいものや必要なものがあっても、買えないことが多いです。

もちろん、物欲はほとんどなくなりますが、それでも生活にはお金が必要です。
特に、健康や将来に関する費用は、無視できません。

家族は、引きこもりの人に金銭的な援助をしてあげてください。
ただし、プライドの問題もあるので、強制的に渡したり、恩着せがましくしたりしないでください。
必要なときに必要な分だけ、さりげなく提供してあげるのがベストです。

また、障害年金の申請のサポートもしてあげてください。

障害年金の受給金額はどれくらい? 2級や3級の場合は?

障害年金の受給金額は、障害の等級や年金の種類によって異なります。
障害の等級は、障害等級表に基づいて判定されます。

障害等級表は、障害の状態や程度に応じて、1級から5級までの5段階に分けられています。
障害の等級が高いほど、障害年金の受給金額も高くなります。

障害年金は、障害基礎年金と障害厚生年金の2種類があります。

障害基礎年金は、障害の程度に応じて1級または2級に分かれます。

障害厚生年金は、障害の程度に応じて1級、2級、3級に分かれます。

障害年金の受給金額は、障害の程度や障害が発生した時点での厚生年金の被保険者期間などによって異なります。

令和5年4月分から、障害年金の受給金額は変更されています。

障害基礎年金の受給金額は、1級が月額 993,750円、2級が月額 795,000円です。

障害厚生年金の受給金額は、1級が(報酬比例の年金額)×1.25、2級が(報酬比例の年金額)、3級が(報酬比例の年金額)または最低保証額です。

報酬比例の年金額は、障害が発生した前年の厚生年金の平均報酬額と障害が発生した時点での厚生年金の被保険者期間に応じて計算されます。

障害年金についての詳しい情報や手続きについては、日本年金機構のウェブサイトやねんきんダイヤルにお問い合わせください。

障害年金はいつまでもらえる?

障害年金は、障害の状態が継続する限り、65歳まで受給できます。
ただし、障害の状態が改善したり、死亡したりした場合は、受給が停止されます。

障害の状態が改善した場合は、障害年金の受給をやめる届出をする必要があります。
また、障害年金の受給中に死亡した場合は、遺族年金の受給が可能です。

健康状態のチェックと病院への誘導

長期の引きこもりは、身体的な問題も抱えています。
運動不足や不規則な生活、栄養不足などで、様々な病気や障害にかかりやすくなります。

例えば、腰痛や目の病気、自律神経失調症、甲状腺機能亢進症などがあります。

これらの病気や障害は、放置すればするほど悪化していきます。
早期に治療すれば、回復や改善が期待できます。

しかし、引きこもりの人は、病院へ行くことに抵抗や恐怖を感じることが多いです。
また、病院へ行くためのお金や交通手段もないことが多いです。

家族は、引きこもりの人の健康状態をチェックしてあげてください。
特に、歯や目などの重要な部分に異常がないか、定期的に確認してあげてください。 もし、病気や障害の兆候があったら、病院へ行くように誘導してあげてください。

病院へ行くときは、以下の点に注意してください。

引きこもりの人の意思を尊重してください。
無理やり連れて行ったり、強制的に治療させたりしないでください。

引きこもりの人の自尊心を傷つけないでください。
病院のスタッフや他の患者に対して、引きこもりの人の状況を不用意に話したり、見下したりしないでください。

引きこもりの人の負担を減らしてください。
病院の予約や受付、保険証の手続きなどは、家族が代わりに行ってあげてください。

また、病院の費用や交通費は、家族が負担してあげてください。
病院へ行くことは、引きこもりの人にとって大きな一歩です。
家族が優しくサポートしてあげることで、引きこもりの人の健康と自信が回復する可能性があります。

将来への希望や行動プランの提案

長期の引きこもりは、自分の将来について悩んでいます。
社会から切り離された状態で、自分には何もできないと思っています。
「もう無理だ」と諦めてしまって、引きこもり続けているのです。

しかし、引きこもりの人にも、将来への希望や夢があるはずです。
例えば、仕事をしたいとか、友達を作りたいとか、趣味を楽しみたいとか、恋人を見つけたいとか。
それらの希望や夢を実現するためには、何かしらの行動が必要です。

家族は、引きこもりの人の将来への希望や夢を聞いてあげてください。
そして、それらを実現するための行動プランを一緒に考えてあげてください。

行動プランを考えるときは、以下の点に注意してください。

引きこもりの人のペースに合わせてください。
一気に大きな目標を立てたり、無理なスケジュールを組んだりしないでください。

引きこもりの人の能力や興味に合わせてください。
自分に合わない仕事や活動を強要したり、自分に興味のないことを押し付けたりしないでください。

引きこもりの人の成功や努力を認めてください。小さな成果でも褒めたり、励ましたりしてください。
失敗や挫折があっても責めたり、あきらめさせたりしないでください。

行動プランを立てることは、引きこもりの人にとって大きなチャレンジです。
家族が一緒に考えてあげることで、引きこもりの人の希望と自信が高まる可能性があります。

まとめ

長期の引きこもりは、社会から孤立し、自分の将来に絶望している人たちです。
彼らは本当は社会復帰したいと思っていますが、そのための方法や勇気が見つからないのです。

そんな引きこもりにとって、家族は最も身近で大切な存在です。
家族は、引きこもりの人の気持ちを理解し、適切な支援をすることができます。

この記事では、私自身が22年以上引きこもっている経験から、長期の引きこもりが家族に求めている支援や接し方についてお伝えしました。

家族の方々が、引きこもりの人のメンタルや金銭、健康、将来に関する問題に対して、理解と配慮を持って、サポートしてあげてください。

引きこもりの人は、家族の愛情や助けがあれば、社会復帰に向けて一歩ずつ進むことができます。
家族と引きこもりの人が、互いに信頼し、協力し、応援し合える関係を築いていきましょう。

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