自分が発達障害と感じたら、明確な診断が知りたいと思います。
今まで人生で辛い思いをしてきた原因を特定したいからです。
その方法の１つとして、遺伝子(DNA)検査があります。
ただ、遺伝子検査はまだ研究段階であり、発達障害を確定させるには至りません。
また発達障害は、今現在も原因が判明していません。
その為、確定的な検査方法は存在しないのです。
ただ発達障害の人は、IQの値に高低差があり、知能テストや心理テスト、過去の出来事を参照すれば、ある程度判明します。
その判断基準がDSM-5というアメリカの精神疾患診断マニュアルが用いられているのです。
発達障害の全てが解明されていないので、確定診断するための資格は存在しません。
その為、心療内科や精神科、小児科、クリニックなどの医師の裁量で決まると言っても過言ではありません。
個人的には、発達障害の人は「わかりやすい症状」があるので、判明は容易いと感じています。
明らかに健常者とは違う考え方、得意不得意、感覚過敏などが極端だからです。
難しいのは、発達障害のグレーゾーンや軽度の人の診断です。
ぎりぎりで普通の人と同じように生きてこれたけど、健常者よりは少し辛い思いをしてきた。
困りごとはあるけど、発達障害の人よりはそれほど困難な状況に置かれないなど。
IQの高低差があまりなく、心理テストや過去の養育歴もぎり健常者の範囲に収まってしまうと、発達障害とは診断されないのです。
ただ発達障害の謎は解明されておらず、判断基準も医師次第となります。
遺伝子の検査で判明すれば一番わかりやすいのですが、まだ研究段階です。
それでも、発達障害特有の遺伝子は見つかっており、解明されつつあります。
発達障害の遺伝子検査を実施している場所もあります。
今回は、発達障害の遺伝子検査について記載していきたいと思います。
発達障害の遺伝子検査はできる？値段や価格は？
発達障害は先天性の脳機能異常であり、親からの遺伝が全てです。
その為、何らかの遺伝子情報が子供に継承されています。
発達障害の自閉症スペクトラム（アスペルガーASD）の人のDNA鑑定から、特定の遺伝子が見つかっています。
発達障害の遺伝子の解析は、まだ完全に解明はされてはいません。
発達障害の遺伝子検査は現在も研究段階であり、発達障害を診断・断定させるには至りません。
しかし、遺伝子検査が発達障害の判断材料の１つ指標とすることはできるかもしれません。
調べてみたところ、１つだけ発達障害の遺伝子検査を行っているところがありました。
ミネルバクリニック
発達障害・学習障害・知的障害遺伝子検査
遺伝子検査に必要な費用は、２７万５千円と書かれています。
他にも発達障害の遺伝子検査ではありませんが、脳機能を測定するDNA解析ができるサイトがいくつかみつかりました。
このブログではURLは載せませんが、「遺伝子解析 学習能力」などで検索すると見つかると思います。
学習能力の遺伝子解析では、判断能力、理解力、分析力、計算力、読解力、想像力など、発達障害の凹凸の指標にできる可能性もあります。
ただ、能力の遺伝子解析だけですので、発達障害と明確に判断することはできません。
値段や価格も７万円以上かかることもあり高額です。
遺伝子検査には、ＤＮＡ1つに付き１０円かかるそうです。
ＤＮＡの検査費用だけで見れば、解析するＤＮＡの数によりますが６０００円前後だそうです。
ただ、検査をする為の実務が高くなってしまう為、遺伝子検査の費用が高くなってしまうようです。
まとめ
発達障害の遺伝子検査はまだ研究段階であり、実用レベルではありません。
また、遺伝子検査だけでは、発達障害と診断・断定することはできません。
検査費用も高いです。
もし自分が発達障害かどうか知りたい場合は、心療内科や精神科などを受診して、医師に診断してもらった方が良いです。
発達障害の遺伝子検査のメリットとしては、自分が発達障害の可能性がある遺伝子とわかることで、将来子供が出来た時の心構えが変わってくると思います。
発達障害は親からの遺伝で子供に伝わってしまいます。
もちろん親が発達障害だからと言って、確実に子供に遺伝するわけではありません。
ですが、その可能性は高くなってしまいます。
自分の遺伝子が子供に発達障害のリスクがある遺伝子と判明することで、今後の子供の療育方法が考えられます。
発達障害は早期判明、早期の対処が絶対に必要です。
小さい頃から子供の特徴を徹底的に分析して、しなければならないサポートを把握しておく必要がマストなのです。
その一環として、発達障害の遺伝子検査は、ある意味有用なのかもしれません。
ですが一般的ではないですし、誰もそこまで考えてはいないと思います。
もっと発達障害の遺伝子研究が進化して、明確に診断できるようになればと、心から思います。
