発達障害がある人やIQが低い人は、頭が良い人の言うことが正解だと思ってしまうのでしょうか。

一般的には、その様なことは全くないです。

ですが、発達障害のアスペルガー(ASD)であり、軽度知的障害のIQ(全IQ70以下)の私自身を振り返ると、その傾向が物凄く強いと思っています。

例えば、子供の頃は、先生(教師)の言うことは絶対的に正しいと思っていたし、従うべき存在と認識していました。
また、当たり前ですが、医師の言うことも100%正解だと、今でも思っています。

目上の人に対しても、酷すぎる人柄の人を除き、信じて疑わない状態でした。
全て受動型アスペルガーの影響です。

だから、簡単に騙されるし、人からいいように操られてきたのだと思います。

発達障害やIQが低くない健常者でも、このような傾向になってしまうことはあります。

人間は権威者の指示に盲目的に従おうとする」(服従の心理)
心理学のミルグラムの研究によって明らかになりました。

医師や教師などの「肩書きの力」には、説得力があり、正しいと思ってしまうのです。
基本的に肩書きや権威がある人は、「頭の良い(IQが高い)」です。

IQが低い人は、考える力(思考力)や洞察力、想像力などが低いので、より信じてしまうのかもしれません。

発達障害の場合は、アスペルガー(ASD)の人は、想像力の異常な欠如から何でも信じてしまう傾向があります。

自分よりも圧倒的に優れている、もしくは特定の分野に精通している人を盲目的に正しいと感じてしまいます。

では、具体的に頭の悪い人や発達障害の人が、どうして頭の良い人の言うことを信じてしまうのでしょうか。
考えていきたいと思います。

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発達障害やIQの低い人はなぜ頭の良い人に従ってしまうのか?服従の心理とその対処法

発達障害やIQの低い人は、頭の良い人の言うことが正しいと思ってしまうことがあります。
これは、服従の心理と呼ばれる現象です。

服従の心理とは、権威者の指示に盲目的に従おうとする心理のことです。

発達障害やIQの低い人が服従の心理に陥りやすいという科学的根拠はありません。
ですが、服従の心理は、誰にでも起こりうる現象です。
権威者の影響を受けやすい状況や人格特性があるということは、心理学の研究で示されています。

服従の心理に陥ると、自分の考えや感情を抑えてしまったり、自分の意志に反する行動をとってしまったりすることがあります。
これは、自分の幸福や尊厳に悪影響を及ぼす可能性があります。
服従の心理に対処する方法としては、以下のようなことが挙げられます 。

・自分の価値観や目標を明確にする

・権威者の指示に疑問を持つ

・他の人の意見や感想を聞く

・自分の感情や考えを素直に表現する

・自分の選択や行動に責任を持つ

以上のことを心がけることで、服従の心理に左右されずに、自分らしく生きることができると思います。

発達障害やIQの低い人の特徴と問題点

発達障害やIQの低い人とは、どのような人のことを指すのでしょうか。
発達障害とは、脳の発達に何らかの障害があることで、学習や社会生活に困難を抱える人のことです。

発達障害には、自閉症スペクトラム障害(ASD)、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などがあります。

IQの低い人とは、知能指数(IQ)が平均よりも低い人のことです。
IQは、一般的な知能や思考力を測る指標です。
IQが低い人には、知的障害や学習障害などが含まれます。

発達障害やIQの低い人が簡単に騙されたり操られたりする例

発達障害やIQの低い人は、自分の考えや判断を持つことが難しいために、頭の良い人の言うことが正しいと思ってしまうことがあります。
これは、簡単に騙されたり操られたりする危険性を高めます。
例えば、以下のようなことが起こります。

・先生や医者などの権威者の言うことを疑わずに従ってしまう

発達障害やIQの低い人は、教師や医師などの権威者の言うことは絶対的に正しいと思ってしまいがちです。
そのため、権威者が自分に対して不当な扱いや暴力を振るっても、それが正しいことだと思ってしまったり、抵抗できなかったりします。

また、権威者が自分に対して嘘をついたり、悪意を持ったりしても、それに気づかなかったり、信じてしまったりします。

・友達や恋人などの親しい人の言うことを疑わずに従ってしまう

発達障害やIQの低い人は、友達や恋人などの身近な人に対して、何も疑わず信頼や愛情を持ってしまう傾向があります。

その結果、身近な人が自分に対して利用したり、裏切ったりしても、それに気づかなかったり、許してしまったりします。

また、身近な人が自分に対して偽っていたり、悪気があっても気づけずに信頼してしまいます。

・テレビやインターネットなどのメディアの言うことを疑わずに信じてしまう

発達障害やIQの低い人は、ネットやメディアなどの情報に対して、批判的に考えたり、検証したりするのが苦手です。

そのため、ネットやメディアが自分に対して不正確な情報や偏った情報を流したり、誇張したり、捏造したりしても、それが正しいことだと思ってしまったり、影響されたりします。

これらの例は、発達障害やIQの低い人が、頭の良い人に対して、自分の考えや判断を持たなかったり、疑わなかったりすることで、起こりやすいものです。
しかし、発達障害やIQの低い人でも、頭の良い人の言うことを盲目的に信じるのではなく、自分の考えや判断を持つことができれば、騙されたり操られたりするリスクを減らすことができます。

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頭の良い人の言うことが正しいと思ってしまう心理のメカニズム

発達障害やIQの低い人が、頭の良い人の言うことが正しいと思ってしまう心理のメカニズムは、服従の心理と呼ばれます。

服従の心理とは、権威者の指示に盲目的に従おうとする心理のことです。
服従の心理は、心理学の有名な実験であるミルグラム実験によって明らかになりました。

ミルグラムの実験では、被験者に白衣を着た実験者から、電気ショックを与えるように指示されました。
被験者は、電気ショックを受ける人が痛がっているのを聞きながらも、実験者の指示に従って、最大で450ボルトもの電気ショックを与えました。

実は、電気ショックを受ける人は役者で、本当に電気ショックを受けていなかったのですが、被験者はそれを知りませんでした。

この実験の結果、被験者の65%が最大の電気ショックを与えるまで従ってしまったことが分かりました。

これは、人間は権威者の指示に盲目的に従おうとする心理が働くことを示しています。
実験者が白衣を着ていたり、大学の教授であったりすることで、権威者として認識されたからです。

服従の心理は、以下のような要因によって強まります。

肩書きや権威

医師や教師などの肩書きや権威がある人は、知識や経験が豊富であると信じられます。
そのため、その人の言うことは正しいと思われやすくなります。

社会的証明

多くの人が同じことをしていると、それが正しいと思われやすくなります。
多くの人が頭の良い人の言うことに従っていると、それに従うことが正しいと思われやすくなるのです。

認知的不協和

自分の行動と信念が矛盾すると、不快な感情が生じます。
そのため、自分の行動に合わせて信念を変えることがあるのです。
その場合、頭の良い人の言うことに従っていると、それが正しいと信じてしまいます。

発達障害やIQの低い人は、これらの要因によって、服従の心理に陥りやすくなってしまうのです。
具体的には、以下のような理由で、頭の良い人に惹かれやすくなります。

言語やコミュニケーションの障害

頭の良い人は、言葉の理解や表現が得意で、相手の気持ちや意図を読み取ることができます。
そのため、発達障害やIQの低い人は、頭の良い人に教えてもらいたいと思ったり、頼りにしてしまうのです。

想像力や創造力の障害

頭の良い人は、物事を抽象的に考えたり、想像したりすることができます。

発達障害のASDは、想像力の欠如があり、気づきや感じ方が薄いです。
なので、頭の良い人の創造性や思い付きが羨ましく思ったり、凄いし、正しいと思ってしまうのです。

行動や感情の障害

頭の良い人は、自分の感情をコントロールしたり、適切な行動をとったりすることができます。
そのため、発達障害やIQの低い人は、頭の良い人に尊敬したり、従ってしまう傾向があります。

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医師や教師などの肩書きや権威が説得力を持つ理由とは

なぜ医師や教師などの肩書きや権威が説得力を持つのでしょうか。
これは、社会心理学の原理で証明できます。

社会心理学の原理とは、人間が社会的な影響を受けて、自分の態度や行動を変えることを研究する学問です。
社会心理学の原理には、以下のようなものがあります。

認知的不協和

自分の考えや行動が一致しないときに、不快な感情を感じること。
この不快な感情を解消するために、自分の考えや行動を変えることがある。

ヒューリスティック

複雑な判断をするときに、簡単なルールや経験に基づいて、素早く決める。
このとき、正確さよりも効率性を優先することがあります。

社会的証明

多くの人が同じことをしているときに、それが正しいと思い込んで、自分も同じことをする。
自分で考えるよりも、他人に従う傾向があります。

権威の影響

権威者や専門家が何かを言ったり、勧めたりするときに、それが正しいと思い込んで、自分もそれに従うこと。
このとき、自分で判断するよりも、権威者に信頼することがある。

これらの原理によって、医師や教師などの肩書きや権威が説得力を持つことが分かります。

医師や教師は、自分よりも知識や経験が豊富で、正しいことを知っていると本能的に思ってしまいます。
また、多くの人が医師や教師の言うことが正しいと感じます。

そのため、医師や教師の言うことは、認知的不協和やヒューリスティックや社会的証明や権威の影響によって、正しいと思ってしまうのです。

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まとめ

この記事では、「発達障害やIQの低い人が、頭の良い人の言うことが正しいと思ってしまう」ことについてお伝えしてきました。

特に科学的根拠はなく、あくまで一般的な発達障害やIQの低い人がそのような傾向にある仮説の考察です。

ですが、発達障害のアスペルガー(ASD)であり、全IQ70以下の私個人としては、物凄く当てはまっている説です。

発達障害の想像力の欠如によって、頭の良い人は何の根拠もなく絶対的に正しいと感じてしまいます。
また、軽度知的障害のIQによって、たとえ疑問に思ったとしても、深い考察が出来ない。

だから、盲目的に権威があったり、目上の人、IQの高い人が「正しいことを言っている」と思ってしまうのです。

極論を言ってしまえば、特に頭が良くない人であっても、私は簡単に人から騙されるし、信用してしまいます。
それほどまでに、発達障害ASDとIQの低さは最悪な組み合わせなのです。
結局は「バカすぎる」のです。

発達障害やIQの低い人が、頭の良い人の言うことが正しいと思ってしまう理由と、それを克服する方法についておさらいをしておきます。

発達障害やIQの低い人は、自分で物事を考えたり判断したりするのが苦手です。
なので、頭の良い人が言っていることは正しいと思い込んでしまうことがあります。

人は、自分よりも優れていると思う人に従いたくなる心理があるからです。
また、人は、他人の行動や感情を自分のものとして感じることができる鏡ニューロンという細胞があります。

このような心理や細胞の働きのせいで、発達障害やIQの低い人は、頭の良い人に簡単に騙されたり操られたりする可能性が高くなります。
そして、自分の価値や能力を低く見積もってしまうこともあります。

これを克服するには、どうすればいいでしょうか?

まず、自分の考えや判断を持つことが大切です。頭の良い人の言うことを鵜呑みにせず、自分で疑ったり調べたりしましょう。
頭の良い人に騙されないためには、自分の目と耳と頭を使うことが必要です。

次に、自分の興味や好きなことを見つけることが大切です。
自分の興味や好きなことに関しては、自分で調べたり学んだりすることが楽しくなります。
自分の強みや得意なことを知ることで、自信を持つことができます。

最後に、自分の感情や思考を表現することが大切です。
自分の感情や思考を言葉や絵や音楽などで表現することで、自分の存在を確かめることができます。
自分の感情や思考を他人と共有することで、理解や支援を得ることができるのです。

以上が、発達障害やIQの低い人が、頭の良い人の言うことが正しいと思ってしまう理由と、それを克服する方法についてでした。

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