インチュニブは発達障害ASD(自閉症スペクトラム)に効かない?副作用は？

ADHDの治療薬であるインチュニブは、発達障害（ASD）であり、うつ病の治療薬（セルトラリン）を服用している私にも効果があるのでしょうか？

結論から言うと、副作用が強く出たものの、効果はほとんど実感できませんでした。
特に、猛烈な眠気、イライラや少し怒りっぽくなることが増え、さらには空腹感の増加による体重増加も感じました。

効果については、「多少頭がスッキリした気がする…？」 という程度で、明確な変化は感じられませんでした。
体感としては、効果の実感は10%程度といったところでしょうか。

今回は、心療内科でインチュニブを初めて処方され、実際に服用してみた結果を詳しくお伝えしたいと思います。

インチュニブの詳細とQ&Aについて

最後にまとめとして書こうと思ったのですが、個人的な話が多くなってしまったので、最初に結論の表やQ&Aをご紹介しておきます。

項目	インチュニブ（一般的な情報）	私の体験
適応症	小児ADHD（6歳～15歳）	ASD（自閉症スペクトラム）で処方された
期待される効果	衝動性・多動性・注意力の改善	少し落ち着く感じはするが、効果は10～15％程度
副作用	眠気・血圧低下・口の渇き・めまい	猛烈な眠気・口の渇き・イライラが強く出た
効果が出るまでの期間	1～2週間で副作用が落ち着き、2～4週間で安定	1週間ほどで副作用が落ち着いたが、効果は薄い
価格	高価（ジェネリックなし）	薬代が2000円を超えて驚いた
依存性	なし	依存は感じないが、いきなりやめるのが不安
服用方法	夜寝る前に飲むのが一般的	1日2錠の指示だったが1錠で様子見
離脱症状	少ないが、急にやめるとイライラや不眠の可能性	急にやめるのが怖いので、少しずつ減薬予定

インチュニブに関するQ&A

Q1. インチュニブはASD（自閉症スペクトラム）に効果があるの？

A. インチュニブは本来、小児ADHDの治療薬ですが、ASDに対しても感覚過敏やイライラを抑える目的で処方されることがあります。ただし、効果は人それぞれで、私の場合は10～15％程度しか感じられませんでした。

Q2. インチュニブを飲むとすぐに効果を感じるの？

A. すぐには効果を感じません。一般的には1～2週間で副作用が落ち着き、2～4週間ほどで効果が安定すると言われています。私の場合、最初の1週間は猛烈な眠気がありましたが、効果ははっきりとは分かりませんでした。

Q3. インチュニブの副作用はどんなものがある？

A. 一般的な副作用は、眠気、口の渇き、血圧低下、めまい、倦怠感などです。私の場合は特に眠気と口の渇きが強く、最初の1週間はかなり辛かったです。また、イライラしやすくなる副作用もありました。

Q4. インチュニブは痩せる？太る？

A. インチュニブで痩せるという報告はほとんどなく、むしろ食欲が増えて太る可能性があります。私も3週間飲んだ結果、少し体重が増えました。

Q5. インチュニブは1日何錠飲めばいいの？

A. 医師の指示に従うのが基本ですが、最初は1日1錠から始めて、必要なら2錠に増やすことが多いようです。私は最初から1日2錠の指示でしたが、副作用が怖かったので1日1錠で様子を見ました。

Q6. インチュニブを飲むタイミングは？

A. インチュニブは眠気が強く出ることが多いため、夜寝る前に飲むのが一般的です。ただ、私は食後に飲んでいて、2時間後くらいに猛烈な眠気が襲ってきました。

Q7. インチュニブを飲み忘れたらどうなる？

A. 1回飲み忘れただけなら大きな影響はないことが多いですが、数日間続けて飲み忘れると、落ち着きがなくなったり、イライラしたりする可能性があります。

Q8. インチュニブはすぐにやめても大丈夫？

A. 一般的には依存性はないと言われていますが、急にやめるとイライラや不眠などの離脱症状が出ることがあります。

Q9. インチュニブの値段は高い？

A. 高いです。私の場合、1割負担でも2000円を超えてびっくりしました。ジェネリックがないため、値段が下がることは当分なさそうです。

発達障害のASDがADHDのお薬であるインチュニブを処方された経緯

私は重度のASD（自閉症スペクトラム障害）**と診断されていますが、ADHDの診断は受けていません。
それでも、子どもの頃から「衝動的な行動」や「不注意」が多く、人並み以上にミスをしてしまうことがありました。

ただ、私の衝動性や不注意は、ADHDの特性というよりも、ASD特有の思考の仕方が影響していると感じています。

衝動性について

ADHDの衝動性は「思いつきで行動してしまう」「考える前に体が動く」といった特徴がありますが、私の場合は少し違います。

私の衝動的な行動は、ASDの「想像力の欠如」によるものです。
未来の結果を予測することが苦手で、「この行動をしたらどうなるか？」がパッと思い浮かばないため、深く考えずに行動してしまうことが多いのです。
さらに、IQが低めなことも影響しているのか、考えるよりも先に行動に移してしまい、後になって「しまった！」と気づくことがよくあるのです。

不注意について

ADHDの不注意は「気が散りやすい」「忘れ物が多い」「細かいミスを繰り返す」が一般的な物だと思います。

でも私の場合、不注意の原因は ASD特有の「こだわりの強さ」や「自分流のやり方に固執すること」 です。

例えば、「自分のやり方が正しい」と思い込んでしまい、マニュアル通りの手順を無視して失敗することがある。
また、頭の中にあることをそのまま口に出してしまい、場の空気を読めずにミスをしてしまうのです。

話は逸れてしまったのですが、今回インチュニブを処方された経緯は、私が心の心療内科の担当医に、思い付きで相談してしまったからです。

いつも、というか今までは業務的な会話（薬の処方と現状の確認など）を１～３分くらいで済ませています。
理由は、心療内科はいつも混んでいるので、他の人の待ち時間を少しでも減らしてあげたいという想いからです。
また、自分ごときに時間を取らせるのが申し訳ないという気持ちもあります。

その為、毎回担当医に何も相談せずにいます。
正直何をしに心療内科に８年以上も通っているんだという想いがあります。

でも、今回思い切って、担当医に相談してしまいました。

何故相談してしまったのかと言うと、昨年の４月くらいから新しい担当医（３人目）に変わったことが関係しています。
その担当医は若い方で、かなり冷たい印象を受けていました。
そりゃそうですよね。
２２年以上の引きこもりで全く働いていない社会の最底辺だからです。

でも、ふと思ってしまったのです。
もしかして、「何も相談しないので物凄く不愛想」なのではないかと。

一度、何か相談してみたら変わるのかもしれない、とふいに思ったのです。

そこで、いつも悩んでいる睡眠障害と、近所の室外機の低周波振動騒音に悩まされていることを話してみました。
すると、フレンドリー？に聞いてくれたのです。

しかも、発達障害の感覚過敏の１つである、聴覚過敏についても詳しかったのです。

低周波振動騒音は、いくら対策しても無駄。
「耳栓やヘッドフォンをしても、振動で伝わってくるから聞こえてきてしまう」ということもご存じでした。

そして、「（対策しようが無いから）どうしようもないね」とわかってくれていました。
ただ、今は前回の記事に書いた通り、近所の人に匿名の手紙を送り、ある程度その問題は解決しています。
（新しく室外機問題が発生した後ろの家がたまに稼働されていますが。。）

８０％くらい解決済みと言うことは伝えようか迷っていたのですが、私は言い出せませんでした。
そこで、睡眠問題とその低周波振動騒音問題の解決策として、「インチュニブ」を処方してくれたのです。

担当医は「インチュニブはADHDの治療薬です」と説明してくれましたが、私はASDと診断されているため、「えっ、自分に必要な薬なのかな？」と疑問に思いました。

おそらく、その戸惑いが表情に出ていたのでしょう。担当医は少し焦ったように、「この薬は聴覚過敏に悩んでいる人にも効果があることがあります」と付け加えました。

私としては、半信半疑ながらも「そういう使い方もあるのか…？」と思いつつ、とりあえず話を聞いていました。

どうされますか？と聞かれ、正直悩みました。
以前、他の病院でADHDのお薬であるストラテラを処方してもらったことがあります。
しかし、効果は感じられず、副作用だけ出た記憶があったからです。

しかし、せっかく進めてくれたし、いつも不愛想だと感じてくれた担当医の機嫌を損ねてはいけないとおもってしまい、インチュニブを処方してもらったのです。

そして、いつもの体調確認などをして診察は終わりました。
最後に、私は「ありがとうございました」と言ってドアを開けて退出するのですが、その時に毎回無視されていました。
しかし今回、お大事に～とかなんかその様な言葉をかけてくれました。

やはり、こちらからコミュニケーションを取らないと、相手も無愛想に見えてしまうものなのかもしれません。
今回、思い切って相談してみたことで、担当医の態度が少し柔らかくなったように感じました。

「相談してみてよかった」と思いますし、実際にかかった時間も10分程度だったので、他の患者さんの待ち時間にそこまで影響を与えたわけでもないはず。

これまで「自分なんかが時間を取らせるのは申し訳ない」と思っていたけれど、少しくらいは相談してもいいのかもしれないと感じた出来事でした。

インチュニブの薬の値段が高い！

薬局で会計の時に、いつもは１０００円前後だったのですが、今回２０００円を超えており、聞いた時にびっくりしてしまいました。
インチュニブって高いお薬だったんだと。

家に帰って明細を見てみると、398.8円と書いてありました。

自立支援で一割負担になっているのですが、それでも２０００円を超えたのには驚きました。

調べてみると、インチュニブは比較的新しいお薬で、ジェネリック品が無いようです。
また、発達障害のADHDのお薬と言うこともあり、需要が少なく大量生産が難しいため価格が高くなりがちだそうです。

さらに、徐放性製剤（長時間効果が続く工夫がされている）タイプの錠剤で、特許技術が使われています。これが高価格の要因の一つのようです。

インチュニブだけで１２００円くらいの薬代が上乗せされてしまったので、効果が感じられなければ次回から止めたいと思いました。

インチュニブの副作用はひどい？攻撃性やイライラ・眠気などについて

インチュニブは一般的なお薬と比較して、特別に副作用が強いというわけではないようです。
もちろん人によって違うとは思います。

インチュニブの効果が得られるADHDの人などは、副作用も強くなるのでしょうか。

ここでは、ASDで聴覚過敏に問題の私自身の副作用についてですので、参考になるかどうかはわかりません。

眠気の副作用について

インチュニブを一番最初に飲んだ時は、全く副作用を感じませんでした。
しかし、２回目以降から、私には物凄く副作用が強く出ました。

特に、食後に飲んでいたのですが、食後２時間後に起きていられないほどの強烈な眠気を感じていました。
もちろん、すぐ横になり寝てしまいました。

こんなことが５日間くらい続いたと思います。
しかし、１週間以上経ってからは、寝不足でもそれほど強い眠気は襲ってこない、普通よりちょっと強いいくらいでした。

３週間くらい経った今では、眠気はいつもと変わらないと感じています。

インチュニブのイライラや攻撃性の感情について

私はうつ病であり、さらに２２年以上の引きこもりであり、普段から感情がほとんど表に出てきません。
我慢しているというか、抑えていると思います。

しかし、インチュニブを飲んでから２週間くらい経った頃でしょうか、イライラや感情が表に出るようになったのです。
具体的には、サッカーを観るのが好きなのですが、選手があり得ないミスや期待してみていると、言葉に出るほどイライラしてしまいました。

「はぁああ、なんでそんなプレイするの！？」とか、「審判買収されている！」など、普段なら絶対に口にしないのに、何故か言葉に出てしまいました。
今も、その様な状態になっています。

明らかに抑えていた感情が表に出ている感じです。

攻撃性については、無いとは思っています。
ただイライラするだけで、物に当たったり、八つ当たりするような状態にはなってはいません。

インチュニブは痩せる？体重増加する？

インチュニブの副作用として、体重の増減はどうなのでしょうか。

私自身が３週間飲み続けた結果は、体重が多少増えたと思います。
食欲はちょっと増加して、体重が増えたみたいな感じです。

インチュニブの一般的な副作用として「痩せる」という報告は無いようです。

インチュニブの副作用で体重減少の報告は少なく、むしろ食欲増加による体重増加の可能性が指摘されています。

口の渇きについて

インチュニブの副作用の中でも、異常な眠気と尋常ではない口の渇きが特に強く出ました。

どちらも服用2日目から1週間ほどがピークで、特に口の渇きは想像以上に辛かったです。

眠気もかなり強かったのですが、それ以上に口の中がカラカラに乾いてしまっていました。
水を飲んでも、水を口の中に含んでうがいなどをしても、すぐにからからになってしまう感じです。

また、口の中だけでなく、口の周り、が干からびているとも感じていました。
特に寝起きはミイラ並みに干からびているんじゃないか、と思うほどでした。

良くある副作用と頻度・特徴

一般的に良くあるインチュニブの副作用などをまとめておきます。

副作用の種類	頻度	特徴
眠気（傾眠）	約30～40%	初期に多いが、慣れて軽減する
倦怠感・だるさ	約20～30%	血圧低下による影響も
頭痛	約10～15%	服用初期に出やすい
口渇（ドライマウス）	約1～10%	初期に一時的に出る
めまい・立ちくらみ	約5～10%	血圧低下が原因
便秘	約1～5%	消化管の運動が緩やかになる

発達障害のASDにインチュニブは効くの？効かないの？

ADHDのお薬であるインチュニブはASDに効果があるのでしょうか。

結論として、私はまだ３週間くらいしか飲んでいませんが、１０～１５％くらいは効果はあったのではないかと感じています。

インチュニブはASD自体を治療する薬ではありませんが、「ASDに併存する症状（感覚過敏、不安、睡眠障害）」に対しては効果がある場合があると言われています。
特に交感神経を抑える作用があるため、神経過敏やイライラを和らげる効果を期待できることがあるとのことです。

インチュニブを処方してくれた担当医の目的が、私の聴覚過敏に対する対策として処方してくれたようです。
たぶん、気にしないようなメンタルにしたかったのでしょう。

しかし、実際は既に近所の室外機の低周波問題は、現時点では８０％くらい解決しており、あまり問題にはなっていません。
それでも、新たに発生した他の家の夜と朝に２～３０分のエアコンの暖房時の室外機の低周波音には悩まされています。
この問題が、「少しくらいなら」と許せるというか、気にしなくなったような気はします。

ASDに対するADHDの効能については、衝動性や多動性は確かに少し効果があったような気がします。
しかし、引きこもっており、衝動や多動性が起こるような刺激のある生活をしていないため、実際は不明です。

インチュニブの効果が出るまでどれくらい？

一般的には 1～2週間 で副作用が落ち着き、2～4週間 ほどで効果が安定すると言われています。

私の場合、副作用（眠気・口の渇き）は 2日目から1週間ほどでピークに達し、その後徐々に落ち着きました。
効果ははっきりと自覚できるものではなく、「少しだけ気持ちが落ち着くような気がする」 という程度です。

服用時間の変更について

実はインチュニブを１日２錠（１回で２錠）飲むように書かれていたのですが、毎日１錠しか飲んでいません。

一般的に最初は1日1錠という情報があったからです。

症状が強い人には、１日２錠から始めることもあるそうです。

でも私が１日１錠に蚊ってん自己判断した本当の理由は、怖かったからです。
正直、精神系のお薬は本当に怖いです。

私が睡眠剤を飲んだ時も効きすぎて、強烈な眠気→心拍停止状態に陥る感覚がずっと続いて、薬による強烈な眠気が怖かったからです。

しかし、このインチュニブによる猛烈な眠気は、呼吸が止まりそうになる感覚は訪れず、目をつむるとすぐに寝てしまう状態でした。

なので、服用時間を変更（調整）しようと思っていました。
しかし、インチュニブを服用後、１５時間くらい効果があるのか、次の日まで食後に眠気が強くなっていました。

インチュニブの服用時間の変更をしても、効果が長いので、あまり意味が無いかもしれません。
私は引きこもりでずっと家にいるので、問題は無いのですが、普通の人は服用時間の変更（調整）を活動時間によって考えた方が良いかもしれません。

インチュニブは 夜寝る前に飲むのが一般的と言われています。
理由は、副作用として眠気が出ることが多いため、日中の活動に影響を与えにくくするためです。

インチュニブを飲み忘れるとどうなる？

インチュニブを飲み忘れるとどうなるのでしょうか。

インチュニブは血中濃度が安定して効果を発揮する薬なので、飲み忘れると翌日以降に落ち着きがなくなる、イライラが増える、睡眠が不安定になる可能性があるようです。

ただし、コンサータやストラテラのような即効性のある刺激薬ではないため、1回飲み忘れたからといって極端な離脱症状が出ることは少ないと言われています。

インチュニブとストラテラの違い

ASDの私がADHD治療薬であるインチュニブとストラテラを実際に服用して比較したところ、インチュニブのほうがはるかに飲みやすく、副作用も少なく感じました。

ストラテラを試したときは、効果をほとんど実感できず、副作用ばかりが目立ったという印象でした。
特に吐き気や食欲不振、頭のモヤモヤ感が強く、飲み続けるのがとても辛かったのを覚えています。

そのため、「ストラテラを長期間服用し続けるのは無理だ」とはっきり感じました。

一方、インチュニブは副作用こそあったものの、眠気や口の渇きが中心で、ストラテラほどの強い不快感はありませんでした。
「少し落ち着く感じがする」 という程度の効果は感じられたため、ストラテラよりはマシだったといえます。

インチュニブとストラテラの違い

比較項目	インチュニブ	ストラテラ
作用機序	交感神経を抑える（α2Aアドレナリン受容体刺激）	ノルアドレナリンを増やして注意力を高める
効果の出方	ゆるやかに落ち着きをもたらす	集中力・注意力を向上させる
副作用	眠気、血圧低下、口渇、イライラ	吐き気、食欲減退、イライラ、不安
即効性	効果が出るのに2週間以上かかる	1～2週間で変化を感じやすい
向いているタイプ	衝動性や多動よりも、落ち着きが欲しい人	注意力を向上させたい人

インチュニブをやめたらどうなる？

私は、３週間くらいインチュニブを飲み続けましたが、あまり効果を感じられませんでした。
なので、このブログを書いている今日から、インチュニブの服薬を止めたいと思います。

正直、いきなり止めるのは本当に怖いです。
デパスの離脱症状の苦しみを体験している身としては、精神薬を止める難しさを身をもって知っています。

あと、鬱のお薬であるセルトラリンもいつかは止めたいと思っているのですが、今現在効果を実感しており、今は全く止められないです。

しかし、インチュニブはまだそれほど服用していないですし、効果もそれほどでないです。

ただ、いきなり止めるのは難しいのではないかと思っています。
甘えて、錠剤カッターで半分にして少しずつ減らしていく方法もあります。

ですが、あえていきなり止めてみたいと思います。
身をもって、体験談を残しておきたいからです。

１週間くらい経った後に結果をご報告したいと思います。

インチュニブをやめる際の注意点

インチュニブは依存性のある薬ではありませんが、急にやめると「離脱症状（リバウンド）」が出ることがあると言われています。

特に、服用期間が長い場合、急に中断すると「イライラ、不安、不眠、めまい」などが起こることがある ので注意が必要です。

・長期間服用している場合は、いきなり中止せず、医師と相談して減薬するのが安全。

・短期間（数週間）の服用なら、少しずつ減らすか、医師の指示がなくても中断しても問題がないことが多い。

・万が一、急なイライラや不安が出た場合は、すぐに医師に相談する。

私は3週間の服用なので、少しずつ減らすか、そのまま中止するかを自分で判断することにしました。

デパスのような強い依存性のある薬ではないため、そこまで慎重になる必要はないと思っていますが、念のため注意しながらやめてみよう と思います。

インチュニブの服用を止めて10日後

インチュニブを飲むのをやめてから１０日くらい経ったのですが、特に問題となるような離脱症状は出ていません。

ただ、少しだけ睡眠の質が落ちた気がします。
よく目が覚めるのはいつもの事なのですが、インチュニブを止めて3日くらいは、悪夢を見続けていました。
またいつもは３～5時間くらいで目が覚めるのですが、2時間おきくらいに目が覚めてもいました。

ただ、3日以降は特に何かの副作用が出たという訳でもなく、インチュニブを飲む前と同じ状態になったと思われます。
3週間くらいしか服用していなかったので、それほど体に影響が無かったのかもしれませんが。

まとめ

インチュニブはもともと「小児ADHDの治療薬」として開発され、日本でも6歳から15歳の小児ADHDに適応されています。
成人ADHDへの効果についても一定の研究はありますが、現在のところ 成人への正式な適応は取得されていないようです。

また、インチュニブは ASD（自閉症スペクトラム障害）に対する治療薬としては認可されていません。

ただし、感覚過敏やイライラ、不安の軽減などの目的でASDの人にも処方されるケースがあるようです。
特に、ADHDの特性（衝動性や注意散漫）が強いASDに対して、試験的に使用されることも。

しかし、ADHDに比べると ASD単体に対する有効性ははっきりしていない ため、医師によっては処方に慎重になることが多い薬と言われています。

特に、聴覚過敏や睡眠障害を和らげる目的で使用されるケースがあり、私もその目的で処方されました。

医師が処方する以上、一定の根拠があってのことだとは思いますが、実際に飲んでみた感想としては「ほとんど効果を感じられなかった」というのが正直なところです。

一方で、副作用はかなり強く出ました。
特に、猛烈な眠気、口の渇き、イライラなどが目立ち、服用2日目から1週間ほどはかなり辛い状態でした。

10日を過ぎたあたりから少しずつ落ち着いてきたものの、それでも「飲み続けたい」と思えるほどのメリットは感じられませんでした。

結局、「副作用の辛さ」と「効果の薄さ」を天秤にかけた結果、服用を続ける意味があるのか疑問に感じるようになりました。

私にとってインチュニブは、「ASDの特性を大きく改善する薬」というよりは、「多少気持ちが落ち着くかもしれないが、副作用が強くて割に合わない薬」だったのかもしれません。値段も高いですし・・・。