私は子供の頃から前屈みの歩き方でした。
小学生の頃、5~6人の班で登校するのですが、「歩き方が変だよ」とよく言われていました。
ただ、治すように言われず、自分でも発達障害の想像力が欠如から普通がわからず、何も気にしてはいませんでした。
大人になった今の歩き方も前かがみであり、つま先に重心がいってしまっています。

指摘されていないのでまったく気づかなかったのですが、今でも階段の上り下りがほぼつま先と中足骨だけです。
意識すればかかとに重心を置くのですが、無意識化ではほぼつま先付近を使用しています。

発達障害の人の歩き方がおかしい理由はいくつかあります。
体の姿勢やバランスを保つのが苦手。
感覚の異常。
注意力の欠如。
速足。
リズムの乱れ。
運動の協同性の困難など。

全ての発達障害の人の歩き方がおかしい、特徴的な歩行をするわけではありません。
発達障害の症状は人によって違いますので、普通の人と同じ歩き方ができる方もいます。
発達障害の人の脳の問題によって「すり足」「ペンギン歩き」「つま先歩き」など、おかしいように見える歩き方をしてしまうだけです。

発達障害の人の子供や大人の人の歩き方のおかしい理由や特徴はいくつかあります。
今回は、発達障害の人の歩き方をテーマに書いていきたいと思います。

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発達障害の子供や大人の歩き方の特徴

発達障害の人の子供から大人まで、特徴的な歩き方はいくつかあります。

ペンギン歩き

発達障害の自閉症スペクトラム(ASD)の人に見られる歩き方です。

ペンギンの歩き方は両手を体のわきに密接して歩いていますよね。
その歩き方と同じく、両手を体に固定して、ペンギンのように体を上下左右に揺らしながら歩きます。

ペンギン歩きをしている人は、私が小学生の頃に一人くらいはいた気がします。
大人になってからはほぼ見たことはありません。

つま先歩き

発達障害(ASD)である私自身が感じている歩き方です。

足の指や中足骨あたりだけで歩いたり、階段を上り下りしてしまいます。
中足骨より後ろは浮いている感じで、ほぼ使用していません。

今、自分の足裏を見てみると、両足とも中足骨部分が豆になっています。
昔から気づいていたことですが、なぜその部分だけマメになってしまっているのだろうと疑問に思っていました。

すり足

足の裏を地面に密着させて、引きづるように歩くしぐさです。
剣道や相撲など武道でよく見かける足さばきのような感じです。

私も昔、仕方なく部活に入らなければならない時期があり、空手部に所属していたことがあります。
(対人関係でボロボロになり、3ヶ月くらいで辞めましたが)
空手もほぼすり足で移動しており、肌足の為、中足骨辺りの皮が剥けてしまい、痛い思いをした記憶があります。

発達障害の人のすり足は脳機能異常の影響から起こります。
足を持ち上げるのが苦手だったり、脳の筋肉の連携伝達が上手くいっていないなど。
足を引きずるように「すり足」になってしまうのです。

早歩き

発達障害の人は、普通の人よりも足早になる傾向があります。

発達障害の症状である感覚過敏やストレスを受けやすい影響から、無意識に早歩きになってしまいます。
感情の抑制が取りづらく、自然と足早になってしまうのです。

私も早歩きの傾向があります。
2カ月に1度の病院でしかほぼ外出しませんが、早く歩いてしまっています。
理由として、人に見られるのが本当に苦手だからです。
人の視線や対人恐怖症から「同じ空間に居たくない」「とにかく近づかないでほしい」など、人との触れ合いを極端に避けるためです。

もう1つ、私は逆に歩くのが遅いと感じています。
胴長短足であり、歩行が狭いからです。
普通に意識して歩くと、明らかに0.8歩くらい遅い感じがします。
つま先歩きの影響から、早く歩いているようにみえますが、歩幅が多いだけで実際は遅い。

胴長短足は父親と同じ体型の劣等遺伝であり、さらに発達障害の影響から歩行スピードがおかしくなっています。

発達障害の子供や大人の歩き方がおかしい理由

発達障害の人の歩行が変になってしまう理由はいくつかあります。

運動機能の未発達、凹凸

発達障害の人は運動が苦手な方が多い印象があります。
私もただ単に走る以外は苦手でした。
特に球技が壊滅的に下手です。

理由として、発達障害の脳機能異常から運動機能のバランスが壊れていると思われます。
運動の協調性やリズムの取り方が普通の人の脳と違ってしまっている。
歩行にもその影響が関係し、バランスやリズムを上手く取れず、変な歩き方、おかしくなってしまうと考えられます。

感覚過敏の影響

発達障害の人は感覚過敏を抱えている方が多くいます。
私自身も聴覚過敏であり、日常生活に支障をもたらしています。

発達障害の触覚過敏の影響から歩き方が変になってしまう傾向もあります。
足の一部が異常に過敏状態であったり、逆に鈍感の影響から歩行が変になってしまう。

また、周囲の影響もあります。
感覚過敏から聴覚、嗅覚、触覚など、普通の人の何倍も感じてしまい、リズムが乱れ、早歩きになったり、歩行に影響が出てしまいます。

姿勢や体のバランスの悪さ

発達障害の脳機能の影響から姿勢が悪くなり、筋力のバランスがおかしくなったりします。
私も子供の頃から物凄く姿勢が悪く、常に老人と同じような超猫背でした。
何故なのだろうかと今更ながら考えてみると、やはり発達障害の影響があると思いました。

父親の胴長短足の影響から、私は胴が異常に長く、足が短いです。
さらに子供の頃から目が悪いのでその影響もあると思います。

歩き方も超猫背の影響から姿勢が上手く制御できず、バランスも上手く取れないのでつま先歩きになってしまったのだと考えられます。

発達障害の人は普通の人と同じようなバランス感覚ができず、意識しないと姿勢が悪くなり、歩行にも影響が出てしまう傾向があります。

まとめ:発達障害の歩き方がおかしい理由

発達障害の人は、特性によって歩き方に特徴が出たり、変になってしまう人もいます。
私自身が発達障害のASDであり、前かがみ、つま先歩き、姿勢が悪いなど、生まれつきずっとあります。

歩き方がおかしいだけで、人に変に思われているだけならまだいいと思います。
しかし、変な歩き方の影響で体に不調が出たり、怪我をしてしまわないように気を付けなければなりません。

私の場合ですと、中足骨や親指の辺りに常に豆ができてしまっています。
さらに、足の負荷の影響かわかりませんが、太ももが異常に太い、ぜい肉があります。
足のツボがあるように、正しい歩き方をしていないと、体に良くないのかもしれません。

今トイレに行って気づいたのですが、つま先しか使っていませんでした。
意識してみると特に親指に負担がかかっていました。

子供の頃からつま先歩きだったので、今更治すのは難しいです。
無意識化でも普通の歩き方や立ち方をするのは、治らない発達障害には難しいと思います。

全ての発達障害の人の歩き方が変な状態ではありません。
普通の人と同じような歩行ができる人も多いと思います。

もし自分が発達障害で歩行に違和感を感じたら、直す意識や努力をしてみてもいいのかもしれません。
普通の人とは違う歩き方が恥ずかしかったり、思わぬアクシデントになる可能性もありますから。

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