発達障害のASD(アスペルガー)は、生き方を間違えると人生は崩壊します。

自分では普通にしているつもりでも、他人から見ると異常な言動だったり、違和感や変な状態になってしまうからです。

ASDの私の場合は、発達障害の概念が無い時代であり、何のサポートや理解も得られなかった為、最悪の人生となりました。

ASDには、絶対に発達障害の症状に対する周囲の認知が必要だし、支援を得なければなりません。

そしてASDの人は、得意不得意がはっきりしています。
また、興味の限定、視野の狭さ、こだわり、五感の過敏性など、普通の人の何倍ものハンデがあるし、苦労をしてしまいます。

なので、周囲の人やASD当事者自身が、人生の生き方を明確にしっかりと考えなければならないのです。

そこで今回は、asdの生き方のガイドや、人との交流の仕方などについて考えていきたいと思います。

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はじめに:asdとは何か?

asdとは、自分の経験から導き出した答えとしては、「健常者の3倍以上、人生を苦労する、生まれついての脳機能異常」です。

先天性の脳の問題から、どうあがいても普通が出来ない辛さが引き起こされてしまうのです。

少なくとも「普通」が求められる現代社会において、一般人と同じように振る舞えないasdは大変です。
生き方を間違えると人生が終わってしまいます。

asdの定義と特徴

ASDとは、Autism Spectrum Disorder(自閉症スペクトラム障害)の略称です。
ASDは、生まれつき脳の発達に特徴があることによって、社会性やコミュニケーションに困難が生じる障害です。

ASDには、自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害などが含まれます。

ASDの人は、以下のような特徴を持っています。

  • ・興味や関心が限られている
  • ・視野が狭く、こだわりが強い
  • ・五感が過敏であったり鈍感であったりする
  • ・表情や声のトーン、ジェスチャーなどの非言語的な伝達が苦手
  • ・他人の気持ちや考え方が分からない
  • ・自分の気持ちや考え方を上手に伝えられない
  • ・コミュニケーションのルールやマナーが分からない
  • ・変化や予期せぬことに対応できない
  • ・ルーティンや秩序を好む

ASDの人は、これらの特徴によって、周りの人との関係を築くことに苦労します。
しかし、ASDの人には、以下のような長所や強みもあります。

  • ・興味や関心が限られている
  • ・特定の分野に深い知識や技能を持っている
  • ・細かいことに気がつく
  • ・正直で嘘をつかない
  • ・独創的で創造的である
  • ・集中力が高い
  • ・理論的で論理的である

ASDの人は、自分の長所や強みを活かして、周りの人との関係を良くすることができます。
そのためには、自分の特徴やニーズを理解し、周りの人にも理解してもらうことが大切です。

asdの人が周りとの関係で困ること

ASDの人が周りとの関係で困ることは、たくさんあります。
例えば、以下のようなことです。

  • ・会話がうまくできない
  • ・友達ができない
  • ・恋愛や結婚ができない
  • ・家族や親戚との関係がうまくいかない
  • ・学校や職場での人間関係がうまくいかない
  • ・いじめや差別にあう
  • ・孤独や不安を感じる
  • ・自己肯定感が低い
  • ・自分の存在意義や価値を見出せない

asdの私は全部当てはまっています。

人とのコミュニケーションが上手くいかず崩壊する。
恋愛経験0。
家族や親戚との関係もボロボロで交流0になる。
学校や会社でイジメ、孤立化。
自己肯定感が最底辺。
受動型アスペルガーから、自己がほとんど無い。

私の場合は、発達障害の言葉自体が無かったので、理解やサポートが皆無なことが一番の原因です。

2024年現在は、発達障害の支援も充実してきてはいますが、それでもasdの人には常に理解やサポートが必須です。
特性によって、簡単に人生が転落してしまいますので。

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ASD(アスペルガー)の生き方の秘訣とは

ASDの生き方の秘訣とは、一体なんでしょうか。
ASDとして生きてきて、人生を失敗した私の考えから導き出された答えは、「自己分析を徹底的に行う」です。

私の場合は、ASDが世の中に知られていない状態でしたので、孤立無援の状態でした。

でも、子供の頃から「自分が普通ではない」とはおぼろげに思っていました。
ただ、それも大人になってからようやく確信に至っただけで、子供の頃は全く気づいていませんでした。

発達障害と判明する30代後半まで、「自分は普通の人」だと思っていました。

ASDは、他人の事はもちろんの事、自分自身の事にも全く気付けません。

「思いつかない」、「気付けない」、そして「思ったことをそのまま話す(してしまう)」と言った、困った状態です。

なので、普通の人のような生き方は出来ません。
また、自分では普通にしているつもりでも、実際は全く正反対の言動になってしまっています。

これらの問題を極力抑えて、表に出さない状態が、ASDの生き方の秘訣だと私は考えます。

その為の方法が「自己分析」なのです。
しかし、ASDの人は、自己分析が非常に苦手です。
全て、ASDの特性(脳機能異常)のせいです。

ではどうすればいいのでしょうか。

それは、他人から見た自分を教えてもらうことです。

特に一番交流のある、親や家族、友達、学校の先生、会社の同僚などなど。
他者から見たASD当事者の状態を教えてもらえば、ある程度、自分がどのような人間かわかってきます。

また、精神科や心の心療内科、クリニックなどの専門医に相談してみるのも良いでしょう。

とにかく、ASD当事者は、自分の特性や特徴を完全に把握する必要があります。

発達障害の症状は人によって違いますので、細かい問題も人それぞれです。
しかし、大抵のASDの人は、コミュニケーションに問題を抱えていることが多いです。
また、視野の狭さ、こだわり、想像力の欠如などによって、社会性が無い状態です。

これらの問題は、ASDにとっては「経験」によってある程度は克服できます。
普通の人であれば、想像して、「何となくこうだ」といった感じで行動しています。

しかし、ASDの人は、想像力が欠如しているので、自分で何をどうしたらいいのかわからない。
そして、間違った言動をしてしまい、失敗する。

その経験を生かして、次につなげていくのです。
しかし、その失敗が致命的になる事もあり、人生が崩壊する可能性も秘めているのです。

ですので、その失敗を極力減らすためにも、「自己分析」を徹底的に行う必要があるのです。

ASDの人は、得意不得意がはっきりしていますし、興味のあるなしも極端です。
普通の人が普通に出来ることが難しくなることも多いです。

なので、自分の長所に合った道に進んで人生を生きていく必要が本当にマストです。
自分の得意な事以外の分野で人生を進めてしまうと、高確率で失敗します。
本当に。

だから、他者からの自分の良い所や悪い所をしっかりと聞き、フィードバックする必要があります。

私が思う発達障害のASD(アスペルガー)の人の生き方の秘訣のまとめは以下の通りです。

  • ・会話がうまくできない
  • ・自分の特性や特徴を理解する
  • ・自分の長所や強みを活かす
  • ・自分の短所や苦手なことを避ける
  • ・周りの人にも理解や協力を求める
  • ・自分に合った環境や仕事を選ぶ
  • ・自分のペースで生きる
  • ・自分の価値や幸せを見つける

ASDの人は、自分主体で生きてしまいがちです。
それは脳の特性上仕方が無いのですが、その影響から周囲との交流が上手くいかなかったり、人生に問題が出てきてしまいます。

そのならない為にも、自己分析を完璧に行い、自分の人生の生き方のロードマップを作成することが必要不可欠なのです。

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asdの人が周りとの関係を良くするために知っておくべきこと

ASDの人が周りとの関係を良くするためには、まず、自分の特徴や問題を理解(自己分析)し、周りの人にも把握してもらうことがマストです。

しかし、それだけでは意味が無いです。

ASD当事者が周りの人の気持ちや考え方も理解することが必要です。
でも、それは本当に難しいです。

何故なら、想像力が欠如しており、思いつかない、気付けないからです。
その結果、空気が読めなかったり、余計なことを言ってしまい、周囲の人との関係が勝手に悪化してしまうからです。

ただ、それでも自己分析をしっかりとして、特定の場面においてどう考え、行動すればいいのか前もって考えておくことで、少しは対処が可能です。

また、自分の気持ちや考え方も上手に伝えることが必要です。
さらに、コミュニケーションの基本的なルールやマナーも守る(意識する)ことがマストです。

周りの人の気持ちや考え方を理解する方法

ASDの人は、他人の気持ちや考え方が分からないことが多いです。
これは、以下のような理由があります。

表情や声のトーン、ジェスチャーなどの非言語的な伝達が苦手である
他人の視点や立場に立って物事を考えることが苦手である
他人の感情や動機を推測することが苦手である
自分の感情や動機を認識することが苦手である

asdの人の気持ちや考え方を伝える方法

ASDの人は、他人の気持ちや考え方が分からないことが多いです。
理由としては以下のようなことがあります。

表情や声のトーン、ジェスチャーなどの非言語的な伝達が苦手である
他人の視点や立場に立って物事を考えることが苦手である
他人の感情や動機を推測することが苦手である
自分の感情や動機を認識することが苦手である

これらの理由によって、ASDの人は、周りの人とのコミュニケーションにおいて、誤解や衝突を招くことがあります。

周りの人の気分や態度の変化に気づかない
言葉のニュアンスや皮肉を理解できない
他者の期待や要求に応えられない
人の感情や考えに配慮できない
周りの人の興味や話題に合わせられない

とにかくASDの人は、「気付けない」から周囲の人とのコミュニケーションや交流が上手くいかないのです。

別に悪気があってそうなっているのではなく、無意識化に勝手にそのような状態になってしまっています。

逆にこれらのASDの脳問題からくる状態を理解(意識)して対策すれば、もっとスムーズにコミュニケーションをとることができます。

では、周りの人の気持ちや考え方を理解する方法は、どうすればいいのでしょうか?
以下のような方法があります。

表情や声のトーン、ジェスチャーなどの非言語的な伝達に注意する
他人の視点や立場に立って物事を考える練習をする
他人の感情や動機を推測する練習をする
自分の感情や動機を認識する練習をする

これらの方法は、一朝一夕にできるものではありません。
時間と努力が必要です。
しかし、できるだけやってみてください。

また、周りの人にも、自分の特徴や特性を理解してもらう必要もあります。

表情や声のトーン、ジェスチャーなどの非言語的な伝達が分かりにくい場合は、言葉で補足してもらう
他人の視点や立場に立って物事を考えることが難しい場合は、具体的に説明してもらう
他人の感情や動機を推測することが難しい場合は、直接聞いてもらう
自分の感情や動機を認識することが難しい場合は、フィードバックしてもらう

これらのことは、周りの人にとって、面倒や迷惑をかけることがあるかもしれません。
しかし、ASDの人にとって、とても助かることです。

周りの人が、ASDの人の特徴やニーズに対して、理解し、受け入れ、尊重し、支援してくれれば、ASDの人は、周りの人の気持ちや考え方を理解することができます。
そして、周囲との関係を良くすることができます。

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コミュニケーションの基本的なルールやマナー

ASDの人は、コミュニケーションの基本的なルールやマナーが分からないことが多いです。
これは、以下のような理由があります。

  • 会話がうまくできない
  • 社会的な暗黙の了解や常識が分からない
  • 他人の反応や思考に気づかない
  • 自分の言動や態度に自覚がない
  • 自分のペースやスタイルにこだわる

上記の弱点によって、ASDの人は、周りの人とのコミュニケーションにおいて、失礼や無神経なことを言ったり、したりすることがあります。
例えば、以下のようなことです。

  • 他人の話を遮ったり、聞かなかったりする
  • 自分の話ばかりしたり、長くしたりする
  • 他人の話に興味を示さなかったり、否定したりする
  • 他人のプライバシーや個人情報に関する質問をしたり、暴露したりする
  • 他人の意見や感情を尊重しなかったり、批判したりする

では、コミュニケーションの基本的なルールやマナーは、どうすればいいのでしょうか?

考えられる方法としては、自分の言動を「意識する」必要があります。

ASDの特性によって、勝手に思ったことを言ってしまいます。
なので、話す前に熟考して欲しいと思います。

会話や行動はワンテンポ遅れますが、それでも人を不快にさせていないか考える必要があるのです。
その為には、以下のような方法を取り入れてみてください。

社会的な暗黙の了解や常識を学ぶ
他人の反応やフィードバックに注意する
自分の言動や態度に自覚を持つ
自分のペースやスタイルに柔軟に対応する

まとめ

発達障害のASD(アスペルガー)の人の「生き方の秘訣」についてお伝えしてきました。

とにかく、ASDの人には、周囲の人の理解とサポートが絶対に必要です。
でないと、いつの間にか嫌われていたり、何をしていいのかわからず物事が上手くいかないなど、散々な目に合う可能性が非常に高いです。

現代社会では、人生の道から一歩でも逸れると再起を図るのは難しいです。
まして、発達障害のASDというハンデがあるのであれば尚更です。

そうならない為にも、ASDの人は自己分析を徹底的に行い、自分の人生の進むべき道をしっかりと決めて欲しいと思います。

そのサポートとして親や教師、そして精神科や心療内科の専門医の意見を聞く必要がマストです。

特に、発達障害に詳しい専門医の意見は積極的に取り入れるべきです。
ASD当事者の特性や状態を把握し、適切な指導をしてくれると思いますので。

ASDは本当に、人とのコミュニケーションが求められる現代社会においては、生きるのが大変です。

ですので、ASDの短所を極力出させず、長所を生かせる人生の生き方をする必要があるのです。

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