発達障害の人は、頭が大きいのでしょうか。
調べてみると、発達障害の自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の人は、頭が大きい、変な形の傾向があるようです。
発達障害は、脳機能の凹凸や未発達が関係しています。
脳の大きさに異常が見られたとしても不思議ではないのです。
頭の大きい人の割合は一般的に1~2%程度だと言われいます。
ある意味、頭の大きさが発達障害・自閉症ASDの人を見分ける判断の1つの基準となると思います。
今回は、発達障害の人の頭の大きい理由をお伝えしていきます。
発達障害・自閉症の人は頭が大きい?後頭部が変?
発達障害の自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の人は、脳が大きい傾向があり、頭の大きさも比例して大きくなるそうです。
これは、自閉症についての最初の研究者の一人である、アメリカの精神医学者レオ・カンナーが1943年に提唱されたとされています。
実際、発達障害ASDの私自身も、頭が大きいです。
頭というか、後頭部がボコッと出っ張っているのです。
例えるなら、ドラゴンボールのナメック星人の頭の形のイメージです。
今、頭を触ってみても、明らかに後頭部が盛り上がっています。
自分の後頭部が大きいと気づいたのは、小学生の頃です。
私が小学5~6年生の頃、クラスの一人の男の子に「後頭部に卵が入っている」と言われたことがあります。
「宇宙人」だとか「ダチョウの卵が入っている」というようなことを言われた記憶があります。
ただ、悪意がある言われ方ではなく、純粋にそう思った感想を伝えられただけです。
私は当時、病気か何か問題があるのではないかと思い、母にそのことを言いました。
そして、病院へ連れて行かれました。
どのような検査をしたかは覚えていないのですが、医師は「何も問題はない」という結論でした。
母親は、私を安心させるために「運動能力が発達しているから後頭部が出ているんだよ」というようなことを言っていました。
しかし、医師は「そうなんですか?」と逆に聞き返していました。
母は「そういうことにしておいてください」というようなニュアンスを返していました。
「空気を読め」と言っているのだと思います。
小学生の頃は短髪でしたので、余計後頭部の頭の変な形が目立っていたと思います。
中学生の頃もまだ坊主くらい短かったので、頭の形で馬鹿にされていた記憶があります。
発達障害は医学的にまだ解明されていないですし、症状も人それぞれです。
頭の大きさについても、発達障害だからといって、全てのアスペルガーASDの頭が大きい訳ではありません。
ただ、発達障害の自閉症ASDの人の「約4人に一人」は脳や頭が大きい傾向があるようです。
発達障害ASDとADHDの脳の大きさの違い
発達障害のADHD(多動・衝動性・注意欠如)は、脳や頭の大きさは普通の人(定型発達)と変わらないとされています。
では何故、発達障害の自閉症ASDの人だけ頭が大きくなってしまうのでしょうか。
ASDとADHDは同じ発達障害の区分としてまとめられてはいます。
しかし、どちらも全く違う脳の働き・特性(ハンデ)です。
例えるなら、男と女くらい別の生き物であり、思考も異なります。
発達障害ASDの自分が感じているのが、ASDは想像力が異常に欠如しており、頭の中が常に空っぽ、何も思いつかない、感じない状態です。
逆にADHDの人の場合、頭の中が常に何かしら浮かんでくる思考過多状態、気づきや思い付き、感じ方が強い印象があります。
ASDとADHDは同じ発達障害ですが、脳の特性は全く異なります。
発達障害の脳構造は未解明であり、はっきりしたことはわかりません。
ですが、思考回路や神経伝達物質の流れの違いが、脳の大きさに関係しているのだと思われます。
また、ADHDの人の脳をスキャンした結果、脳の体積が健常者よりも小さいことが判明しました。
これは、幼年期の頃に見られる脳の大きさだそうです。
大人になると成長と共に普通の人と変わらなくなり、頭や脳の大きさは健常者と変わらないようです。
発達障害ASDの頭の大きさが大人になっても変わらない
ASDの人の脳の大きさは何故、大人に成長しても変わらないのでしょうか。
ASDの脳は2歳までは爆発的に成長するとされており、脳と頭が大きくなるという説があります。
それ以降の脳の成長は停滞してしまうそうです。
また、自閉症ASDの人は、生まれつきの脳の凹凸により、健常者とは違うバランスの悪い脳の成長をします。
その為、偏桃体や小脳などの領域が普通の人よりも大きくなるそうです。
これらの発達過程は大人になっても変わらない為、発達障害ASDの脳はADHDと違い、大きいままなのです。
まとめ
頭が大きいと、見た目的に物凄くダサいですし、恥ずかしいです。
また、人の第一印象は、見た目で判断されてしまいます。
発達障害ASDは、性格面でも人から敬遠されがちなのに、頭の大きさでも変に思われてしまう辛さがあります。
私は頭が大きい為、学生の頃は辛い思いをしていました。
頭の形や大きさで馬鹿にされることは、些細な問題でした。
一番の辛さは、授業中です。
黒板を写す時に下を向いてノートに書きます。
この時に、ずっと同じ姿勢を続けていると、頭が重くなって首が辛くなります。
頭の大きさや重さから、疲労が普通の人の何倍もかかっていたのです。
その為、いつもおでこに手を当てて、頭を支えていた記憶があります。
発達障害ASDの25%は頭が大きい傾向があり、私生活で辛い思いをしてしまいます。
大人になっても、頭の大きさや形は変わらない為、不便なままです。
発達障害の脳機能異常だけではなく、見た目や態勢にも辛い目に遭うのは酷すぎると思います。