デパスは飲み続けると、止められなくなる精神安定剤です。
数週間~1ヶ月程度であれば依存状態にならず、飲むのを止めても離脱症状が現れることは稀です。
しかし、毎日服用し続けていると、デパスを飲まないと気持ちだけでなく、体に異変が起こります。
私は2010年~2023年の現在までデパスを飲み続けています。
今は、デパスをたまに飲む、もしくは寝る前に4分の1~半分に割って服用しています。
しかし、13年以上デパスと関わってきた身としては、依存性、止めた時の離脱症状はかなりきつかったです。
私は2009年頃に、甲状腺機能亢進症の動悸症状を抑えるために、インデラルとともにデパスが処方されました。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の症状は、耐えられないレベルの動悸の酷さがあります。
インデラルやデパスは、血圧を抑えて動悸を落ち着かせてくれます。
甲状腺機能亢進症には必須の安定剤です。
1日3錠のデパスとインデラルを3年以上飲み続けていた記憶があります。
甲状腺機能亢進症の動悸症状が抑えられてきて、ようやく1日1錠となりました。
ちなみに甲状腺機能亢進症は今年の初めにようやく病態が安定し、特効薬のメルカゾールを止めることが出来ました。
デパスは精神安定剤や睡眠障害対策としてよく処方されており、最もポピュラーなお薬です。
しかし、個人的にお勧めはできません。
止めた時の副作用があまりにも辛かったからです。
依存性が強く、やめた時の心の不安定さ、体の辛さが酷かったからです。
寝る前に半分にして飲んだり、緊張する場面でたまに飲む分には良いと思います。
毎日1~3錠飲むのは本当に危険です。
止められなくなりますから。
また、デパスを飲み続けると認知症になると噂されています。
厚生労働省は2016年にデパスを第三種向精神薬に指定しました。
2021年には、重篤副作用疾患別対応マニュアルにて、デパスを飲み続けない方がいい薬として書かれています。
今回はデパスの依存性や寝る前に飲む危険性、止め方についてお伝えしていきます。
デパス依存症の症状
デパスを毎日飲み続けると、依存状態となり、1日でも止めることはできません。
1回でも飲まない状態になると、心が不安定になるだけでなく、動悸が激しくなるのです。
私は、甲状腺の病気の影響から1日3錠、食後に飲んでいました。
甲状腺の病気が収まり、デパスを1日1錠になりました。
デパスの1日3錠は3年以上続いていたのですが、1日1錠に変更してもたいして離脱症状は起きませんでした。
しかし、1日0錠にすることはできませんでした。
毎日デパスを体に取り込まないと、気持ちが落ち着かず、不安定になるのです。
そして、動悸が常に起こってしまい、治まらないのです。
デパス依存症の症状は個人差があります。
また、どれくらいの年数デパスを飲み続けたかによって、心や体に離脱症状の大きさは違うと思われます。
デパス依存症を治すには?
デパスを飲んでいる人は、大体、気持ちが不安定な時、緊張する場面、寝る前だと思います。
精神が辛いときや、メンタルを落ち着かせるときなど、たまに飲む分には依存状態とはなりません。
デパス依存症になってしまい、辛い気持ちになるのは、寝る前に飲んでいる人が多いと思います。
デパスは睡眠作用があり、気持ちを落ち着かせるだけでなく、眠気も誘います。
その為、毎日寝る前に飲み続けていると、いざ止めようと思ったときに離脱症状が起こるのです。
私も寝る前に、緊張していたり、眠くないときにデパスを半分、もしくは4分の1程度に割って飲んでいます。
ただ、デパスは依存状態になって辛い離脱症状を経験済みな為、飲まない日を無理やり作って間隔をあけています。
それでも1週間毎日デパスを飲んでいると、1日無理やり止めただけで、少し離脱症状が出ます。
デパス依存症を治すには、いきなりデパスを飲むのを止めるのではなく、量を減らして体を慣らす必要があります。
寝る前にデパスを飲んでいた人が急に止めると、動悸が激しくなり、眠れなくなります。
そして、「デパスを飲んでいないから眠れない」という気持ちが心を支配して、動悸とともに精神が辛くなります。
私はそれでも無理やり断薬して、離脱症状に何日も苦しみながら依存状態から抜け出しました。
しかし、これは絶対に真似しないでください。
本当に精神がおかしくなります。
デパス依存症を治すために断薬するには、医師の判断を仰ぐ必要があります。
自分の症状、デパスの使用量など、止めるのに最適なスケジュールを考えなければなりません。
デパスを徐々に減薬する必要があります。
もし、家族やサポートしてくれる人がいれば、とある方法があります。
それは、デパスに見せかけたものを作るという方法です。
ある程度デパス依存症から抜けだし、たまにしか飲まなくても大丈夫な人限定ですが。
例えば、小麦粉を丸めて固めて、デパスのようにします。
それをデパスと思い込んで飲むことで、安心感を得るのです。
デパス依存症は、デパスを飲まないと気持ちや体に不調をきたします。
ですので「デパスを飲んだ」という脳の認識が大切なのです。
しかし、デパス依存症が軽減されていない状態でこの方法を使うと、体の異変(動悸)には効き目がないので、すぐにバレます。
また、デパス依存症の服用者に対して、「実はデパスではなく小麦粉だった」と知られては意味がありません。
あくまで、「デパスとして飲んだ」と脳が理解していないと、効果はありません。
デパスの効果時間・効果が出るまでにかかる時間
デパスを飲んでからどれくらいの時間で効果が表れるのでしょうか。
人によって違いますし、飲みなれていれば効果時間が短くなったり、効果が薄くなります。
一般的にデパスの効果開始時間は、摂取後30分~1時間とされています。
本人の体重、デパスの摂取量、服用方法によって異なります。
デパスの効果時間は、4~6時間とされています。
デパスを毎日飲んでいたり、服用量によって前後します。
デパスを飲み続けない方がいい?飲み続けると認知症になる?
デパスを飲み続けると認知症になるといわれています。
デパスはベンゾジアゼピン系のお薬で、精神を落ち着かせる神経物質に働きかける作用があります。
ベンゾジアゼピンによって長期間、中枢神経系に影響を及ぼし続けると、認知力、記憶力、注意力の低下が起こるとされています。
デパスは睡眠導入剤として使用する人も多く、眠れない状態を改善する効果があります。
しかし、毎日飲み続けていると効果が薄まるだけでなく、睡眠の質が低下し、睡眠不足になることもあります。
睡眠の質の悪化は、認知症のリスクが高まるとされています。
ベンゾジアゼピンは長期服用し続けることで、脳の機能に問題が起こる可能性があります。
脳萎縮の可能性があり、認知症との関係があるとされています。
ネット上でもデパスと認知症に関して意見がありました
つい最近断薬しましたがデパスのせいか前より記憶力や理解力がかなり低下した気がします。
少し前にやった事も何時間後には「あれってやったっけ?」みたいな感じになってしまいます。海外の報告では「デパスの服用で認知症のリスクが高まる可能性がある」と指摘されています。
ただし、内服量・内服期間を守って正しく服用すれば、認知症のリスクはそれほど高いものではありません。
認知症になりやすいかどうかは医者によって議論が分かれますが、デパスを長期的に飲むと認知機能が低下するのは事実です。
個人的にデパスを13年以上飲んできた身としては、認知症に関してあると思います。
少し前にしようと思っていたことを、忘れることが本当に増えてきてしまっています。
年齢による脳の劣化もありますが、それ以上に明らかに忘れてしまっている。
60歳を超えた人の脳のような感じになってしまっています。
私はデパスの他にも、精神安定剤に関して、インデラル、リスパダール、セルトラリンなど、様々な脳に影響をもたらすお薬を飲んできました。
しかし、デパスは依存症が強く、明らかに脳に良くない影響を与えていると感じます。
記憶力や認知機能の低下に関して、デパスの影響はあると思っています。
デパスを寝る前に飲み続けると危険?
デパスは睡眠効果もあり、寝る前に飲む人も多いと思います。
私も精神が高ぶって眠れなかったり、早く寝たいときにデパスの量を増やして服用するときがあります。
しかし、寝る前にデパスを飲み続けると、依存状態になってしまいます。
逆に飲まない日があると全く眠れなくなります。
私は毎日寝る前にデパスを飲み続けていた時期があり、依存状態になってしまっていたので、止めようと思い断薬をした時期がありました。
毎日1錠(0.5m)飲んでいるのを、いきなり全く飲まなくしたのです。
医師に相談せず、勝手にです。
結果、「デパスを飲んでいない」という考えから心が不安定になり、そして動悸が全く治まらない状態となったのです。
心臓のバクバクが収まらず、全く眠れませんでした。
それでも無理やり我慢して、断薬し、依存状態から抜け出しました。
3週間くらい、動悸と不安感に悩まされ続け、睡眠不足状態がずっと続きました。
デパスを睡眠導入剤として使用するのは、止めた方がいいです。
いざ、飲まなくなった時に、全く眠れなくなってしまうからです。
デパスの依存性は本当に怖いです。
デパスを普通の人が飲むとどうなる?
精神的に安定していたり、メンタルに不安を抱えていない普通の人がデパスを飲んだらどうなるでしょうか。
予想ですが、ただ単にさらに心が落ち着いて、緊張しなくなるだけです。
後は普通に眠気を誘うくらいでしょうか。
普通にデパスの効能がそのまま出ると思われます。
デパスを飲む必要性が無い人が飲むと、さらに冷静になる、気持ちが落ち着くくらいです。
まとめ
デパスは依存症の観点から見れば、ハイリスクです。
しかし、デパスの精神の安定に対する効果は絶大です。
ただ毎日飲むのは極力避けた方がいいと個人的に思います。
人によってデパスを服用する理由は様々ですので、一概には言えません。
しかし、いざデパスを止めるとなると、離脱症状があり、かなり難しいです。
私は、今では寝る前や緊張する場面において、2分の1や4分の1に割って飲むくらいです。
デパスを飲まない日や間隔を開けるようにしている為、デパス依存から脱却し、離脱症状もほぼありません。
デパスは脳の中枢神経に影響を与え、認知症のリスクがあるとされています。
どの精神安定剤にも言えることですが、無理やり脳に働きかけるので、何かしらのリスクはあります。
精神が不安定でも薬に頼らない強いメンタルを持つことが、その後の心や体、脳にとって良いことだと思います。