ご飯以外の時間は全てゲームに
費やしてしまう。
ゲームを止めることができない。

人と接していないと不安でたまらない。
自分の存在価値を認めてもらいたい。

もしあなたが何かに熱中しすぎて
依存傾向があると自覚したら、
それは発達障害が原因かもしれません。

発達障害の人は、自己肯定感の低さから
承認欲求が強かったり、
ゲームや物に執着してしまう
傾向があります。

執着が習慣化することで依存になります。

同じことが好きだったり、
やらずにはいられない」気持ちが強く
出てしまうのは、発達障害の特性
によるものがあります。

発達障害の人が定型発達(健常者)の人
よりも依存症に陥りやすい理由は、
脳の問題と、二次障害が原因であると
考えられます。

発達障害のASD(自閉症・アスペルガー)、
ADHD(衝動性/多動性/注意欠陥)ともに
特性が依存に影響しています。

また、発達障害のさまざまな問題から
二次障害が起こり、依存症が発症する
こともあります。

今回は、発達障害の人が依存症になる
原因についてお伝えしていきます。

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発達障害の特性による依存の原因

発達障害のASD(自閉症・アスペルガー)、
ADHD(衝動性/多動性/注意欠陥)ともに
定型発達(健常者)にはない
脳の特性があります。

ASDの特性による依存原因

こだわり

ASDの人は、好きなことや興味のある
物事に対して、物凄い執着心をみせます。

特に、ゲームや人などに強い執着
(こだわり)傾向があります。

ゲームでは、自分が一番にならないと
気が済まず、
満足するまでやめられません。

ネットゲームやブラウザゲームなど、
プレイヤーを依存させようとする
ゲームに対しては、
やめることが本当に難しくなります。

人に対する執着(こだわり)も強いです。

自己肯定感が低い発達障害の人の場合は、
他人に認められようと、自分の存在価値
示そうとします。

学校で友達を作るために、
相手によく見られようと頑張り過ぎたり、
執着(こだわって)しまいます。

恋人に対しては、
自分の存在価値を示そうと、
何度も連絡したり、会おうとします。

束縛も強くなってしまい、
お互いに共依存してしまうこともあります。

これらのASDのこだわりは、
不安や緊張など、ストレスを緩和する為の
行動だといわれています。

貪欲性(執着性)とも言われています。

常同行動

ASDの人は、普段と違うことが起こると
パニックになってしまいます。
いつも同じことをしていないと
不安にもなります。

その為、同じ行動や動作にこだわり、
独自のパターン行動以外を嫌います。

自分が決めたやり方が大好きで、
それを繰り返すことがやめられない
常同行動から、依存してしまいます。

毎日ゲームをしたり、お酒を飲む、
タバコがやめられないなど。

これらの反復行動によって、
物事に依存してしまうことがわかっていても
自分の意志では止められません。

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ADHDの特性による依存原因

衝動性

思いついたらすぐに行動してしまう
ADHDの特性である衝動性。

やってはいけない、やめていたこと
(禁酒、禁煙、禁ゲームなど)を
衝動的にやってしまいます。

我慢ができず、何度も繰り返してしまい
依存してしまいます。

二次障害である強迫症になると、
依存するものがなくては
我慢できない、やらずにはいられない
状態になります。

依存症を治療・克服するには?

定型発達(健常者)の人の依存症でも
治療・克服することは難しいと
いわれています。

発達障害の人の場合は、
先天性の脳の特性が影響しており、
依存症を治すことは難しいです。

特性の影響を弱める、
感じさせないようにするしか
ありません。

また発達障害の特性は先天性の
脳の欠如であり、
現代医学では治せません。

基本的に依存症を治すには、
病院の精神科や、専門医に相談
するしかありません。

自分の意志で依存状態を治すには、
強い意志が必要です。

私も異常なほどのゲーム依存症だったの
ですが、今はある程度やめられています。

しかし、何かきっかけがあれば、
すぐにでもまたゲームに熱中してしまう
状態に戻ることは確信しています。

私がゲームを1日中遊ぶ依存状態から
現在の1~2時間に出来たのには
理由があります。

それは「危機感」です。

このまま何年も1日中ゲームをしていたら
本当にダメになると気付いたからです。

そして既に手遅れだったのですが、
それでも「今やめた方がまだ傷は浅い」、
再起の可能性はある」と信じたからです。

人の行動をうながすには、
強い危機感」と「未来への希望
だと言われています。

依存症を自ら克服するには、

このままでは人生が終わってしまう

いま抜け出さないと取り返しがつかない

ガンになってしまう、血尿が出た

いま依存状態から脱出できれば、
今後幸せな関係が作れる

など、危機感や希望を持つことで、
依存から抜け出すことができます。

しかし、一気にやめようとしても
続かないと思います。

私もゲームをすべてアンインストールして
やめたのですが、
どうしても我慢が出来ませんでした。

「やめないといけない」と思っていても
発達障害の衝動的な行動や、我慢のできない
特性から、抑えられないのです。

私の場合は、どうしてもやめられなかった
ので、ゲームで遊ぶ時間を徐々に
減らしていきました。

そしてようやく、1日中していたゲームは
今では1~2時間程度になりました。

ただ、心の中では「ゲームしたい」という
強い気持ちがくすぶっています。

依存症から抜け出すには、
依存している物事に対して、
徐々に減らしていくことが大切だと思います。

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まとめ

自分が物事の依存状態から抜け出せない、
と感じたら、それには何か理由があります。

発達障害の特性や二次障害によって
依存症になってしまうことがあります。

もし大人の依存症で悩んでいたら、
一度精神科や専門機関で
発達障害の検査をしてみるのも
良いと思います。

依存の理由がわかれば、
問題解決に向けて検討することができます。

ただ、発達障害の特性や二次障害による
依存性は、治すのは難しいです。

衝動的だったり、こだわりだったり、
常同行動などの特性の影響により、
自分の意志で依存をコントロールすることが
難しいからです。

そのときは、「強い危機感」と
「未来の希望」を心に感じることです。

手遅れになる前に、依存を断ち切る
強い気持ちを持つ必要があります。

人は心が動かされると行動しようとします。

危機感や希望をもって依存の克服を
してみてください。

自分の意志の強さだけで依存症を
克服しようとするのが難しい場合は、
やはり精神科や専門医に
相談した方が良いと思います。

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