こんにちは。私は発達障害の一種であるアスペルガー症候群を持っています。
そして、私はゲームに依存していました。

ご飯以外の時間はほとんどゲームに費やし、やめることができませんでした。

ゲームの世界に没頭することで、現実の苦しみや不安から逃れることができたのです。

しかし、ある日、自分の人生がゲームに支配されていることに気づきました。
このままでは何も残らないと思い、ゲームをやめる決心をしました。

それからは、ゲームの時間を徐々に減らし、今では1~2時間程度になりました。
でも、正直言って、まだゲームしたいという気持ちは消えていません。

私のように、何かに熱中しすぎて依存傾向があると感じる人は、発達障害が関係しているかもしれません。

発達障害の人は、自己肯定感が低く、承認欲求が強いため、ゲームや人などに執着してしまうことがあります。

また、発達障害の特性として、衝動性やこだわりや常同行動などがあります。
これらの特性が依存症を引き起こす原因になることがあります。

発達障害の人が依存症になりやすい理由と、依存症を克服する方法について、私の経験をもとにお話しします。

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発達障害の特性と依存症の関係

発達障害には、ASD(自閉症・アスペルガー)、ADHD(衝動性/多動性/注意欠陥)、学習障害などがあります。

これらの障害は、脳の構造や機能に先天的な違いがあるために起こります。
そのため、現代医学では完全に治すことはできません。

発達障害の人は、定型発達(健常者)の人とは異なる思考や感覚や行動をします。
これらの特性が、依存症になりやすい要因になることがあります。

ASDの場合、以下のような特性が依存症に影響します。

こだわり:ASDの人は、好きなことや興味のあるものに対して、強い執着心を持ちます。
特に、ゲームや人などに執着する傾向があります。

ゲームでは、自分が一番にならないと気が済まなかったり、ネットゲームやブラウザゲームなど、プレイヤーを依存させる仕掛けがあるゲームにハマってしまったりします。

人に対しては、自分の存在価値を認めてもらいたいと思って、相手によく見られようとしたり、束縛したりします。
これらの執着は、不安や緊張を和らげるための行動です。

常同行動:ASDの人は、普段と違うことが起こるとパニックになります。
いつも同じことをしていないと不安になります。
そのため、同じ行動や動作にこだわり、自分が決めたやり方以外を嫌います。

例えば、毎日ゲームをしたり、お酒を飲んだり、タバコを吸ったりすることが習慣になってしまいます。
これらの反復行動は、自分の心を安定させるための行動です。

ADHDの場合、以下のような特性が依存症に影響します。

衝動性:ADHDの人は、思いついたらすぐに行動してしまいます。
やってはいけないことや、やめていたこと(禁酒、禁煙、禁ゲームなど)を衝動的にやってしまいます。
我慢ができず、何度も繰り返してしまいます。

二次障害である強迫症になると、依存するものがなくては我慢できない、やらずにはいられない状態になります。

発達障害の特性は、依存症の原因になるだけでなく、依存症の克服にも影響します。

発達障害の人は、自分の意志で依存をコントロールすることが難しいからです。
衝動的だったり、こだわりだったり、常同行動だったりする特性が、依存をやめることを妨げます。

依存症を克服する方法

発達障害の人が依存症を克服するには、以下のような方法があります。

病院や専門機関に相談する:発達障害の人は、自分の特性や依存症の状態を客観的に判断することが難しいことがあります。

そのため、病院の精神科や、発達障害や依存症に詳しい専門機関に相談することが大切です。

そこで、発達障害の診断や治療、依存症の原因や症状、克服の方法などを教えてもらうことができます。

また、薬物やアルコールなどの物質依存の場合は、医師の指導のもとで断薬や断酒を行う必要があります。

危機感と希望を持つ:発達障害の人は、依存症の危険性や影響を認識することが難しいことがあります。
そのため、自分の人生が依存によって破壊されていることに気づかないことがあります。

しかし、依存症を克服するには、自分の状況に対して強い危機感を持つことが必要です。

例えば、「このままでは人生が終わってしまう」「いま抜け出さないと取り返しがつかない」「ガンになってしまう、血尿が出た」など、自分にとって衝撃的な事実や想像をすることで、危機感を高めることができます。

また、危機感だけでなく、希望も持つことが大切です。

「いま依存状態から脱出できれば、今後幸せな関係が作れる」「自分の夢や目標に向かって進める」「自分の能力や価値を発揮できる」など、自分にとってポジティブな未来を想像することで、希望を持つことができます。
危機感と希望は、人の行動を変える強い動機になります。

徐々に依存を減らす:発達障害の人は、一気に依存をやめることが難しいことがあります。
そのため、徐々に依存を減らすことが効果的です。

例えば、ゲームの場合は、1日中やっていたのを、1時間やるだけにするとか、週に1回やるだけにするとか、自分に合った目標を設定します。

そして、その目標を達成したら、自分を褒めたり、ご褒美をあげたりします。
これを繰り返すことで、依存の強度を下げることができます。

ただし、完全にやめることが目的ではなく、自分のコントロールできる範囲で楽しむことが目的です。
依存の対象を楽しむこと自体は悪いことではありません。問題なのは、依存の対象に支配されてしまうことです。

以上が、私が考える発達障害と依存症の関係と克服法です。

私はまだ完全に依存症から抜け出したわけではありませんが、少しずつ改善しています。
もし、あなたも何かに依存していると感じるなら、一度自分の状態を見直してみてください。

そして、必要なら、専門家に相談してみてください。
依存症は、一人で抱え込まないことが大切です。
あなたにとって、幸せな人生を送ることができることを願っています。

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