発達障害の自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の人は、健常者とは明らかに異なる考え方がいくつかあります。
その1つとして、1度自分の中で決めたことやしなければならないことに対しては、常に120%以上の頑張りをしてしまうことです。

発達障害ASDの当事者として、過去を振り返ってみるといくつか思い当たる節があります。

1つ目は、小学生の頃、遊びで野球をしていた時のことです。
私は打者の時に、内野ゴロを打ってしまいました。
誰かどう見ても、アウトになるのは明白でした。
しかし、私は全速力で一塁に走っていました。
そして一塁を守っている子にぶつかってしまいました。
そこで言われてしまったことがあります。
アウトになるんだから、全力で走ってくるなよ」と。

普通の人であれば、どう考えても無駄な努力(全力疾走)だと思います。
でも私は、手を抜くとか、諦める理由がわからず、常に本気です。

2つ目は、食品加工工場でのアルバイトをしていた時のことです。
(引きこもる前の20年以上前の事なのでうろ覚えです。)
決まった量の作業を夜の11時~朝の5時くらいまでする作業で、時間が来たらその作業が終わるというものでした。

その作業は自分を含めて2週間の短期アルバイト組の4人でしていました。
しかし、みんなすごく真面目で一切手を抜かないプロフェッショナルな人たちでした。
本当に真剣に取り組んでおり、自分の限界以上の作業をされる方たちだったのです。
私もその真面目さにつられてしまい、200%以上の頑張りをしていました

4人ともただの短期アルバイトなのに、ガチの全力で所品の加工作業に取り組んでおり、いつも予想より2~3時間は早く終わっていました。
社員の担当者の方が、あまりにも作業が早く終わりすぎているので、いつも入念にチェックをしていました。
普通は、時間内に終わらない作業だからです。

そして2~3時間の時間が毎回余るので、他の契約外?の作業をさせられていたのです。

車からの荷下ろしや梱包などです。
その肉体労働が物凄く辛かった記憶があります。
そもそも、食品加工の作業で全力以上を出しているので、既に疲労困憊状態でした。
そこに、さらにアルバイトに申し込んだときの内容外の作業に駆り出され、時間いっぱいまで力仕事をさせられていたのです。

2週間の短期のアルバイトだったのですが、あまりにも働きが良かったのか、生産性が良かったのかわかりませんが、アルバイト先から手紙が来ていました。
またアルバイトをしてくれませんか?」見たいな内容です。
しかし、あまりにも時給に対する労働が割に合っておらず、お断りさせていただきました。

今思うと、時間内での作業を、全力以上で頑張らなければよかったと思っています。
周りが明らかにアルバイトのレベルを超えている出来る人たちだったので、自分も同じようにしなければならない、と思っていたのです。
普通やほどほどがわからないのが原因だと思います。

一般的に発達障害の自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の人は、ある意味真面目ですし、一度決めたら一心不乱状態になると思います。
発達障害の特性であるこだわりや、ゼロサム思考などが関係しています。

今回は、発達障害の人が何でも手を抜かず頑張ってしまう理由を考えていきたいと思います。

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発達障害の人が限界まで頑張ってしまう理由

発達障害の人は、自分の能力や限界を把握するのが苦手だからだと思います。
その為、過度に頑張りすぎてしまいます。
また、自分に合わない仕事でも無理に続けてしまうので、頭や体の疲労度が酷くなります。

では、何故頑張りすぎてしまうのでしょうか。
その理由としては、自分の自己評価が低いからだと思います。
発達障害の人は、特性によって自己肯定感が低下しがちです。
自信の無さによって、他者の評価が気になってしまうし、「期待に応えないといけない!」といったような感情になるからです。

ゼロサム思考(0か100)の影響

発達障害の自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の人は、本当に極端な物の見方や考え方をしています。
ASDの私自身も感じていることですが、好き嫌いがはっきりしている、1度ダメだと思ったら諦めてしまうなど。

人から嫌われたらもう終わりだと思うし、1度好きになるととことん追求してしまう思考になります。

自閉症アスペルガーASDの白黒思考は最悪!0か100はっきり決めつける極端な考え方の末路とは

このゼロサム思考の影響から、アスペルガーASDの人は、仕事や勉強などを限界まで頑張りすぎてしまうのです。

仕事に集中しすぎて、食事や睡眠などの基本的な生活習慣をおろそかにすることがあります。
これは、自分の興味や関心のあることに没頭しやすい一方で、自分の体調や状況に気づきにくいという特性があるからです。

また、自分のキャパシティを超えていることにも気づかず、後々、体調不良になったり、燃え尽き症候群になることもあります。

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するべきこと、しなければならないことには真摯に取り組む

発達障害の自閉症アスペルガーASDの人は、規律やルールを絶対に厳守する思考になってしまいます。
これは想像力の欠如から、その他の判断材料が乏しく、曖昧な状態は不安だからです。
規則やルールを守ることで、安心感を得られ、自分の行動の指標が決まるのです。

その為、自分が一度決めたルールにおいては、徹底的に守るし、こだわります。

例えアルバイトであっても、正社員、もしくはそれ以上の働きをしなければならないと思ってしまいます。
社会的に頑張るのが当たり前、期待にこたえなければならない、といった真面目過ぎる思考になってしまうからです。

ただ、逆に自分がそのアルバイトに対して、「それほど真面目に取り組まなくても良い」とおもうと、適度に手を抜くことをします。

アスペルガーASDの人は考え方が極端なので、あくまで自分ルールに則って行動してしまうのです。

頑張りすぎて鬱病になったり、過労になりやすい?

発達障害のアスペルガー(ASD)の人は、手を抜いたりほどほどの加減がわからないことが多いです。
その為、常に120%以上の力を出してしまい、疲れすぎてしまうのです。

個人的に思うのは、適正外の事をしなければならない時が一番辛いです。
アスペルガー(ASD)の人は、得意不得意がはっきりしています。
自分の苦手な事や難しいと感じていることに対して、仕事や勉強をしなければならない場合、物凄く疲労を感じてしまいます。

健常者以上に苦手な事に対する出来なさが何倍もあるので、脳や体の疲労も比例して疲れ切ってしまうのです。

アスペルガー(ASD)の人は、自分のやりたくない事や出来ないことでも、「しなければならない」、「するべきこと」と認識したら、頑張ってしまいます
その結果、鬱病や過労状態となることもあるのです。

そもそも現代社会において、アスペルガー(ASD)の人は、かなり生きずらい世の中となっています。
コミュニケーション能力は必須ですし、マルチタスクを求められることも多々あります。
変化に順応する能力も低いので、ストレスが溜まりやすいです。

厚生労働省のデータによると、過労死の約半数が精神疾患の症状が6日以内に起きているそうです。
発達障害の人は、特性によって精神的な2次障害になりやすいです。
また、アスペルガー(ASD)の人は、自分が頑張りすぎていてうつ病になっている状態に気づけない、周囲に相談しない傾向があります。
その為、健常者以上に精神疾患にかかりやすく、過労状態とにもなりやすいのです。

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まとめ

発達障害のアスペルガー(ASD)の人は、一度決めたことや、しなければならないと思ったことに対しては、常に全力で頑張ります。
それが自分の適正に合っている事であれば、何の問題もありません。
むしろ、健常者の何倍もの生産性をもたらす可能性があります。

ただ、アスペルガー(ASD)の人は、得意不得意がはっきりしています。
というか、得意分野が極端に狭いです。
健常者のように広く浅く、何でもある程度頑張れば、並みにこなせるようにはなりづらいのです。

常々思っていることですが、発達障害の人は、自己分析を徹底的に行い、自分の進むべき道を模索する必要がマストなのです。

アスペルガー(ASD)の人は、自分が苦手だったり、困難な事でも、仕事や勉強と言った「社会的に頑張る必要のある物事、ルール」に対しては全力です。
120%以上で頑張ってしまうし、限界を考えられず、後々、うつや過労状態となります。

何にしても無理せずほどほどになりたいですが、発達障害の特性から難しいと思います。
そこは、経験や知識を得る事で緩和するしかありません。

個人的には、無駄な事や意味のない事でも、自分がしなければならないと思ったら、まっしぐらになってしまいます。
本当に徒労に終わってしまうし、無意味なので、どうにかしなければならないと感じています。

多角的な視野を持てず、本質に気づけない。
マニュアルや指標が無いと、自己流になってしまい大抵失敗します。
それでも、こだわりの影響から、無駄とわかっていても続けてしまう。
どうしたらいいのでしょうか。

発達障害の人には、とにかく他者のサポートや理解が必要だと本当に思います。

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