外出がほとんどできない重度の引きこもりの人は、毎日の食事をどうしているのでしょうか。
基本的に、親が用意してくれると思います。

20年以上の長期引きこもりの私の場合も、全て親が部屋まで運んできてくれています。
毎日、ご飯が運ばれてくると申し訳ない気持ちになっています。

引きこもりでも当然お腹は空くので、食事を摂る必要があります。
空腹状態だとストレスが溜まり、気力が無くなり、精神に支障をきたしてしまうからです。

真性ひきこもりは、トイレやお風呂以外ほとんど動いていない為、カロリー消費が極端に少なくなります。
食事の量や回数も一般人より減らしても問題はありません。

しかし、親によっては普通の人と同じ量だったり、極端に少ないことがあります。
その場合、自分で食事の量を調節する必要があります。

引きこもりが普通の人と同じ食事を摂っていると、太ってしまい健康問題に発展します。
逆に、少なすぎると毎日空腹状態でイライラするし、無気力状態となります。
引きこもりでも食事に気を使っていないと、病気のリスクが高くなってしまうのです。

今回は引きこもりの食事事情について、書いていきたいと思います。

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親や兄弟と一緒に食べたくない

重度・真性の引きこもりが最も強く感じているのが、「家族と一緒に食事を摂りたくない」です。

引きこもっている自分を物凄く申し訳なく思っているので、恥ずかしくて親や兄弟と一緒に食卓に着きたくないのです。
会話や触れ合いをすることが極端に嫌になっています。

引きこもりは他者だけでなく、家族とも会いたくないです。
食事は、コミュニケーションや交流の場になってしまいます。
その為、一人で何のストレスも感じず、ゆっくり自分のペースで食事をしたいと強く願ってます。

引きこもりは食べたいもの・好きな物が食べられない

引きこもりは、自分で食事を用意できないので、今自分が食べたいものや好きな食べ物が食べられません。
食事は全て親からの配給に頼っている為、用意してくれる人次第です。

私の場合、食事は全て母親が用意してくれています。
ただ、物凄くご飯が不味くて毎日が辛いです。
そして3~4日、同じものを毎日ローテーションしている為、飽きすぎています。
さらに、味が物凄く薄く、素材をそのまま食べている感じになっています。

引きこもりだと「食べたい物が食べたい・用意してほしい」と言う権利が無い・恥ずかしいので、我慢するしかありません。
その為、病院や何かの用事で外出した時に、お菓子やジュースなどを買い込んで、不味い食事を緩和させています。

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引きこもりの朝食・昼食・夕食・夜食

引きこもりに人は毎日、3食しっかりと摂っているのでしょうか。
人によると思いますが、大体2食+夜食(間食)になっているのではないでしょうか。

私も長期間の引きこもりから昼夜逆転の生活になり、1日2食+お腹がすいたらガムや飴で紛らわせています。

ひきこもりの人は、ほとんど昼夜逆転の生活になっていると思います。
日中に活動していると近所の人にバレてしまうからです。
また、夜の静かな環境は、引きこもりにとって安息の時間です。

内閣府の調査では約65%が昼夜逆転生活になっている調査結果がありました。
意外と少ないですが、引きこもり全体の結果です。
重度・真性の引きこもりの人の場合は、9割くらいは昼夜逆転の生活だと思われます。

ひきこもりの昼夜逆転の生活では、朝食はもちろん摂れないので食べません。

お昼ごろに起床し、1時間くらい経過後に食事となります。
私の場合は一般の昼食よりも遅く、大体14時前後となります。

夕食は、20時~21時の間になっています。

ひきこもりは家族と一緒に食事を摂ることができません。
その為、朝食は食べない・昼食・夕食の時間をずらして、一人で食べるようにしているのです。

夜食は、引きこもりの人によって違います。
夕食の時間が遅ければ、寝るまでお腹が空かないし、夜食を摂らないと思います。

ただ引きこもっていると、暇な時間が多く、空腹感を感じやすくなります。
何かを食べたい欲求が夜中に起こることも多く、誘惑に負けてお菓子や軽食を食べてしまうこともあります。

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ひきこもりに食事を作らない・与えない・お供えしないとどうなる?

親が引きこもりに食事を与えないとどうなるのでしょうか。

ひきこもり本人はお腹が空いてしまうので、耐えられなくなり、何かを食そうとします。
勝手に冷蔵庫の中身を拝借する可能性があります。
また、夜の人目のつかない時間帯にスーパーに行き、食べ物を買いに行きます。

そもそも親や環境が許しているから、いつまでも引きこもっているわけです。
食べることが出来ない環境は、ひきこもることができない為、引きこもりとはいえません。

よく、引きこもり対策で「親が引きこもりに食事を与えなければ解決する」という暴論を見かけます。
確かに、その状況で引きこもり本人が取れる策は、「何かを行動するしかない」です。
人は極限状態に置かれると、脳が勝手に解決策を考えて行動するようになります。

もし私が親に食事を与えてもらえなかった場合、自分なりに考えて行動するようになると思います。
例えば、「市役所の福祉課に相談する」、「引きこもりセンターに相談する」などです。
もしくは金策を考えて、自分で食事ができるようにします。

ただ、引きこもりは自分ではどうすることもできないから、引きこもっているわけです。
うつ病やその他の精神の問題を抱えていることが多いです。
食事を与えられず空腹状態になると、何をするかわからない状態になるかもしれません。

また食事を与えるのは、保護責任者の義務であり、法律的にも問題があるようです。

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引きこもりに必要なカロリーとは?

一般の成人男性が必要とするカロリーは2700、女性は2000カロリーとされています。

人間が生きる上で必要な身体の機能によって消費する「基礎代謝」の消費カロリーは約60%とされています。
人間の1日の基礎代謝による消費カロリーは、男性が1500、女性が1200カロリーとなります。

引きこもりに必要な消費カロリーは、基礎代謝×1.3~1.4、ほぼ動かないのであれば基礎代謝×1.1~1.2です。

よって、重度・真性ひきこもりに必要なカロリー量は、基礎代謝1500x1.2=約1800カロリーとなります。

1日2食で十分という結果になりました。
しかし、実際にはお腹が空いていしまいます。
ですので3食を少ない量(600カロリー)で食べる、もしくは2食+空腹時に軽食が適切だと思われます。

引きこもりに最適なおすすめ食事とは?

ひきこもりの場合、運動不足や昼夜逆転の生活、日光に当たらないなど、不規則な生活になっています。
また、人とのコミュニケーションをとらない、社会から隔離されているので、脳機能や神経伝達物質が正常に働いていない可能性があります。

うつ病や精神疾患を抱えていることも多く、セロトニンやドーパミンなどの分泌も減少しています。

なので、出来れば食事によって少しでも脳に栄養を与える食べ物が適切であると言えます。

私の母親の場合、食事は物凄く不味いです。
しかし、健康面を考えた場合、かなり気を使われていると感じます。

個人的には、少しでも美味しいものが食べたいと思っています。
私にとってスーパーのお弁当やカップラーメンはご馳走に感じるほど、食事に不満があります。
普通の人であれば、ピザやお寿司がご馳走に感じるレベルです。

ひきこもりはほとんど動いておらず、カロリーが高い食べ物を与えていると、肥満や糖尿病のリスクがあります。
その為、カロリーが少なく、バランスの良い食事が必要となります。

食欲は人間の3代欲求の1つです。
引きこもりでも、食事で幸福が感じられる思いをしたい気持ちは同じなのです。

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まとめ

重度・真性の引きこもりの食事は、お供えしてくれる親次第です。
適当な親の場合、適切な栄養が摂れず、将来的に健康問題に発生する可能性があります。

ですが、大抵の引きこもりを抱える親は、引きこもり状態を容認しており、気を使っています。
食事に関しても、不自由ない状態だと思われます。

引きこもり本人の気持ちは、毎日部屋まで食事を運んでくれることを申し訳ないと感じているし、恥じてもいます。

私は毎回、食事が運ばれてくるとドキドキしてしまうし、動悸と緊張があります。
親と顔を合わせたくないからだと思います。

でも、それが日常化してしまっています。
世間から見れば異常であり、おかしなことだと思います。

よくよく考えると、かなりの惨めな状態であると言えます。
でも抜け出す方法がわからないから現状維持をし続けています。
いつかは崩壊するのですが、先々を考えられず、引きこもり続けているのです。

引きこもりでも、おいしい物・好きな食べ物が食べたいです。
でも、働いていない負い目があり、言えるような身分でもない為、我慢し続けています。

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