親が元ひきこもりだったり、精神が弱い人だと、子供も引きこもりになるのでしょうか。

20年以上引きこもっている当事者としては、確実にその要素はあると思います。

私の父親は、精神が異常に弱い人で、それがモロに私に遺伝してしまいました。

小学生の頃は3日に一度は泣かされていたし、常におどおど、ビクビクしていたのです。
また、母親からは「神経質」とよく言われていました。

学生時代は「いじめ」「友達が出来ない」「避けられる」など、ずっと酷い状態でした。
原因は、心の弱さだけでなく、発達障害の影響が多大にあったことは確かです。

しかし、心が強かったり、精神がまともであれば、発達障害であっても、ましな学生生活を送れたはずです。

人の目を気にしない」、「自分を貫く」などの精神の強さがあれば、大人になっても引きこもりになる可能性は低くなります

私は、常に弱気な心のまま幼年期を過ごした結果、大人になって自己肯定感が異常に低い状態となってしまいました。

引きこもりになってしまうのも、必然だったのです。
というか、今思うと子供の頃から薄々と気づいていました。

絶対に自分は将来結婚できないし、まともに社会人として働いている姿を想像できませんでした。

「貧乏」、「変わった苗字」、「低IQ」という発達障害や精神の異常な弱さ以外にも、様々な生まれもってのハンデが私にあったからです。

全ては親の影響が多大に関わっています。

ダメな親を持つと、子供も比例してダメになってしまう。
ここで言う「ダメな親」とは、貧乏、発達障害持ち、性格、精神の弱さ、IQの低さ、などです。

ダメな親の遺伝子は、子供が将来ひきこもりになってしまうリスクが高くなると思います。

遺伝子だけでなく、育った環境も大きく影響されると思います。
しかし、その住んでいる家や環境、地域なども、親が選んだものです。

ひきこもりの理由を人のせいにするのはどうかと思いますが、実際問題、親が関係する要素が非常に高いと思うのです。

今回は、引きこもりと遺伝について書いていきたいと思います。

Sponsored Link

引きこもりと遺伝子の関係

引きこもりになる人には、発達障害や精神疾患が多いという研究結果があります。
発達障害や精神疾患は、遺伝的な要因が強いと考えられています。
つまり、親が発達障害や精神疾患を持っていると、子供も同じような特性を持つ可能性が高くなるのです。

発達障害や精神疾患を持つ人は、社会的なコミュニケーションや適応能力に困難を抱えることが多く、学校や職場でのストレスやいじめに耐えられないことがあります。
その結果、自宅に引きこもってしまう可能性が高くなります。

また、遺伝子だけでなく、脳の発達にも影響すると言われているのが、ストレスホルモンです。

ストレスホルモンは、危険な状況に対処するために分泌されるホルモンですが、過剰に分泌されると、脳の神経細胞やシナプスの働きを悪くすることがあります。
これにより、記憶力や学習能力、感情のコントロールなどが低下することがあります。

ストレスホルモンの分泌は、遺伝的な要因だけでなく、環境的な要因にも左右されます。
例えば、親からの虐待やネグレクト、貧困や暴力などの社会的な問題などが、ストレスホルモンの分泌を増やすことがあります。
これらの環境は、子供の脳の発達に悪影響を与えることがあります。

以上の事から、親の遺伝子や環境が、子供の脳の発達に影響を与えることがある。
そして、それが引きこもりになるリスクを高める要因となるのです。

引きこもりと遺伝の関係は科学的に証明されているのか?

引きこもりと遺伝の関係は科学的に証明されているのでしょうか。
答えは、はっきりとは分かりません。

なぜなら、引きこもりの原因は遺伝だけではなく、環境や心理的な要因も大きく影響するからです。

遺伝子の影響を調べるには、同じ遺伝子を持つ人たちを比較する必要があります。
例えば、一卵性双生児や親子、兄弟などです。
しかし、そういう人たちは、遺伝子だけでなく、育った環境や経験も似ていることが多いです。
だから、引きこもりになるのは遺伝子のせいなのか、環境のせいなのか、区別するのは難しいです。

それでも、遺伝子の影響を調べる研究はいくつかあります。
その中で、有名なものは、日本のひきこもり研究グループが行ったものです。

この研究では、引きこもりの人とその親、兄弟を対象に、セロトニンという神経伝達物質に関係する遺伝子を調べました。
セロトニンは、気分や感情に影響する物質で、不足すると、うつや不安などの症状が出ることが知られています。

この研究では、引きこもりの人とその親、兄弟に、セロトニンの分泌を抑えるタイプの遺伝子が多く見られたという結果が出ました。
これは、引きこもりの人は、セロトニンの不足によって、社会に適応する能力が低下している可能性があるということを示唆しています。
つまり、引きこもりになるリスクを高める遺伝子が存在するということです。

しかし、この研究にも限界があります。
まず、対象となった人数が少ないことです。
引きこもりの人とその親、兄弟は、合わせて約200人しかいませんでした。
これでは、全ての引きこもりの人に共通する遺伝子を見つけるのは困難です。

また、セロトニンに関係する遺伝子は、引きこもりだけでなく、他の精神疾患にも関係していることです。
例えば、うつ病や自閉症などです。これらの疾患は、引きこもりと重なる部分がありますが、必ずしも同じではありません。
だから、セロトニンの遺伝子が引きこもりの原因とは言えないのです。

Sponsored Link

引きこもりと遺伝の関係はどう考えるべきか?

では、引きこもりと遺伝の関係はどう考えるべきでしょうか。

私は、遺伝子は引きこもりになる傾向を与えるものだと思います。
しかし、遺伝子だけで引きこもりになるわけではありません。

遺伝子は、人の性格や能力に影響を与えますが、それは決定的なものではありません。
人は、遺伝子によって決まったものではなく、環境や経験によって変わることができる生き物だからです。

例えば、運動が得意な人は、運動に関係する遺伝子が優れているかもしれません。
しかし、それだけでオリンピックに出られるわけではありません。
練習や努力が必要です。
逆に、運動が苦手な人でも、練習や努力をすれば、上達することができます。
遺伝子は、可能性を示すものであって、運命を決めるものではないのです。

引きこもりについても同じことが言えます。
引きこもりになるリスクを高める遺伝子を持っている人は、社会に適応するのが難しいかもしれません。
しかし、それだけで引きこもりになるわけではありません。

引きこもりになるかどうかは、その人の環境や心理的な要因にも大きく左右されます。
例えば、学校や職場でのいじめやストレス、家庭や友人との関係、自分の価値観や目標などです。
これらの要因は、人によって異なりますし、時間とともに変化します。

だから、引きこもりになる人も、引きこもりから抜け出す人もいます。
引きこもりは、遺伝子によって決まったものではなく、環境や心理的な要因によって変わることができる状態なのです。

Sponsored Link

まとめ

引きこもりと遺伝の関係について、私の考えを書いてみました。
引きこもりと遺伝の関係は、科学的に証明されているわけではありません。
でも、遺伝子は引きこもりになる傾向を与えるものだと思います。

ただ、個人的な経験としては、子供の性格や精神の強弱、頭の良し悪し(IQ)、発達障害の有無など、全て親が関係しています。
これらは、将来引きこもりになる要素として、多大な影響があるのです。

身もふたもない極論を言ってしまえば、全て「運次第」です。
どんなに劣等遺伝でも、運さえまともであれば、引きこもりになる運命を回避できるからです。

私の場合、酷すぎる学校の環境だった為、もし別の学校や地域に住んでいたら、全く別の人生を歩んでいたと確信しています。
新聞に載るほど、荒れすぎていた中学校でした。

また、就職はしましたが、頭の悪さや人付き合いが全くできず、4カ月で退職、その後20年以上の引きこもりです。
もし、頭を使った仕事ではなく、肉体労働系であれば、絶対に続いていたと思います。
また、関わる人がもっと優しかったり親身であれば、会社を辞めることも無かったと思うのです。

どんなに劣等遺伝子でも、運さえあれば、引きこもりになる確率は非常に低くなるのです。

引きこもりと親からの遺伝の関係については、私はあると思います。
しかし、それ以外の環境や運などの影響も、多大に関係しているのです。

Sponsored Link