NHKテレビ「きょうの健康
あの人の健康法」で栗原類さんが
出演されていたので見てみました。
テレビでの栗原類さんを見ていて
気づいたことがあります。
表情や喋り方、仕草などが
自分だったらこうなるだろうな・・・
という感じだったのです。
かなり共感してしまいました。
私と比べること自体が本当に
申し訳ないのですが、
無表情な感じや、顔の形(長い)、
受け答えなどが、どうしても
自分と照らし合わせると
似ていると思ってしまいました。
ASD(自閉症・アスペルガー)の
振る舞いを、栗原類さんを通じて
感じたからかもしれません。
栗原類さんは、アメリカで8歳のときに
ADD(注意欠如)があると
診断されたそうです。
ASD(自閉症・アスペルガー)の
特性の方がかなり強くみられると
思いましたが、
ADHDの要素も持ち合わせています。
今回は、NHKテレビで放送された
「きょうの健康 あの人の健康法」
で栗原類さんが語ってくれた症状や
同じ問題で悩んでいる人たちへの
メッセージなどをお伝えしていきます。
栗原類の発達障害の特性とは?
栗原類さんは子供の頃から
対人関係が非常に苦手で、
感情が表情に表れない子でした。
楽しいと感じていても、笑わない、
表情にでず、何を考えているのか
わからない、と思われていたようです。
私もまったく同じでした。
楽しくても、辛くても、
心の中にしまっておく感じで
無表情であったし、仕草なども
ほとんどありませんでした。
栗原類さんは、この状態を、
周囲の人を警戒していたわけではないけど
もともとユーモアが無かったといいます。
自分の感情もストレートに表現することも
出来なかったそうです。
今でも自分の感情を上手く伝えることは
難しいといいます。
これらの状態は、完全にASDの特性である、
想像力の欠如やコミュニケーションの問題が
あると思います。
テレビで話している栗原類さんの様子も、
無表情で微動だにせず、
機械のような印象を受けたことから、
受動型アスペルガーでもあると
感じました。
ASDのアスペルガー症候群には、
「孤立型」「受動型」「積極・奇異型」
の3つの特徴があります。
孤立型は、人との触れ合いを拒む
受動型は、完全に受身、主体性がない
積極・奇異型は、人との関りが積極的
などの特徴があります。
私も受動型アスペルガーなので、
テレビでの栗原類さんに
共感してしまいました。
他人から見た自分も、
「こんな感じだったんだろうな」
と思います。
ASD(自閉症・アスペルガー)は本当に
振る舞いや話し方、表情などで
わかりやすいと感じました。
栗原類さんは、記憶にも問題を抱えている
と話していました。
子供の頃、母親に、
「学校に行く前に玄関に置いてあるゴミを
出しておいて」といわれました。
栗原類さんは、OKと返事をするのですが、
大体学校に行くときにゴミを出し忘れる
といいます。
母親の「ゴミを出して」ということを
記憶力の無さからすぐに忘れてしまい、
ゴミが眼中に入らない。
最悪なのは、
「何でここにゴミが置いてあるのだろう」
と、違和感すら覚えたといいます。
学校でも先生が何を言っていたのか
すぐに忘れてしまっていたそうです。
8歳のときにADD(注意欠如)であると
診断されているので、
ADHDのワーキングメモリーの低さが
関係していると思います。
以上から栗原類さんの発達障害の特性は、
ASDのコミュニケーション問題、
想像力の欠如、
ADHDの注意欠如、記憶力の低さ
の問題による、さまざまな生きずらさが
あったと思われます。
栗原類さんが発達障害の人に伝えたいこと
栗原類さんは自分の経験を通じて、
同じような悩みを抱える人に
アドバイスをされていました。
一度立ち止まって考える
ASDの人は、
対人コミュニケーションが非常に苦手です。
苦手な理由は、相手の気持ちを考えたり、
視野の狭さから、思いついた適当なことを
言ってしまうからです。
そのため、嫌われたり、
変な人と思われてしまうのです。
このような状態に栗原類さんは、
主治医に言われたことがあります。
「立ち止まって考える」
ASDの場合は、想像力の無さから
やばい言動をしてしまう。
ADHDはしゃべり過ぎてしまったり、
意味のないことを言ってしまいがち。
発達障害の人は思考のブレーキが利かない、
正確な今の状況を判断出来ていない。
このような状態であるため、
「一度立ち止まって反芻(繰り返し考える)」
「相手のこともどういうことなのか考える」
と主治医にアドバイスされました。
栗原類さんはこのアドバイスによって
人と話せるようになったり、
テストの点数がアップしたそうです。
この繰り返しの経験の積み重ねが
交友関係の広まりにもなったといいます。
「立ち止まって考える」ことが
発達障害の人にとって大切なのです。
凄く良いアドバイスだと思います。
私も何も考えずにすぐに人に返答してしまう
ことがほとんどです。
なぜこのような状態になるのかは
いくつか理由があります。
1つ目は、「相手に待たせてはいけない」
と、気を遣う感情が非常に強いからです。
2つ目は、想像力や視野の狭さから、
相手の気持ちや状況判断が難しくなります。
そして返答の言葉がほとんど思いつかず、
仕方なく思いついたことを、
言ってしまうからです。
3つ目は、
話すことに集中してしまうことです。
マルチタスクが非常に苦手なので、
会話をしながら他のことを考えることが
難しい状態です。
これらには「いったん立ち止まって考える」
手法は非常に効果的だと思います。
しかし、どうしても会話の場面になると
「いったん立ち止まって考える」という
考えは、頭の中からなくなってしまいます。
常に意識するためには、
自分のコミュニケーション用のメモを作って、
会話をする前や、会話をしているときに
常に携帯する必要があると思います。
無理をしない
自分のキャパシティを知らずに無理をすると
倒れたりして他人に迷惑をかけてしまう。
怒られるのは自分。
常に、自分の能力や限界を把握して
勉強や仕事を頑張ってほしい。
楽しいことを目標に
自分が好きなことや楽しいと感じている
物事でないと、努力を続けるのが難しい。
栗原類さんの場合は、記憶が苦手でも
お芝居の仕事が大好き。
特性によるハンデがあっても好きだから
努力して続けられる。
十人十色
人によって教育やベースが違う。
自分自身に合ったやり方が必要。
発達障害のあるなしに関わらず、
人それぞれに個性があり、違う価値観がある。
もっといろいろな人に、
人の特徴はさまざまであることを
意識して欲しい。
テレビではこのような感じのコメント、
アドバイスをされていました。
まとめ
栗原類さんは、ASDとADHDの2つの
辛い特性がある人です。
それでもモデルや俳優業を特性のハンデと
向かいながらも続けられています。
背景には自分が好きなこと、
楽しいと感じているからこそ、
頑張れると言います。
発達障害は脳の欠如から、
向き不向きが物凄く出てしまいます。
それでも栗原類さんは、
努力でカバーしています。
特にお芝居では記憶力のハンデが
かなり致命的です。
それでも続けられるのは、
本当に凄いと思います。
また、発達障害を公表した後も、
特に理解やサポートはなく、
変わらなかったといいます。
周囲の対応も今まで通りと変わらず、
それが嬉しかったそうです。
発達障害の特性と上手く付き合って
いる栗原類さん。
発達障害の酷い特性があっても
成功者として生きていける
理由がわかった気がします。