汚言症(読み方:おげんしょう)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
汚言症とは、自分の意志とは関係なく、不適切な言葉を言ってしまう症状です。
先日、ニュースサイトのトップに「汚言症」という言葉出ており、私も初めて知りました。
記事内では、人に聞こえる距離や公共の場で、普段言ってはいけない言葉を話してしまい、大変な状態になっていました。
自分の立場が危うくなったり、社会的に終わってしまう可能性もあります。
この汚言症はある意味、発達障害の症状と酷似していると思います。
今回は、汚言症と発達障害の繋がりや言葉遣い、例文などを書いていきたいと思います。
汚言症と発達障害の関係性とは?
汚言症は、自分の意志とは無関係に言葉が勝手に出てしまい、不適切な言葉や暴言を言ってしまいます。
この症状が、発達障害の自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の症状とほぼ同じだと感じています。
発達障害ASDの当事者である私も、思ったことがそのまま言葉として出てしまいます。
本当に無意識に思ったことをそのまま話してしまうのです。
また発達障害の症状の一種であるトゥレット症があります。
トゥレット症とは、脳の神経伝達物質のバランスが崩れることで、体や声に関する不随意運動(チック)が起こる病気です。
汚言症は、声に関するチックの1つとして考えられています。
10人に1人の割合でトゥレット症がある人に汚言症があるといわれているのです。
発達障害と汚言症の違い
発達障害と汚言症の違いとしては、汚言症は不適切な言葉を抑えられず話してしまう症状です。
発達障害ASDの場合は、不適切な発言とも思わず、そのまま相手に伝えてしまいます。
要するに、発達障害ASDの場合は、ブレーキが利かない状態です。
想像力の欠如から不適切な発言と感じず、間違っていても感じたことをそのまま言ってしまうのです。
発達障害も汚言症のどちらも脳内神経伝達物質の異常が関係しています。
汚言症はドーパミンの過剰な作用が原因とされています。
発達障害のADHDの人の場合、ドーパミン不足になっているので、真逆といえます。
(ドーパミンはやる気や集中力に関係しています)
汚言症はどのような言葉使いになる?
汚言症は、その場で感じだことをそのまま言葉にしてしまいます。
その為、相手を不快にさせてしまったり、びっくりさせてしまいます。
汚言症の言葉使いとしては、暴力的な言葉使いや侮辱してしまう話し方、性的な発言などがあげられます。
・威嚇的な言葉を使って相手を不安にさせてしまう
・不快感を与えてしまう言葉を話してしまう
・人を馬鹿にしてしまう冗談を言ってしまう
・その場にそぐわない不謹慎なユーモアを話してしまう
・相手の感情を無視した自己中心的な発言をする
言葉使いがネガティブな印象になってしまうので、社会的に立場が危うくなってしまいます。
汚言症の人が良く話す例文
汚言症の人が良く話す例文は、以下のようなものがあります。
「ブタ!ブタ!」
「うんこ、うんこ」
「しね!しね!」
「ワンワン!ニャーニャー!」
「おっぱい!おっぱい!」
など、同じような言葉を連呼して、人を不快にさせてしまったり、傷つけてしまいます。
汚言症の人によっては、他の言葉を発することもあります。
当事者は、本当はそんな言葉を発するつもりはなくても、自分の感情をコントロールできず、勝手に発言してしまいます。
まとめ
発達障害ASDの私も、思い立ったが吉日と言う時があります。
その時は、感情がそのまま言葉に出てしまったり、態度に現れてしまいます。
その場にそぐわない発言や言葉遣いをしてしまうこともありました。
汚言症のような言葉を発しそうになることはありますが、ぎりぎりで抑えられている状態です。
何か1つ頭のネジがずれていたら、汚言症になっていたと本当に思います。
「社会的に不味い立場になるから絶対にって言っていけない」と心の中で制御心がまだ働いているようです。
ただ、歳を重ねるにつれ、ボケてきているのか、精神安定剤「デパス」の影響なのかわかりませんが、抑えられない時があります。
たまに独り言を言ってしまうので、本当にヤバイと感じています。
汚言症も自分の意志を制御できず、言ってはいけないことをしゃべってしまいます。
症状としては発達障害と汚言症は似ています。
そもそも、汚言症は発達障害の中の一つの症状であると考えられています。
発達障害のトゥレット症の人が汚言症を発症しているからです。
発達障害も汚言症も脳内の神経伝達物質の異常が関係しています。
どちらも先天性の脳機能の問題です。
ただ、汚言症は治療や改善をすることができるそうです。
ストレスや心理的負担を減らす環境の調整や精神安定剤が効果的だそうです。
汚言症かもしれないと思ったら、ためらわずに精神科や心療内科を受診した方が良いと思います。
でないと、社会的に手遅れになってしまってからでは遅いからです。