アスペルガー症候群には、「受動型」、
「孤立型」「積極奇異型」
「形式ばった大仰」など、
さまざまなタイプがあります。

どの種類も、対人関係は上手くいかないし、
社会的な振る舞いも苦手な
ASD(自閉症・アスペルガー)
の特性があります。

その中でも受動型アスペルガーは、
人との関りにおいて困難に遭いやすく、
イジメを受けやすいです。

1番の特徴は主体性がなく、人からの
影響をもろに受けてしまうことです。

私自身も受動型アスペルガーです。

自分で何をしたらいいのか
全く分からないですし、
人からの命令に従ったり、
何度も騙され続けた過去があります。

もう1つの特徴として、
気づけない(思いつかない)
があげられます。

自分がいじめられたり、
酷い目に合っていても、
それがどれだけ辛いことなのか
わかっていない(判断できない)
ので、耐えてしまうのです。

受動型アスペルガーは、
普通の人(健常者)が耐えられない
どんな過酷な環境や状態でも
我慢できる強さがあるといいます。

そのため、無理をしている自分に
気づけず、いつのまにか二次障害を
抱えてしまっていることが多いのです。

今回は、虐められやすい
受動型アスペルガーの特徴と
対処方法などをお伝えしていきます。

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何故、受動型アスペルガーはイジメられるのか

受動型アスペルガーは、
自分の意志がほとんどなく、
想像力も著しく欠如しているため、
人からつけこまれやすいです。

人の性格を大雑把に
「良い人」「普通の人」「悪い人」
と分けてみます。

この中でイジメる側は「悪い人」の
分類とします。

「良い人」はイジメはしない。

「普通の人」は、どちらでもない
中立的な立場。

割合としては良い人1割、普通の人8割、
悪い人1割くらいだと思います。
(私の過去の経験上)

受動型アスペルガーの人は、
「悪い人」のターゲットに物凄く
なりやすく、ほぼ確実に
イジメを受けてしまいます。

健常者(定型発達)であれば、
自力で回避できるイジメも、
受動型アスペルガーは、
自分で考えることが苦手な為、
虐められ続けるのです。

そして、中立的な「普通の人」
でさえも、「利用しやすい奴」と思い、
からかったり、騙したりする
対象として見てしまうのです。

いじめを止めたりする側の
「良い人」でさえも、
「イジメられても仕方がない」
というような印象(誤解)を
受けてしまうのです。

私の場合だと、「悪い人」が
虐められる側に責任がある
というような大嘘の噂を流されました。

私は、そのことに全く気付けておらず、
誰も助けてはくれませんでした。

周囲で見ている「普通の人」でさえ
冷やかしたり、たまにイジメに
加わっていました。

受動型アスペルガーの「気付けない」は、
いじめを受け続ける上で、
最悪の欠点でもあり、
唯一の「救い」であったと思います。

いじめを受け続けている中で、
それがどれだけ過酷で酷い状況だったのか
わかっていないからです。

私はいじめを受けていて、
これが普通だと思っていました。

自分が頭が異常に悪く、
貧乏で酷い家庭だったので、
普通の人とは違う感覚は常にあったからです。

しかし、いじめられている自分と、
他のイジメられている子の比較ができない為、
どれだけ酷くても耐えるのが当たり前と
思っていたのです。

実際に今いじめを受けていた頃を
振りかえってみると、
最悪レベルのイジメでした。

健常者(定型発達)の人であれば確実に
不登校、自〇を考える状態でした。

中学2~3年の頃でしたが、
毎日、身の危険を感じながら
過ごしていました。

思い出したくないし、書きたくはないので
ここでは書きません。
(プロフィールに少し載っています)

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いじめられやすい受動型アスペルガーの特徴

受動型アスペルガーは、
主体性がないことから、
さまざまな身体的違和感を
他人に与えてしまいます。

表情がでない

受動型アスペルガーの人は、
感情を表に出すことが苦手な為、
喜怒哀楽の表現が非常に乏しいです。

そのため、虐められていても
辛い顔をせずに、無表情で何も言わず
ジッと耐えてしまいます。

からかったり、酷いことを言われても、
表情に出ない、何も言い返してこない為、
イジメても問題ないと思われて
しまうのです。

実際に当事者としては、
バカにされていたり、
見下されていても、何も思いつかず、
どう表現したらいいのかもわかりません。

普通の人(健常者)であれば、
「やめて」と言い返したり、
イジメに発展しないように
立ち振る舞います。

しかし、受動型アスペルガーにとっては、
どう対処したらいいのか思いつかず、
ただ無表情で我慢しているのです。

私自身、いじめられているときは、
赤面症の影響で、常に顔が真っ赤に
なっていました。

赤面症を克服する方法!病院で治す薬はある?

いじめが辛いという気持ちよりも、
周囲の人にどう見られているのか
という方が異常に気になってしまい、
恥ずかしいという気持ちの方が
強かったのです。

その為、どれだけ酷い状況でも
深く考えず、耐えられていたのだと
感じます。

何を考えているのかわからない

受動型アスペルガーの人は、
自分の置かれている状況や、
自分自身のことを考えるのが
非常に苦手です。

人とのコミュニケーションにおいても、
雑談ができなかったり、
自分の考えを伝えられません。

不満なことや何か言いたいことが
あったとしても、
うまく言葉で伝えられなかったり、
遠慮してしまいます。

そのため、「何を考えているのか
わからない人
」と思われてしまいがちです。

イジメを受けても、普通の人とは違う
変な反応や、言動をしてしまうため、
「特殊な人」とも思われてしまいます。

そのため、人から避けられたり、
いじめの対象になってしまうのです。

我慢強い

受動型アスペルガーの人は、
想像力が著しく欠如しており、
思いつき」が物凄く乏しいです。

いじめを受けていても、
辛いことは辛いのですが、
身体的危機や、金銭的な問題(恐喝)
などの困難な状況でない限り、
耐えてしまいます。

普通のいじめを受けていても
「辛い」以外の考えがなかなか
思い浮かばない為、
耐えるしかないのです。

酷い怪我を負いそうな状況では、
必死に回避しようと考えます。

お金を要求されたときも
なんとか支払わないで済むように
思考を巡らせます。

しかし、単純な思考なので
簡単に見破られてしまい、
余計に状況を悪化させてしまう
こともあります。

普通の人(定型発達)であれば、
耐えられない・我慢できないイジメを
受動型アスペルガーは、
思いつかない為、耐えることで
我慢強くみえてしまい、
イジメが止まらないのです。

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受動型アスペルガーがいじめを回避するには

受動型アスペルガーの人は、
気持ちを伝えたり、感情を表情に出す
ことが非常に苦手です。

そのため、「何を言っても大丈夫」
と思われてしまい、いじめや嫌みなどを
言われる対象になってしまいます。

イジメを回避する対処や
克服する方法としては、
いくつか考えらえます。

はっきりと言う

受動型アスペルガーの人は、
自己主張ができず、主体性がないため、
人の言いなりになってしまいます。

そのため、イジメられていても
我慢してしまいます。

対処するためには、
「イジメを止めないと、先生や親、
ネットなどに全てをばらす」
と断言することです。

イジメる側は頭が回る人が多く、
自分の保身を考えています。

「全てを他の人に打ち明ける」
と警告することで、
イジメ側は自己保身に走り、
一気に問題が解決するのです。

しかし、受動型アスペルガーの人は、
その言葉が思いつきません。

また、未来予想も苦手で、
どうなるかわからないため、
行動することができません。

失敗することの恐怖と
現状維持を考えてしまい、
決断することができないのです。

しかし、いじめは放置すればするほど
悪化しますし、永遠に続きます。

特に「悪い人」が周囲にたくさんいると
末期的な状況に追い込まれます。

それでも受動型アスペルガーの人は
耐えてしまう為、大人になって
二次的問題を抱えてしまうのです。

そうならないために、
イジメを受けているときに
はっきりと言える気持ちを持つことが
大切なのです。

距離を置く

イジメをする人と物理的に距離を
置くことで、イジメに対処します。

大学だったり、会社のような大人の環境
であれば、話さないようにしたり、
接触を避けるようにできます。

しかし、学校のクラスという
環境の中では、無理です。

その場合は、一時的に不登校になるしか
ありません。

受動型アスペルガーの人は真面目な
性格の人が多く、自分の意志で学校を
休む行動を選択することが苦手です。

どんなに辛い環境でも思いつかずに
耐えてしまいます。

ですが、「意図的に学校を休む」ことで
「今自分が辛い目に合っている」
という状況を周囲に知らせることが
できます。

学校を何日も理由なく休むことで、
SOSを発信できるのです。

学校側も保護者も放置できる問題では
ないので、解決のために親身になって
くれるはずです。

理解の無い環境に置かれてしまう
場合は、転校するしかないと思います。

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まとめ

私がいじめを受けていた頃は、
インターネットが発達しておらず、
物理的なイジメでした。

しかし現代では、学校の裏サイトや
ネットのやり取りを通じて、
簡単にいじめられたり、
除け者にされる可能性が高いです。

受動型アスペルガーの人は、
その特徴から、変な人に見られやすく、
イジメの加害者を引き寄せやすいのです。

今では、発達障害の理解も深まってきており、
特別支援教育やスクールカウンセラーの
影響で、いじめに発展する可能性は
減りました。

それでも、環境が整っていない学校だったり、
運の悪い人は、被害に合ってしまうのです。

受動型アスペルガーの人は、
いじめの辛さが想像できず、
耐えてしまいます。

しかし、二次障害を抱えてしまい、
大人になって苦労します。

そうならないように、
いじめを受けていたら
自分で行動して、対処するように
強い意志を持つ必要があります。

しかし、そのこと自体がなかなか思いつかず
辛い思いをし続けるのが
受動型アスペルガーなのです。

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