会社や日常において、普通の人とは違う違和感や劣等感を感じている。
何故、普通が出来ないのだろうか。
どうすればいい?とお悩みではないでしょうか。

ただ単に自分の能力が低いだけなら、納得ができると思います。
でも、明らかに普通の人とは違うと感じたら、発達障害の可能性があります。
発達障害の場合、どう頑張っても健常者と同じようには出来ないからです。

でも、発達障害と診断されても、どうすればいいのか。
また、そもそも発達障害の診断を受けるべきなのかどうかもわからない。

その様な人に向けて、今回は発達障害の大人の診断のメリットやデメリットを解説していきます。
また、発達障害ASD当事者の私自身の体験も少し書いていきます。

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大人の発達障害の診断は必要?メリットとデメリットについて

大人の人が発達障害の診断を受けるべきか否かは、本人の状況次第だと思います。

「仕事や普段の生活で、生きづらさは感じているけど、ぎりぎりで健常者と同じように生活できてる」
上記の状態であれば、わざわざ発達障害を診断されに行く必要は無いと思います。
発達障害のグレーゾーンの可能性はありますし、軽度発達障害だとサポートや支援が限られてしまうからです。

軽度の発達障害・自閉症は診断できる?手帳や年金の取得は可能?

また、もし仮に発達障害と診断されたら心も辛い思いをしてしまいます。

障害者認定されることにショックを受けてしまう

障害を受け入れられない、時間がかかってしまう

親や友達に説明しても、わかってもらえない

職場で偏見の目を持たれてしまう、出世に響くかもしれない

発達障害を隠して就職をしなければならない

障害者雇用だと、給料が激安になる

発達障害の診断を受けることで、自身の心の問題だけでなく、周囲に様々な影響があるのです。

メリットについて

大人の人が発達障害の診断を受けるメリットは、どのようなものがあるのでしょうか。

本人が日常において、生き辛さを感じているのであれば、発達障害の検査を受けに行くべきだと思います。
発達障害と診断されることで、「何故普通の人のようにできていなかったのか自分の責任ではないことが判明するからです。

発達障害と認定されれば、障害者手帳や障害年金の申請対象となります。
また、自立支援医療制度も受けることができます。

障害者雇用枠としても働くことは可能です。
ただ、発達障害は精神障害の枠組みです。
企業の障害者雇用は、身体障害者を優先的に雇っています。
また、障害者雇用の給与は物凄く低いです。

デメリットについて

大人の人が発達障害の診断を受けるデメリットは何でしょうか。

それは発達障害と診断されたことで、明確な「障害者」となることでしょうか。
発達障害は世間的には言葉の認知は広まっていますが、敬遠されてしまう存在だと思います。
コミュニケーションが取れず嫌われたり、こだわり行動から異常者に見られるなど。

発達障害はマイナスの印象を他者に感じさせてしまいます。
しかし、発達障害には有名人もいます。
「ビル・ゲイツ」や「スティーブ・ジョブズ」、楽天の三木谷浩史さんもADHDと公言しています。

ただ、それは稀な存在だと思います。
成功者がたまたま発達障害だっただけです。
ほとんどの発達障害の人は人生で苦労してしまい、辛い目にあっているのです。

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発達障害の診断は受けるべきか?

私は、発達障害の診断は受けるべきだと思います。
なぜなら、発達障害の診断を受けることで心の問題だけでなく、今後の方針を立てやすくなるからです。

発達障害の診断を受けることで、自分がなぜ周りと違うのか、なぜ困難に直面するのか、その理由がわかります。
自分の発達障害の種類や程度に応じて、自分の特性や強みを理解することができるのです。

例えば、ADHDの人は、創造力や行動力が高いという強みがあります。
ASDの人は、細かいことに気づいたり、深く考えたりする能力が高いという強みがあります。
LDの人は、文字や数字以外の分野で優れた能力を持っているという強みがあります。
自分の特性や強みを理解することで、自分に合った生き方や仕事を選ぶことができるのです。

心の負担や苦しみを軽減することができる

発達障害の診断を受けることで、今までの自分のダメな部分や問題行動の理由がわかります。

発達障害の診断を受けることで、自分がダメな人間ではないということ。
自分は生まれつきの障害を持っているだけで、それは自分のせいではない(親からの遺伝の影響)ということがわかります。

発達障害の診断を受けることで、周りの人に自分の状況を伝えることができるようになります。
周りの人に理解や配慮をお願いすることができるようになるのです。

「発達障害だから許して」と前もって知ってもらうことで、孤立やトラブルから逃れることができるようになる可能性は高いです!
同じような問題を抱える人と交流し、「自分だけではない」という心に余裕がもてます。

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大人になって発達障害の診断を受けた私が伝えたいこと

私の状況は特殊なので、一般的には当てはまらないと思います。
「発達障害」と言う言葉がほぼ無い時代に生まれ、何のサポートや支援も無く大人になったからです。
30代後半になって広汎性発達障害と診断されましたが、既に人生は崩壊しており、手遅れでした。

ただ、それでも発達障害と診断されてよかったと思っています。
今まで生きてきた人生の問題点が解明されたからです。

「友達が全くできない、最初は話しかけてくれたのに、すぐに嫌われてしまう。」
全ては発達障害のアスペルガーの特性の影響だとわかりました。
この事実は非常に重要です。

自分の性格が悪い訳ではなく、アスペルガー(ASD)の想像力の異常な欠如から、「思ったことをそのまま言ってしまう」。
その影響から、人から避けられ、嫌われ、イジメられ続けました。

このことが分かっただけでも、以後気を付けるように考えることができます。
(私の場合は今更遅すぎましたが)

発達障害の自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の人は、特性によって普通が出来ません。
では、どうすればいいのか。
全ては「過去の経験」によって学び、今後の行動に生かす必要があります。
これが絶対的であり、全てだと私は思っています。

アスペルガー(ASD)の人は、想像力が本当に劣っており、未知の出来事や環境などが非常に苦手すぎます。
対人関係においても同様です。
とにかく、過去の経験を参照して、どのように自分が行動すればいいのか。
どのようなコミュニケーションをとればいいのか、前もって考えておく必要があるのです。

発達障害を診断を受けるべきかどうか悩んでいる人に言いたいのは、「辛いなら一度心療内科や精神科を受診して欲しい」です。

発達障害は、どうあがいても健常者と対等には戦えません。
でも、発達障害の特性上、会社や社会において間違った行動、同程度の努力でも不利になるなど、問題が起こるからです。
発達障害とわかれば、医師や専門家に相談して、自分がどうすればいいのか明確になります。

また、発達障害のグレーゾーンでも、気を付けるべきことや気持ちの面が緩和されます。

もし、「自分が発達障害かも」と悩んでいるのであれば、早めに行動することをお勧めします。
いつか、問題が起こってからでは遅いですから。
精神面でもストレスを抱え続けてしまいます。

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発達障害の診断は時間やお金がかかる

発達障害の検査は、地域によって違いますが、2~3ヶ月待ちのところもあるようです。
私は東京寄りの関東圏ですが、7~8年前に初めて心療内科を受けた時は、1ヶ月くらい待った記憶があります。

発達障害の検査は、心療内科や精神科、個人のクリニックなどがあります。
ただ、発達障害を診断する明確な資格はありません。
主にアメリカの医学会がまとめたDSM-5を基準に、発達障害かどうかを診断する医師が判断します。

発達障害を診断する流れは以下の通りです。

予約する

問診:自分の症状や生活状況などについて、質問に答えます。

検査:IQテストや発達検査などの検査を受けます。

観察:自分の言動や表情などを観察されます。

面接:自分の気持ちや考えなどについて、話します。

私の場合は、1日で全て行いました。

最初に担当医との話し合い。
(過去にどのような状況だったかの説明)

次に、WAIS-III 成人知能検査をしました。
(就職試験で出されるIQテストみたいなもの)

次に担当医からの質疑応答や積み木の組み合わせ問題など。

最後に、過去や現在の状況を、5択のマーク形式で回答するプリントが2枚。

そして、後日、広汎性発達障害と言われました。

3回くらい、別の部屋に呼ばれたりしたので、3~4時間かかった記憶があります。

費用については、1万円くらいだったと記憶しています。

一般的には1万円~4万円とされています。
かなりばらつきがあると思います。
私が受けたところは、大学病院だったので比較的安かったのではないかと思われます。

個人経営のクリニックだと、高い傾向があるかもしれません。
医療機関が個人で作成した心理検査は、保険適応外になってしまい高い可能性があります。

発達障害の検査は、診断できる機関が少ないのか、予約しても1ヶ月以上待たされることがあります。

私個人の見解としては、心療内科や精神科は発達障害の検査だけをやっているわけではないからだと思います。
私が発達障害の検査を受けた時も、普通にそれ以外の悩みや相談の患者が同じ医師の順番待ちだったからです。

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発達障害の診断を受けた後にできることや受けられる支援は?

発達障害の診断を受けたら、ショックを感じてしまいますが、今自分に出来ることをすべきだと思います。

以下は、具体的な行動基準です。

自分の発達障害の特性について、考える必要があります。

インターネットや書籍などの情報源を利用して、自分の発達障害の特徴や強み、困難な点などを深く理解しましょう。
また、発達障害の当事者や専門家のブログや動画などを見て、彼らの体験やアドバイスを参考にすることもできます。

自分の発達障害を周りの人に伝えることもできます。

家族や友人、職場や学校などの関係者に、自分の発達障害の状況や困難な点を説明することができます。
(受け入れてくれるかどうかは別です・・・)

周りの人に理解や配慮を求めることができます。
例えば、仕事や勉強での工夫や配慮、人間関係でのコミュニケーションや協力などをお願いすることができます。

自分の発達障害に対する治療や支援を受けることができます。

医療機関や就労支援機関などの専門的な支援やサービスを受けることができます。
また、障害者手帳の交付や障害年金の受給などの福祉制度の利用も可能になります。
これらの治療や支援を受けることで、発達障害の人でも社会生活を送る上での困難を軽減することができます。

ただ、上記でも書きましたが、障害者雇用の給料は低すぎます。
また、障害者手帳は私も持っていますが、たいしたメリットはありません。
(NHKの受信料が免除される、携帯の料金が割引されるくらいです)

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まとめ

大人になって発達障害の診断を受けるべきかどうかは、自分の状況次第です。
生活や仕事に支障を感じていないのであれば、わざわざ精神科や心療内科、その他の専門機関に行って調べてもらう必要はありません。
「発達障害ではない」と専門医に明確に断言されることで、ある意味安心感を得られるかもしれませんが。

ただ、このブログを見てくださっている人は、生き辛さを感じている方だと思います。
発達障害の診断を受けることで、今まで起きていた問題の理由が判明し、心が軽くなります。

また、発達障害と診断されれば、福祉のサービスを受けることもできます。
ただ、メリットやデメリットはもちろんあります。

デメリットとしては、他人にどう思われてしまうのか、そして障害者として生きていく心構えの必要性など。
さらに、障害者雇用枠では、給料や時給が安すぎます。
貧乏な暮らしを余儀なくされてしまいます。

メリットは、障害を受け入れることで、自分自身を見つめ返すことができます。
発達障害は、得意不得意がはっきりしています。
出来ないことには、とことんできないのですが、得意なことは健常者以上の能力を発揮できることがあります。

発達障害の人は、自己分析が本当に非常に大切です。
とにかく自分の長所と短所を理解し、進むべき道を考える必要があります。

発達障害と診断されたことで、自分の将来を決めることができるのが一番のメリットだと思います。

個人的には、発達障害の診断は受けるべきだと思います。
発達障害であっても無くても、明確な回答が得られることで安心感が得られるからです。

発達障害でなければ、自分の能力の問題。
発達障害であれば、発達障害はほぼ遺伝なので、親に問題があったのだとわかります。

ただ、グレーゾーンや軽度発達障害の場合、支援やサポートがほぼ無く、世間の理解もまたありません。
健常者と同じように頑張るしかない為、かなり人生はハードモードです。
いや、発達障害の方が無理すぎます。

日本では発達障害の理解やサポートはまだまだ薄いと思っています。

発達障害者専用の手帳や手厚い支援・制度が欲しい!

もっと発達障害の人が生きやすい世の中になることを願っています。

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