引きこもりと統合失調症に関係性はあるのでしょうか。

私は20年以上の長期の引きこもりですが、心療内科では「統合失調症」と診断されていません。
ですが、統合失調症の症状を調べると、いくつか当てはまってはいます。

統合失調症には、陽性症状と陰性症状があります。

陽性症状は、幻覚や妄想などが見られる症状です。
陰性症状は、意欲や感情の問題が関係しています。

私の場合は、陰性症状がほとんど当てはまっているのですが、陽性症状はあまりありません。
統合失調症の診断は、陰性症状だけでなく、陽性症状も考慮するようです。

私は引きこもりになった影響で、統合失調症の陰性症状が見られるようになりました。

特に、陰性症状の1つである、感情平板化(読み方:かんじょうへいばんか)があると思っています。

感情平板化とは、自分の感情を感じることができなくなったり、感情の表現が乏しくなったりする状態のことです。

感情平板化は、統合失調症やうつ病などの精神疾患の症状として現れることがありますが、ストレスやトラウマなどの心理的な要因によっても引き起こされる可能性があります。

感情平板化になると、人とのコミュニケーションや日常生活に支障をきたすことがあります。

私のように長期の引きこもりの人は、感情平板化の症状が当てはまるのではないでしょうか。


ですが、私には陽性症状は見られません。
これには、発達障害asdの想像力の欠如が関係しているのでしょうか。

私は想像力が物凄く低いです。
普通の人よりも圧倒的に、何も思いつかない、感じない状態です。

この「想像力の欠如」が、統合失調症の「幻覚」や「妄想」の状態にならないのではないかと思いました。

しかし、調べてみると、「統合失調症の幻覚や妄想」と、「発達障害ASDの人が妄想を持ちにくい特性」は異なるようです。

発達障害は、自分の考えや思い付きが乏しい状態です。
統合失調症の場合は、他の人や物から聞こえたり見えたりする「外部的な感じ」なのです。

ですので、発達障害のASD(アスペルガー)の人が、統合失調症の陽性症状になりずらいというのは、あまり関係が無いのかもしれません。

それでは、一般的に引きこもりと統合失調症にはどのような関係性があるのでしょうか。
詳しく書いていきたいと思います。

また、統合失調症のチェックリストを作成いたしました。

 

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統合失調症のセルフチェック

調合失調症かどうかをチェックする簡易的なプログラムを作成しました。

これは、DSM-5-TR(アメリカ精神保健機構【APA】)が出版した精神疾患の診断・統計マニュアル(2022年3月の最新)を参照しています。

ですが、統合失調症だと断定するものではありません。
あくまで参考程度に考えてください。

統合失調症チェックプログラム

統合失調症チェックプログラム

このプログラムは、統合失調症の診断基準に基づいて、あなたがこの病気にかかっている可能性があるかどうかを判断するものです。このプログラムは、医師の診断に代わるものではありません。もし、このプログラムの結果に不安を感じたり、症状がひどくなったりしたら、必ず医師に相談してください。

こちらの診断テストは、ICD-11(世界保健機構【WHO】)が出版した国際疾病分類の第11版(2022年1月の最新)を参考にしています。

このプログラムも統合失調症だと断定するものではありません。
あくまで参考程度に留めておいてください。

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統合失調症と引きこもりの関係は?

統合失調症と引きこもりの両者は、「原因と結果の関係にある」可能性があります。

統合失調症が引きこもりを起こす原因になる事もあります。
逆に、ひきこもりによっても、統合失調症になるということです。

もちろん、必ずそうなるというわけではありませんが、注意が必要です。

 

統合失調症と引きこもりの共通点と違い

統合失調症と引きこもりの共通点は、以下のようなものが挙げられます。

社会的な孤立

統合失調症の人は、幻聴や妄想などの症状によって、周囲の人とのコミュニケーションが困難になります。
引きこもりの人は、学校や仕事などの社会的な場に参加しなくなります。

共通点としては、どちらも自分の世界に閉じこもってしまう傾向があるということです。


精神的な苦痛

統合失調症の人は、自分の思考や感情が乱れてしまうことに悩みます。

引きこもりの人は、自分の将来や価値に対する不安や自己嫌悪を抱えます。

両者とも、自分の状態に対して無力感や絶望感を感じます。

統合失調症が原因で引きこもる場合

統合失調症が原因で引きこもる場合は、以下のような特徴があります。

・症状が出始めたのは、10代後半から20代前半の若い時期であることが多い

・幻聴や幻覚などの現実との区別がつかない症状がある

・思考や感情が混乱していて、自分の意志や目的がはっきりしない

・人と話すのが苦手で、言葉が支離滅裂になったり、無言になったりする

・自分の身体や能力に対して、過大評価や過小評価をしたり、被害妄想や優越感を持ったりする

・自分の部屋や家の中に閉じこもって、日常生活のルーティンが崩れる

引きこもりが原因で統合失調症になる場合

引きこもりが原因で統合失調症になる場合は、以下のような特徴があります。

・引きこもり始めたのは、20代後半から30代前半の成熟した時期であることが多い

・幻聴や幻覚などの現実との区別がつかない症状はないが、思考や感情がぼやけている

・自分の意志や目的はあるが、社会的な場に興味がないか、自信がないか、居場所がない

・人と話すのが苦手ではないが、話す機会が少なくなっている

・自分の身体や能力に対して、現実的な評価をしているが、自己肯定感が低い

・自分の部屋や家の中に閉じこもって、日常生活のルーティンが固定化している

統合失調症と引きこもりの違い

統合失調症とは、現実と区別がつかない幻聴や幻覚、思考や感情の混乱、社会的な機能の低下などの症状がある精神疾患です。
脳の構造や機能の異常が原因とされています。
医師の診断と治療が必要です。

引きこもりは、社会的な場に参加しないで、自室や家の中に閉じこもる生活を半年以上続ける状態です。
社会的な要因や個人的な選択が原因とされています。
自分で改善することも可能です。

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まとめ

引きこもりと統合失調症の関係性について書いてきました。

以下はそのまとめです。

・引きこもりと統合失調症は、原因と結果の関係にある可能性がある

・引きこもりと統合失調症は、社会的な孤立や精神的な苦痛という共通点があるが、病気か否かや症状の内容という違いがある

・統合失調症が原因で引きこもる場合は、比較的早い年齢で引きこもり始めることが多く、自分の症状に対する恐怖や不安が大きい

・引きこもりが原因で統合失調症になる場合は、比較的高い年齢で発症することが多く、自分の状態に対する罪悪感や孤独感が大きい


引きこもりと統合失調症は、互いに影響しあうことがあります。
でも、必ずしもそうなるというわけではないです。

私も20年以上の引きこもりで統合失調症の陰性症状は当てはまりますが、医師には統合失調症と断定されていません。

障害者手帳や自立支援、障害年金などの書類の統合失調症の欄にもチェックはされていないです。

でも、個人的には統合失調症に片足を突っ込んでいると思っています。
感情平板化は末期的ですし、意欲が無く、気持ちが常に落ち込んでいます。

しかし、常に現実逃避をし続けているので、陽性症状である妄想や幻覚は出ないのだと思っています。

また、発達障害のASDの想像力の欠如から、空想が苦手で思い付きが極端に少ないです。
統合失調症の陽性症状とは関係が無いっぽいです。
でも、常に頭の中が空虚なので、陽性症状にはなりずらいのではないかと、個人的には思ってしまっています。

引きこもりも統合失調症のどちらも、治すべき病気です。

特に両方とも発症しているとなると、生活や社会において苦労すると思います。

引きこもりは、病院に行くのは辛いし大変だと思います。
でも、統合失調症の症状もあるのであれば、専門医に見てもらうことをお勧めします。

 

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