自閉症スペクトラム発達障害アスペルガーASD)の私は、子供の頃から感情表現が非常に苦手であり、大人になっても同じ状態です。
人から「何を考えているのかわからない」とよく言われていました。

過去を振り返ってみると、確かに私は喜怒哀楽がほとんどなく、機械のような人間だったと思います。
子供の頃は発達障害ASDの影響から、イジメられ、避けられ、嫌われ続けていました。
辛いと言う気持ちだけはあるのですが、頭の中が空っぽで、表現するようなイメージも湧かないのです。
結果、無反応、無表情になってしまい、いじめが止まらず、またつまらない人間だったのです。

子供の頃は、家庭崩壊、学校でのイジメなど、常に我慢をし続けている状態でした。
心の中では悲しい、恥ずかしい気持ちはあるのですが、具体的に頭の中で妄想したり、考えが思い浮かぶことはありません。

私は何事にも「何をどうしたらいいのかわからない」状態です。
常に頭の中は真っ白で、思いつかない、気づけない為、感情が表に出ない、自分の気持ちがわからず表現できないのです。

しかし、生まれつきの精神の弱さ・赤面症の影響から、顔にだけは出てしまいます。
少しでも恥ずかしい気持ちや心にマイナス感情が現れると、顔が真っ赤になります。

赤面症と発達障害の関係性・違いとは?生まれつき顔が赤くなる原因

私は、感情表現は苦手で自分の気持ちはわからず、頭の中は何も思いつきません。
しかし、精神に異常をきたすと、赤面症の影響から顔が赤くなるため、物凄く恥ずかしいです。
無反応なのに、顔だけが赤い状態です。
他人から見ると、異常な人間だと思います。

自閉症スペクトラム(発達障害アスペルガーASD)の人は、感情表現が無い・薄い状態で、自分の気持ちがわからない傾向があります。

感情がほとんどない、気持ちがわからない状態は、アレキシサイミア(失感情症)の特徴と酷似しています。
調べてみると、自閉症スペクトラム(発達障害アスペルガーASD)の人は、アレキシサイミア(失感情症)の症状を持ち合わせているようです。

失感情症は、生まれつきの脳機能異常の問題とされています。
稀に、過度のストレスや緊張状態によって一時的に失感情症が発症する場合もあるそうです。

自閉症スペクトラム(発達障害アスペルガーASD)の場合、主に想像力の欠如の特性によって、失感情症が起こっていると思われます。

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発達障害ASDと失感情症の関係性

発達障害のASDの人は、想像力が異常に欠如してしまう脳機能異常のハンデがあります。
その為、物事や対人関係において、思いつかない、感じない状態なのです。

人とのコミュニケーションでは、相手の話している内容については理解しています。
しかし、会話の中で普通の人が返答できる思い付きや気づきがほぼ無いのです。

ASDの頭の中は、「良かったね」「大変そう」「面白い」など、1つの薄い気持ちだけなのです。
具体的に返答できるような言葉はほとんど思いつかないのです。

言葉に対してイメージが膨らまず、そのままの言語の意味としてとらえているだけです。
その為、ASDの人はコミュニケーションにおいて、「感情表現が無い」、「つまらない人間」だと思われてしまうのです。

コミュニケーションの欠如も自閉症スペクトラム(発達障害アスペルガーASD)の特性(ハンデ)の1つです。
自分の感情を表現できない、思いつかない為、会話で上手く伝えられないのです。

失感情症も、自分の感情を言葉で表せない、気持ちは感じているけど頭の中でイメージが湧かない状態です。

発達障害ASDと失感情症は、感情の表現の乏しさ、頭の中で認識する力の無さが共通の特徴としてあげられます。
アレキシサイミア(失感情症)を持ち合わせている人は、発達障害ASDと診断されるケースが多いようです。

全ての発達障害ASDの人が「失感情症」を発症しているわけではありません。
発達障害の症状は千差万別であり、人によって症状は異なります。
発達障害は誰一人として同じ症状の人はいないとされており、失感情症との関係性についても同様となります。

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発達障害ASD・失感情症の影響から読書感想文や日記が書けない

私は、読書感想文が全く書けませんでした。
中学校の頃、夏休みの宿題の読書感想文で、三国志の本を読んで書いた記憶があります。
しかし、発達障害ASDの影響から、感想が全く思いつきませんでした。

頭の中では「凄い」「そうなんだ」「よかった」というような状態です。
その為、本の内容を引用して、「ここが凄いと思いました」というようなことしか書けませんでした。

普通の人はどのように感じているのだろう。
頭の中はどのようなイメージになっているのか、物凄く気になります。

日記についても同様です。
頭の中では書きたいことがあっても、言葉で上手く表現することが出来ないのです。
単純に頭が悪いというのもありますが、明らかに「気づけない」「思いつかない」「イメージが湧かない」状態です。

即時性を求められるコミュニケーションよりは、文章で表現する方が幾分マシです。
それでも頭の中で一生懸命考えても、感情が湧かないし、気持ちも薄い状態です。

全て発達障害ASDの失感情症の影響です。

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まとめ

発達障害ASDの人は、想像力の欠如の特性から、物事や会話において気づきや思い付きがほとんどありません。
その為、自分の気持ちがわからず、感情表現が乏しくなり、失感情症(アレキシサイミア)となるのです。

私はよく、自分のことなのに他人事のように思ってしまいます。
何をするにも自分のせいなのに、そう思っていないのです。

引きこもってしまった原因も、自分の人生なのに他人事のように感じてしまっています。

私は子供の頃から自分の存在が希薄だったと思います。
自分で何をどうしたらいいのか常にわからない状態でした。
全て他人の真似をして、何とか生きてきました。

しかし、社会人として失敗してからは、自分がどうしたらいいのかわからなくなりました。
就職活動しても発達障害ASDの影響から全く上手くいかない。
ASDのゼロサム思考の影響から1度諦めると、再度挑戦することが出来なくなっていました。

自分の気持ちがわからない、感情の乏しい発達障害ASDの失感情症は、人生に多大な悪影響を及ぼします。

私は大人になった今でも、失感情症は治りません。
そもそも発達障害ASDが現代医学では治せないです。
失感情症(アレキシサイミア)も同様に、生まれついて発症している人は、一生治らないと思われます。

失感情症は先天性の脳機能異常だと言われています。
ですが、環境によって後天的に失感情症を発症する人もいます。
その場合、メンタルの治療、平穏で規則的正しい生活を送ることで治療することも可能だそうです。

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