遠距離のA型事業所で働く方法は、普通の手続きと変わりはありません。
ただ遠距離の場合、直接訪問して見学、面接、書類の提出などの手順ができないだけです。
A型事業所で働こうと考える人のほとんどは、自宅から通える距離の場所を選ぶと思います。
A型事業所は働く時間が短いとはいえ、通勤に時間を取られるのはもったいないし、仕事を辞めたくなる理由にもなります。
遠距離のA型事業所で働こうと思っている人は、近所に施設が無い、私のように在宅ワークを考えている人だと思います。
私は遠距離のA型事業所で働こうとしました。
しかし、最後の契約段階で破談となってしまいました。
何もわからないゼロの状態から調べ、最後の書類を提出する所までは行きました。
せっかく経験したことなので、シェアしていこうと思います。
遠距離でも働けるA型事業所を見つける
遠距離のA型事業所で働くということは、仕事の内容を吟味することは難しいです。
通える距離ではない為、基本的に在宅ワークになると思います。
しかし、A型事業所での在宅ワークを専門にしている事業者はあまり無さげです。
私が申し込んだ事業所の人も、在宅ワークは稀だとおっしゃってました。
A型事業所の在宅ワークを調べてみても、あまり見つかりませんでした。
A型事業所の在宅ワークの仕事は主に、パソコンを使用した作業が多いと思います。
簡単な入力作業や頭を使わない作業系は調べた結果、競争が激しいのか、あまり見つかりませんでした。
よくあるのは、プログラミングの知識、webライティング、イラストレーターなど、専門的な知識が必要だと感じました。
A型事業所は、補助金の不正受給が大量に発生した為、国が規制しました。
A型事業所が利益を上げた中から、利用者への給料の支払いをしなければならなくなりました。
その為、A型事業所の利用者の生産性が重要になりました。
さらに、A型事業所の理念である「利用者の就労特訓」もしなければなりません。
利用者をたくさん採用して稼ぐ不正事業者が減ったのは良いことですが、よりシビアな環境になった気がします。
遠距離のA型事業所は、そのシビアな環境で利用者自身が給料分の売り上げに貢献しなければならないと思います。
ではどうやって遠距離で働けるA型事業所を見つければいいのでしょうか。
私もパソコン関係の専門的な知識はありません。
というか、資格も持ってないし、広汎性発達障害、軽度知的障害のIQ(70)です。
何一つ普通の人のように人並みにできる事すらありません。
どうしたらいいのかネットで調べていると、A型事業所、B型事業所で働きたい人の支援を無料で行っている機関がありました。
引きこもりや発達障害の人を対象に支援されている所です。
そこでDiscordというチャットアプリを使用してやり取りさせていただきました。
その機関の人が手厚くサポートしてくれて、未経験で誰にでもできる在宅ワークが可能なA型事業所を紹介していただきました。
私は、A型事業所で働く方法や手順など、全く何も知らなかったです。
ですが、3週間くらいDiscordで何度もやり取りをし、手順や事業所の紹介をしていただきました。
そこは精神障害者や身体障害者へのA型、B型事業所の紹介を事業としている為、精神的なケアや相談はできないシビアな一面はありました。
私のようにA型事業所で働いたことが無く、遠距離で在宅ワークでの仕事を探している場合、上記のようなサポート機関を頼ってみても良いかもしれません。
遠距離でない在宅ワークの場合は、近場の市役所の福祉課の人に相談、もしくはハローワークの障害窓口でいろいろとお話を聞いてみた方が確実です。
自分一人でネットを通じて在宅ワークを探して応募することもできます。
今ざっと「A型事業所 在宅ワーク」で検索してみました。
一件目は未経験でも可。
入力作業や売り上げの管理などが主な内容です。
それ以降は、エクセル、ワード、デザイン、HP管理、プログラミング、webライターなど、ある程度専門的なスキルを必要とされていました。
「誰でも最初は未経験」のような文言がありましたが、全くの無の状態からできる在宅ワークではないと感じます。
脳に異常が無い身体障害者や、IQが高くPCに適応力が高い発達障害の人を対象に募集されているような気がします。
上記のような作業所でも、就労するためのスキルアップを目指すのであればいいと思います。
そもそも就労継続支援がA型事業所の理念だからです。
私も近距離であれば、市役所の福祉課の人に相談して募集するかどうか考えたかもしれません。
ですが、在宅ワークができるA型事業所が近くになく、仕事内容もできるかどうかわかりません。
すぐに辞めてしまう可能性もありますし、リスクが高いです。
だからA型事業所の在宅ワークで働く場合、近距離、遠距離関係なく、相談できる機関が必要だと思います。
遠距離のA型事業所の在宅ワークに申し込む方法・手順
遠距離のA型事業所の在宅ワークで働く方法は、普通のA型事業所の手順と変わりはありません。
ただ違うのは、遠距離の場合、行くことができない為、ネットや郵便を通じてのやり取りとなってしまうのです。
A型事業所で働く手順
1.市役所の福祉課の窓口で就労継続支援A型を利用するための受給者証手続きを申請する。
2.ハローワークで申し込みたい事業所に応募する。紹介状をもらう。
3.A型事業所の見学会・面接。
4.就労継続支援のサービスを利用するための計画書を作る。
5.就労継続支援A型事業所と雇用契約を結ぶ。
6.働く。
大体、このような流れだったと記憶しております。
遠距離の場合、面接ができませんし、書類も郵送しなければなりません。
私の場合、zoomというビデオ通話アプリを利用して面接を行いました。
もちろん、顔出しをするのは恥ずかしく難しい為、A型事業所の人だけ顔を映し、私はチャットで応答しただけです。
書類は、ファックスが自宅にある方は送ることも可能だそうです。
私は持っていないので、全て郵送で送っていました。
書類の内容は雇用契約書、履歴書などです。
私が応募した在宅ワークのA型事業所は雇用契約書が複雑で理解が及ばず、難しかったです。
市役所の福祉課の人や、ハローワークの方も難しいとおっしゃっていました。
現在のA型事業所に詐欺があるのかどうかはわかりません。
ただ、売り上げにシビアなA型事業所の場合、雇用契約書をしっかりと読み、理解しなければならないと思います。
遠距離のA型事業所の在宅ワークに申し込む場合、行くことが難しいので働くまでに時間がかかってしまいます。
特に書類の郵送のやり取りを往復しなければならず、大変でした。
見学会もできず、面接や質疑応答、コミュニケーションもネットを通じて行います。
日時や時間の調整も1週間くらいに1度くらいかかっていました。
電話でのやり取りも可能ではあります。
ですが、私はコミュニケーションが非常に苦手であり、発達障害(ASD)の特性上、間違った受け答えや勘違いをさせてしまいます。
ですので、やり取りはすべてPCのネット上(Zoom、Discord)の文章(チャット)で行わせていただきました。
遠距離のA型事業所の在宅ワークに申し込む方法・手順は、近距離よりもめんどくさすぎます。
訪問が出来ないため、A型作業所の雰囲気や仕事内容が理解しづらいですし、不安があります。
在宅ワーク専門なので仕方がないのですが、心に不安を抱えない事業所を見つけ、申し込みたいところです。
まとめ:遠距離のA型事業所を申し込むのは難しい
私のように長期引きこもりで対人恐怖症が働きたいと思ったら、人と接触しない在宅ワークを考えると思います。
しかし、実際にA型事業所で在宅ワークの仕事は難しく、難易度が高いです。
さらに遠距離で申し込むとなれば、近場の市役所やハローワークの人に頼ることも難しいです。
全てPC上のネットでのやり取り、書類の郵送など自分で行わなければならず、また様々な問題があります。
もし私のように初めてA型事業所で働きたいと思っているのであれば、近場を選んだ方が良いと思います。
トラブルがあった場合、遠距離だと違う県の市役所やサポート機関に頼る難しさがあるからです。
今回私はA型事業所で働くことはできませんでしたが、次の機会があれば近場を選びたいです。
ただ、近くにある事業所は全て、人と触れ合って作業しなければならない所しかありません。
また、対人恐怖症、コミュニケーション障害、長期引きこもり、年齢、劣等感など、ハンデだらけで恥ずかしくてほかの人と働けません。
そのような人の為にB型事業所があるわけですが、調べてみると自分には意味が無い、また時給205円なので行くだけ無駄だと感じてしまいます。
最後の道はネットや在宅ワークしかないのだと思っています。