日常や仕事で「自分は何かが違う」と感じたことはありませんか?
なぜか周りと同じペースで進めない、些細なことが難しく感じる。

そんな時、単に自分が不得手なだけかと思いがちですが、実はそれ以上のことが原因かもしれません。
もしあなたが「普通」の行動が困難な場合、発達障害の可能性があります。

しかし、診断を受けるべきかどうか、そして受けた後の生活はどう変わるのか、迷う人も多いでしょう。

私自身、大人になってから発達障害(ASD)の診断を受けました。

今回はその経験を基に、診断を受けることのメリットとデメリットを分かりやすく解説します。
同じように悩んでいる方々へ、私の経験が少しでも参考になれば幸いです。

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大人の発達障害の診断は必要?メリットとデメリットについて

発達障害の診断を受けるかどうかは、一概には言えません。
日々の生活や仕事で、苦手意識や違和感を抱えながらも何とか乗り越えているなら、無理に診断を受ける必要はないかもしれません。

実際、軽度の場合、診断後の支援が限定的なこともありますし、診断自体が心に重荷になることもあり得ます。

しかし、生きづらさを強く感じているなら、診断を受けることで、その原因が自分の努力不足ではないことを知ることができます。
また、適切なサポートや理解を得ることが可能になります。

メリットについて

診断を受ける最大のメリットは、自己理解を深められることです。
なぜ自分が他の人と違うのか、どうして同じ努力をしても結果が異なるのか、その理由が明らかになります。

また、障害者手帳や障害年金などの社会的支援を受ける資格が得られることも大きなメリットです。
これにより、医療費の支援や、仕事探しにおいて特別な配慮を受けることが可能になります。

加えて、自分の長所や特性を理解することで、得意なことを活かした生活や仕事を選択できるようになります。

発達障害は個々によって異なり、得意分野がはっきりしていることが多いです。
これを理解することで、自己肯定感を高め、より充実した生活を送ることができるようになります。

デメリットについて

一方で、診断を受けることにはデメリットもあります。
診断後には「障害者」というレッテルが貼られることになり、社会的な偏見に直面する可能性があります。

また、自己受容のプロセスは簡単ではなく、障害を受け入れるまでに時間がかかることもあります。
さらに、家族や友人、職場に障害を打ち明けた時の反応も予測できません。
理解と支援を得られる場合もあれば、残念ながら距離を置かれることもあるかもしれません。

大人になって発達障害の診断を受けた私が伝えたいこと

私の状況は特殊なので、一般的には当てはまらないと思います。
「発達障害」と言う言葉がほぼ無い時代に生まれ、何のサポートや支援も無く大人になったからです。
30代後半になって広汎性発達障害と診断されましたが、既に人生は崩壊しており、手遅れでした。

ただ、それでも発達障害と診断されてよかったと思っています。
今まで生きてきた人生の問題点が解明されたからです。

「友達が全くできない、最初は話しかけてくれたのに、すぐに嫌われてしまう。」
全ては発達障害のアスペルガーの特性の影響だとわかりました。
この事実は非常に重要です。

自分の性格が悪い訳ではなく、アスペルガー(ASD)の想像力の異常な欠如から、「思ったことをそのまま言ってしまう」。
その影響から、人から避けられ、嫌われ、イジメられ続けました。

このことが分かっただけでも、以後気を付けるように考えることができます。
(私の場合は今更遅すぎましたが)

発達障害の自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の人は、特性によって普通が出来ません。
では、どうすればいいのか。
全ては「過去の経験」によって学び、今後の行動に生かす必要があります。
これが絶対的であり、全てだと私は思っています。

アスペルガー(ASD)の人は、想像力が本当に劣っており、未知の出来事や環境などが非常に苦手すぎます。
対人関係においても同様です。
とにかく、過去の経験を参照して、どのように自分が行動すればいいのか。
どのようなコミュニケーションをとればいいのか、前もって考えておく必要があるのです。

発達障害を診断を受けるべきかどうか悩んでいる人に言いたいのは、「辛いなら一度心療内科や精神科を受診して欲しい」です。

発達障害は、どうあがいても健常者と対等には戦えません。
でも、発達障害の特性上、会社や社会において間違った行動、同程度の努力でも不利になるなど、問題が起こるからです。
発達障害とわかれば、医師や専門家に相談して、自分がどうすればいいのか明確になります。

また、発達障害のグレーゾーンでも、気を付けるべきことや気持ちの面が緩和されます。

もし、「自分が発達障害かも」と悩んでいるのであれば、早めに行動することをお勧めします。
いつか、問題が起こってからでは遅いですから。
精神面でもストレスを抱え続けてしまいます。

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発達障害の診断は時間やお金がかかる

発達障害の検査は、地域によって違いますが、2~3ヶ月待ちのところもあるようです。
私は東京寄りの関東圏ですが、7~8年前に初めて心療内科を受けた時は、1ヶ月くらい待った記憶があります。

発達障害の検査は、心療内科や精神科、個人のクリニックなどがあります。
ただ、発達障害を診断する明確な資格はありません。
主にアメリカの医学会がまとめたDSM-5を基準に、発達障害かどうかを診断する医師が判断します。

発達障害を診断する流れは以下の通りです。

予約する

問診:自分の症状や生活状況などについて、質問に答えます。

検査:IQテストや発達検査などの検査を受けます。

観察:自分の言動や表情などを観察されます。

面接:自分の気持ちや考えなどについて、話します。

私の場合は、1日で全て行いました。

最初に担当医との話し合い。
(過去にどのような状況だったかの説明)

次に、WAIS-III 成人知能検査をしました。
(就職試験で出されるIQテストみたいなもの)

次に担当医からの質疑応答や積み木の組み合わせ問題など。

最後に、過去や現在の状況を、5択のマーク形式で回答するプリントが2枚。

そして、後日、広汎性発達障害と言われました。

3回くらい、別の部屋に呼ばれたりしたので、3~4時間かかった記憶があります。

費用については、1万円くらいだったと記憶しています。

一般的には1万円~4万円とされています。
かなりばらつきがあると思います。
私が受けたところは、大学病院だったので比較的安かったのではないかと思われます。

個人経営のクリニックだと、高い傾向があるかもしれません。
医療機関が個人で作成した心理検査は、保険適応外になってしまい高い可能性があります。

発達障害の検査は、診断できる機関が少ないのか、予約しても1ヶ月以上待たされることがあります。

私個人の見解としては、心療内科や精神科は発達障害の検査だけをやっているわけではないからだと思います。
私が発達障害の検査を受けた時も、普通にそれ以外の悩みや相談の患者が同じ医師の順番待ちだったからです。

発達障害の診断を受けた後にできることや受けられる支援は?

発達障害の診断を受けたら、ショックを感じてしまいますが、今自分に出来ることをすべきだと思います。

以下は、具体的な行動基準です。

自分の発達障害の特性について、考える必要があります。

インターネットや書籍などの情報源を利用して、自分の発達障害の特徴や強み、困難な点などを深く理解しましょう。
また、発達障害の当事者や専門家のブログや動画などを見て、彼らの体験やアドバイスを参考にすることもできます。

自分の発達障害を周りの人に伝えることもできます。

家族や友人、職場や学校などの関係者に、自分の発達障害の状況や困難な点を説明することができます。
(受け入れてくれるかどうかは別です・・・)

周りの人に理解や配慮を求めることができます。
例えば、仕事や勉強での工夫や配慮、人間関係でのコミュニケーションや協力などをお願いすることができます。

自分の発達障害に対する治療や支援を受けることができます。

医療機関や就労支援機関などの専門的な支援やサービスを受けることができます。
また、障害者手帳の交付や障害年金の受給などの福祉制度の利用も可能になります。
これらの治療や支援を受けることで、発達障害の人でも社会生活を送る上での困難を軽減することができます。

ただ、上記でも書きましたが、障害者雇用の給料は低すぎます。
また、障害者手帳は私も持っていますが、たいしたメリットはありません。
(NHKの受信料が免除される、携帯の料金が割引されるくらいです)

まとめ

発達障害の診断を受けるべきかどうかは、個々の状況によります。
診断を受けることで、サポートや理解を得られるメリットがありますが、社会的な偏見や自己受容の難しさなど、デメリットも存在します。

重要なのは、診断の有無にかかわらず、自分らしく生きる道を見つけることです。

自分の特性を理解し、受け入れ、活かしていく。
それが、発達障害を持つ私たちが幸せな人生を送るための鍵です。

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