隣人の家やアパートの室外機から発せられる「ブーン音」がうるさいと感じたら、早急に対応する必要があります。
ブーン音は低周波の振動騒音であり、心身ともに良くないからです。

例え窓を閉め切っていても、振動が伝わってくるので効果はありません
エアコンの室外機の前に直接いる感じで聞こえてくるのです。

むしろ、家を閉め切ってしまうと振動音が部屋中に充満して余計に反響してしまいます
でも、窓を開けても、室外機の音がそのまま聞こえてしまいます。

この低周波の振動は、壁や窓を簡単に透過して、まるで室外機が部屋の中にあるかのように感じさせます。さらに、閉め切った部屋では音が反響してしまい、騒音の影響がさらに増大します。

夜間に特に睡眠問題となり、眠れない原因となります。

私自身も隣人の2件のエアコンの室外機に悩まされ、大変な経験をしてきました。

今回は、エアコンの室外機のブーン音や、眠れなくなる理由についてお伝えしていきます。

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隣人の室外機のブーン音の原因とは

隣の家や近所の室外機から発せられるブーン音は「低周波音」です。

特にエアコンの暖房時に、コンプレッサーの回転によってブーン音が出ます

冷房時のエアコンは、低周波がそれほど強くないため、暖房時に比べて音の問題は少ないです。
しかし、暖房時にはコンプレッサーが高圧縮を行い、その結果として生じる振動がブーン音として発生するのです。

この音は、特に夜間に周囲が静かになるとより顕著に感じられ、睡眠を妨げる原因となります。

ブーン音は人によっては気にならない・聞こえない

エアコンの室外機が発する低周波音である「ブーン音」は、誰にでも聞こえたり、気になるわけではありません。

私は、真後ろの家の室外機の低周波ブーン音の影響をモロに受けましたが、母親は全く聞こえないと言います。

「いや、明らかにうるさいし、異常なほど聞こえる」と私は訴えたのですが、母は何も聞こえないそうです。

では何故、私だけエアコンの室外機の騒音が気になっていたのでしょうか。

発達障害のASD(自閉症・アスペルガー)の可能性

私は、発達障害のASDの特性である5つの感覚過敏の中の「聴覚過敏」を抱えています。
この聴覚過敏は、小さな音を拾ってしまうし、大きな音はびっくりしてしまうほど心にきてしまいます。

そしてこのASDの聴覚過敏の一番の問題が、「低周波の影響を物凄く受けてしまう」ということです。

普通の人が感じ取らない・気にならない「低周波の振動騒音」が脳と体に響いてくるのです。
常に体全体に微弱な振動を流されている感じです。
頭痛や動悸、吐き気も起こります。

そして、隣人のエアコンの室外機が発するブーン音は、自分ではなく、他人からの迷惑音です。

しかも、いつ発生するかわからず、自分の家でリラックスしている時に急にエアコンを使われて低周波振動音の被害を受けてしまいます。
これが本当に辛いのです。

隣人の室外機の音が自分だけうるさいと感じたら、発達障害の聴覚過敏の可能性があるかもしれません。

HSPの可能性

私は、生まれつき父親の気弱な性格が遺伝してしまい、細かい事でも気にしてしまう、恥ずかしがり屋な性格でHSP気質です。
子供の頃から、「神経質」と言われており、特に音に対しては物凄く反応する子だと親に言われていました。

この神経質な状態がブーン音の影響を受けてしまう要因ともなるのです。

HSPの人は、音に対して敏感であると言われています。
音だけでなく、光や匂い、さらには他人の感情までも敏感に感じ取ることがあります。

この高い音に対する感受性によって、時計の秒針の音や遠くの交通音などがはっきりと聞こえ、心地よい静けさを乱す原因になることもあります。

エアコンの室外機が発する低周波の影響についても、HSPの人は通常よりも強く感じることがあります。

この低周波音は、一般的には聞こえにくいものですが、HSPは感じ取ってしまい、日常生活において大きなストレス源となることがあります。

ミソフォニアの可能性

ミソフォニアは、特定の音に対して強い不快感や怒りを感じる状態です。
例えば、人の咀嚼音やシャープペンのカチカチする音など、日常の小さな音に対して過剰に反応してしまいます。

他の人が気にも留めないような普通の音が、耐え難いほどのストレスを引き起こすことがあります。

低周波音、特にエアコンの室外機から発せられるブーン音も、ミソフォニアを持つ人にとっては特に苦痛を伴うものです。

この音は一般的にはあまり気にならないかもしれませんが、ミソフォニアの人にとっては、耳障りで、集中を妨げ、時には日常生活に支障をきたすほどのストレスとなります。

このブーン音がなぜそこまで影響を与えるのかというと、ミソフォニアの人は、その音が発するたびに強い感情反応を示すからです。

この反応は、ただのイライラや不快感にとどまらず、心拍数の上昇や汗をかくなど、身体的な反応を伴うこともあります。それだけでなく、この音によって集中力が散漫になり、日常生活や仕事に支障をきたすことも少なくありません。

特に、夜間やリラックスしている時に不意に聞こえるブーン音は、睡眠を妨げたり、穏やかな気持ちを一瞬にして奪い去る原因となります。

ミソフォニアのセルフチェック診断テスト:症状と克服の方法

我慢するとストレスが溜まりノイローゼになる

私も、近所の室外機のブーン音に2件ほど悩まされ続けました。
(正確には今も他の家の室外機の被害を受けています)

最初は、真後ろの家のエアコンの室外機が1mも離れておらず、さらにこちらの家に向かって設置されていました。
この室外機の低周波音を私は多大に受けてしまいました。

隣人なので、「苦情を言いに行くとトラブルになってしまう」と2年程我慢し続けました。
しかし、低周波振動音を浴び続けたことにより、心身共におかしくなってしまいました。

不意に訪れる低周波振動音に尋常ではない程のストレスを抱えてしまい、ノイローゼになってしまったのです。

さらに、夜9時~朝の7時くらいまで永遠と暖房を使用されており、全く眠れない、もしくは浅い眠りになってしまっていました。

そして、ついに我慢できずストレスがMAXになって、キレてしまったのです。

【実体験】近所のうるさいエアコン室外機の騒音問題:クレームや苦情の手紙の書き方

早急に解決するべき問題

他人のエアコンの室外機から発せられるブーン音の低周波振動音は、我慢せずにすぐに対処しなければなりません。

本当に我慢してしまうと、ストレスやノイローゼになってしまい、心や身体に良くないからです。
日々の生活にマイナスの影響を受けてしまいます。

また、騒音を発する隣人に対する怒りや憎悪が増してしまい、関係悪化にも繋がるのです。

騒音問題は、住宅街やアパート、マンション等に付き物ですが、それを放置してしまうと、住み心地や生活の質が大きく損なわれることになります。

特に、低周波のブーン音のような連続した騒音は、聴覚に敏感な人だけでなく、多くの人々にとってもストレスの原因となり得ます。

問題の解決には、まずは隣人とのコミュニケーションが重要です。直接話し合うことで、お互いの立場を理解し合い、設備の改善や利用時間の調整など、具体的な解決策を見つけることができる場合が多いです。

対話が難しい場合は、管理会社や自治体の騒音相談窓口など、第三者を介した対応を求めるのも一つの方法です。

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隣人の室外機が急にうるさくなった原因

隣人の室外機が急にうるさくなる原因は、機材が劣化しているからだと思います。

私の後ろの家の室外機の低周波騒音の苦情を言いに行った時に、「(エアコンが)相当古いですか」というようなことを聞いた覚えがあります。
対応してくれたおばあさんは、覚えていないというようなことを言っていましたが、「古い」とはおっしゃっていました。

調べてみると、エアコンの室外機は「劣化が原因で騒音を発してしまう」ことと、「設置が上手く行っていない」可能性があることがわかりました。

エアコンの室外機が劣化して騒音が出る

エアコンの室外機が年数を重ねるにつれて、その部品も自然と劣化していきます。
特に、ファンやコンプレッサーなどの動く部分は、長期間使用することで摩耗や損傷が生じやすいです。

これらの部品が劣化すると、本来は静かに動作すべき室外機が、異常な振動や音を発するようになることがあります。

また、内部の清掃が行われていない場合、ほこりや汚れが蓄積され、それが原因で室外機が正常に機能せず、不快な低周波音を発することもあるのです。

室外機の設置不備で騒音が出る

私の家のエアコンも手抜き工事で、室外機の設置が上手く行っていませんでした。
設置が不安定であり、さらに耐震ゴムが設置されていない箇所があったようです。

当時、夏場の暑さに耐えられず、エアコンを購入したのですが、工事が混雑していました。
大手家電店でのエアコンの購入だったのですが、設置する業者が委託業者だったのです。

手抜き工事をされてしまい、購入店に苦情を言って、その購入店直属の業者に直してもらいました。

直してもらうまで、冷房を使った時に異様な音が出ており、物凄くうるさかったです。

実際に私が経験したとおり、不適切な設置による問題を解決するためには、購入した家電店や設置業者に連絡を取り、設置状況の再確認や修正を依頼することが重要です。これにより、騒音の問題だけでなく、エアコンの性能維持や安全性の向上にもつながります。

エアコンの室外機の騒音で眠れなくなる理由について

隣人のエアコンの室外機が発する「ブーン音」で眠れなくなる理由を説明します。

エアコンの低周波振動音であるブーン音は、主に暖房時に引き起こされます。

夏場の冷房時は、気にならないレベルなのですが、暖房時は異常なほど低周波を引き起こします
これは、暖房時にエアコンのコンプレッサーが高圧縮を行うためです。

この高圧縮が振動を増加させ、結果としてより強い低周波音が発生するのです。低周波音は、その波長が長いために建物の壁や窓を容易に通過し、室内に侵入してきます。

このため、夜間や静かな環境では、この低周波音が特に際立ち、人の耳にはっきりと捉えられるようになるのです。

また、低周波音は人体に対しても特有の影響を及ぼすと言われています。振動が体内に響くことで、心地よい睡眠を妨げるだけでなく、長期的には健康にも影響を与える可能性があります。

特に、睡眠中には人の聴覚が他の時間帯よりも敏感になることがあり、僅かな音でも睡眠の質を低下させることがあります。そのため、暖房時に発生する低周波音は、睡眠に深刻な悪影響を与える原因の一つとなるのです。

暖房時のエアコンは、稼働したり停止を繰り返します。
室外機も同様に、稼働時は物凄い爆音とともに低周波音を発生させ、停止時は「キュウゥーン」とかいう耳障りな低周波振動音を発生させます

これが、寝ている時にループして、本当に気になって眠れなくなります

エアコンの機種によって、この室外機の稼働や停止時のブーン音や不快な音は異なります。
メーカーによって騒音レベルが全く違うので、エアコンの購入の際は本当に気を付けて欲しいです。

まとめ

今回は、隣人のエアコンが発する「ブーン」と言う不快な低周波音や、眠れない原因についてお伝えしてきました。

低周波音を感じ取ってしまう人は、人によって異なります。
ですが、低周波の騒音を受けてしまう人にとっては、本当に死活問題です。

ストレスが尋常に溜まるだけでなく、心身ともに悪影響があり、日常生活にも多大なマイナスになるからです。

低周波の振動音を受けてしまう人は、発達障害の聴覚過敏、HSP、ミソフォニアなどが考えられます。

ミソフォニア、ASD、HSPにおける聴覚過敏の違いと対処法

どちらにしても、騒音の被害を受けているので会えば、早急に対処するべきです。

家での平穏な生活を脅かされると、本当に良く無いです。
でも、隣人に苦情を言いに行くのは難しですし、関係悪化の懸念もあります。

その場合は、近所の人や町内会の偉い人に相談する、管理会社や専門家、果ては警察に相談してみるのもいいと思います。

私も、最終的には警察に相談して、隣人に注意してもらうことを考えていました。
直接言いに言ったり、手紙などで解決したからそこまで行きませんでした。

しかし、隣人の性格や対応次第ですので、難しくなる可能性もあります。
その場合は、地域の自治体や住民相談窓口に連絡を取り、公的な介入を求めることも一つの選択肢です。

また、法律の専門家に相談して、法的な手段を検討することも必要になるかもしれません。

どの方法を選択するにしても、自分一人で抱え込まず、家族や友人、専門家と相談しながら適切な対策を取ることが大切です。

低周波音によるストレスは、見えないため理解されにくいことが多いですが、実際に健康を害する可能性があるため、早期に対応をして欲しいと思います。

このブログを通して、エアコンの室外機からの騒音問題に直面している方々が、自身の状況に合った解決策を見つけ、より平和な日々を取り戻す一助となれば幸いです。

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