醜形恐怖症(読み方:しゅうけいきょうしょう)は、発達障害の自閉症スペクトラムアスペルガーASD)が原因で引き起こされるのでしょうか。
一般的に、発達障害ASDが原因で醜形恐怖症になるわけではありません。

醜形恐怖症は、「強迫性障害」の一つです。
細かいことを気にしてしまう性格だったり、思い込みが激しい人であれば、誰にでもかかる可能性がある心の病なのです。

ただ、発達障害の特性の影響から、醜形恐怖症になりやすいことがあります。

発達障害の人は、普通(定型発達)の人とは違い、様々な困難に遭遇してしまいます。
発達障害の特性上、他者のサポートや理解が無いと、自己肯定感や自尊心が異常に欠如します。

自己評価が過度に下がることで、顔にコンプレックスを感じてしまうことがあります。
普通の人が何とも思わない顔の些細なことでも、本人は異常に気にしてしまいます。

醜形恐怖症は、思い込みからくる心の病です。
発達障害の人は精神に問題を抱えやすく、メンタルが弱くなりがちです。
その為、発達障害の人は、普通(定型発達)の人よりも醜形恐怖症になりやすい可能性があるのです。

今回は、発達障害と醜形恐怖症の関係性、恥ずかしくてマスクが外せない理由をお伝えしていきます。

Sponsored Link

醜形恐怖症とは

醜形恐怖症とは、本当は存在しない顔の欠点や見た目を異常に気にしてしまう病気です。
常に顔の短所を考え、日常生活で不安を抱え続けます。

他の人から見れば、何とも思わない事でも、本人は極端に苦痛を感じてしまいます。
自己評価が低かったり、マイナス思考、思い込みが激しい性格によるものです。

醜形恐怖症の症状

自身の見た目に対する異常なほどの低評価、そして問題として捉えてしまいます。

普段の生活では、常に顔や見た目を気にしていまい、学校や職場において支障をきたしてしまいます。

鏡を見るのを止められず、何度も顔が変でないかチェックする。
気が済むまで、直そうとします。
もしくは、自分の顔を見るのが怖い、恥ずかしくて直視できない。
マスクや眼鏡等で、人に見られないように隠してしまいます。

美容整形に手を出してしまうこともあります。

醜形恐怖症と発達障害ASDの関係性

発達障害の自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)が原因で醜形恐怖症になるわけではありません。

発達障害ASDの特性が原因でメンタルが弱くなる、自己肯定感の欠如から、醜形恐怖症につながってしまう可能性があるのです。

感受性が強い

発達障害ASDの特性から、様々な問題に直面し、感受性が強くなってしまう傾向があります。
何でも気にしてしまうHSPのような症状になり、刺激に敏感、ストレスを感じやすくなる状態になります。

コミュニケーションの困難

発達障害ASDの人は、人との会話が非常に苦手です。
コミュニケーションの困難さが他者との比較において、自己評価の低下につながるのです。

完璧主義

発達障害ASDの人は、ゼロサム思考(0か100)の気持ちを抱えている人がいます。
何にでも完璧に物事をこなさないと気が済まない発作的な気持ちがあるのです。

自閉症アスペルガーASDの白黒思考は最悪!0か100はっきり決めつける極端な考え方の末路とは

完璧主義の性格は、細かいことでも気にしてしまう、細部に注目してしまいます。
顔や見た目の欠点を放置できず、どうにかして解決策を模索し続けてしまうのです。

こだわり

発達障害のASDの特性に、「強いこだわり」があります。
自分の好きなことや熱中してしまうこと、興味があればとことん集中(こだわり)をします。

完璧主義と似たようなところがあり、納得がいくまでこだわり続けます。
また、自分がこだわり行動中(物事に集中している)において、邪魔をされると激しい怒りや不快な感情が沸き起こります。
自分の気の済むまでこだわり続けます。

Sponsored Link

マスクを外せない理由

最近、例の流行り病の警戒レベルが低下し、マスクを外す人が増えてきました。
しかし、顔にコンプレックスを持っていたり、マスクで顔が見られない状態に慣れてしまうと、マスクを外せなくなってしまいます。

醜形恐怖症の人は、今まで隠せていた顔を出す不安感や恐怖心から、マスクを外せません。

自己イメージの恐怖心

自分の見た目に強い不満や欠点だと思い込んでいる顔のイメージから、マスクを外すことができません。
自己評価の低さから、今までマスクで隠せていた顔を他人に見られるのが怖くなります。

不安症

醜形恐怖症の人は、他人の評価に敏感で常に気にしてしまいます。
マスクを外したことで他人の評価や嫌われる恐れなど、常に不安感を感じてしまいます。

マスクの安心感

マスクをすることで、顔の気になる部分を隠し、気持ちを落ち着かせます。
他人から見た目の評価をされづらくなり、安心感を得ます。

マスクを外せない人の気持ち

マスクを外せない人の意見をまとめてみました

女子中学生です
私は恐らく醜形恐怖症で、
学校でマスクを外すのが本当に怖くて昼食を食べれません。

醜形恐怖症なのかは知らないけど、
っていうか多分違う(実際ブス)けど、
小3の頃からずーーっとマスクで顔隠してる

醜形恐怖症ですか?
マスクを外すと嫌われてしまうような気がして怖くて外せません。
友人とご飯を食べる時ですらも顔を隠しながら食べてしまいます。

私は醜形恐怖症です。
マスク生活が始まってから醜形恐怖症になってしまったので治したいです。
私は目だけには自信がありよく「目綺麗」と褒められるのですがマスクの下が本当にブサイクです。

Sponsored Link

まとめ

醜形恐怖症の治し方として、心療内科や精神科を受診し、薬を処方してもらうことができます。
精神安定剤を飲むことで一時的に症状を緩和することはできます。

醜形恐怖症は、医師や精神保健の専門家の相談、治療が必要です。
醜形恐怖症と気づいたら、早期に受診し、解決に向けて取り組む必要があります。

醜形恐怖症を放置し続けると、自己肯定感や自尊心が異常に低下し、鬱やメンタルの問題の二次障害に発展してしまいます。

醜形恐怖症と発達障害の関係性については、一般的には存在しません。
しかし、発達障害の特性から、問題やストレスを抱えてしまいます。

自己評価の低下は、自信の見た目に不満を感じたり、神経質になってしまいます。
醜形恐怖症につながる可能性にもなります。

普通(定型発達)の人よりも、発達障害の人は醜形恐怖症になりやすいと感じます。

Sponsored Link